「事実上のアウンサンスーチー政権」の樹立とは? わかりやすく解説

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「事実上のアウンサンスーチー政権」の樹立

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 09:07 UTC 版)

アウンサンスーチー」の記事における「「事実上のアウンサンスーチー政権」の樹立」の解説

2015年11月8日実施され総選挙において、NLD圧倒的な勝利を収めアウンサンスーチー自身連邦議会下院議員当選したことが選挙管理委員会発表された。10日行われた外国メディア取材対しアウンサンスーチー新たに選出される新大統領について、憲法アウンサンスーチー就任禁じられていることに合わせた措置過ぎず何ら権限持たない傀儡であり、「私がすべてを決定する」と断言した。 ただし、こうしたアウンサンスーチー立場や、コーコージーなど民主化運動有力者議員候補リストから排除するなどの党運営について、「憲法無視」「権威主義的な姿勢」などという批判ニューヨーク・タイムズなどからなされた違憲疑い指摘されるが、アウンサンスーチー自身憲法に規定がないため違憲ではないと主張している。 2016年3月22日ミャンマー次期大統領ティンチョー議会新内閣の閣僚名簿提出し新政権アウンサンスーチー入閣することを明らかにした。3月30日ティンチョー正式に大統領就任し新政権発足した日本マスコミはこの政権を「事実上アウンサンスーチー政権」と評価している。アウンサンスーチー外務大臣国防治安評議会英語版)のメンバー)、大統領府大臣教育大臣電力エネルギー大臣の4閣僚兼任した。ただし、この中教育大臣電力エネルギー大臣ポストについてはほかに適任者現れるまでの暫定措置であったとされており、政権発足後すぐに電力エネルギー相はテイン・セイン政権エネルギー省次官務めたペー・ジン・トゥン(Pe Zin Tun)、教育相教育省勤務経験のある西ヤンゴン大学学長のミョー・テイン・ジー(Myo Thein Gyi)へ交代させる人事案が連邦議会提示されている。ミャンマー憲法では国会議員国務大臣兼任することはできないため、アウンサンスーチー大臣就任伴って連邦議会下院議員自動失職した。 4月6日ミャンマー連邦共和国国家顧問ポスト新設し、それにアウンサンスーチー任命する法案成立した。この「国家顧問」は、憲法の規定大統領就任できないアウンサンスーチー国家の最高指導委ねるための措置であるとみなされている。国家顧問大統領政治上の助言」を与えることができるとされているが、アウンサンスーチーの「助言」は事実上大統領への「指示となっており、このためアウンサンスーチー事実上首相みなされることもある。 外相就任後4月5日中国王毅外相会談した。王外相今回訪問アウンサンスーチーからの招待であることを明かしたうえで「政権交代して両国永続的友好関係変わらない農業インフラ分野経済協力進める」と応じている。王外相6日までミャンマー滞在しティンチョー大統領とも会談した5月3日ミャンマー訪問した日本岸田文雄外務大臣会談した2017年9月ミャンマー西部ラカイン(Rakhine)州で、ミャンマー政府イスラム少数ロヒンギャ武装勢力関わり何ら検証しないまま、ロヒンギャ放火した事実BBCにより放映された。これらミャンマー政府によるロヒンギャへの対応について国連関係者から「民族浄化」であるとの指摘がされるなどしており、同国事実上指導者であるアウンサンスーチーに対して授与されノーベル平和賞取り消すよう求め請願運動ネット上で行われ36超える署名寄せられている。オックスフォード市より1997年授与され名誉市民英語版)は、ロヒンギャ問題への対応不足を理由2017年剥奪されている。ロヒンギャ虐殺黒幕とも呼ばれている反イスラーム主義団体969運動指導者アシン・ウィラトゥ当初アウンサンスーチー支持者であり、アウンサンスーチー支持層1つである969運動積極的に制止しなかったとされる2018年11月12日アムネスティ・インターナショナルが、アウンサンスーチーロヒンギャへの対応に失望したとして2009年授与した「心の大使賞」を取り消すと発表14日米国副大統領マイク・ペンスが、会談先のシンガポールアウンサンスーチー対しロヒンギャ対す迫害は『理由なき暴力』だ」と述べるなど、強い口調非難したことが明らかにされている。2018年12月パリ議会は、アウンサンスーチー指導者としてロヒンギャ対す暴力虐殺対応しなかったとして、パリ市名誉市民称号取り消し決定した2019年10月21日迎賓館赤坂離宮安倍晋三内閣総理大臣会談行い、翌22日即位礼正殿の儀参列した2020年11月8日執行され総選挙ではNLD苦戦予想されたが、蓋を開けてみれば圧勝となった惨敗喫した国軍は不正投票があったと主張

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