「事物の認知」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 22:22 UTC 版)
保有視覚が第I群・第II群の状態で生まれてから10年前後(およびそれ以上)経過した先天盲者が、術前に触覚で十分知っていた日用品であっても開眼直後にそれを特定したケースは(術前に保有視覚を調べた例では)ない。 開眼前からある程度の形態知覚(たとえば目の前で手を振られると何かが動いているのを知覚できる「眼前手動弁」など)の保有視覚があったIII群であっても、術後ただちに目の前のものが何であるかを視覚だけで識別できることはない。事物の認知は、開眼術後も一般的な晴眼者に比べ低視力に留まる先天盲開眼者にとって日常生活をできるだけ支障なく送るため重要な到達課題である。
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