「事件」の流布
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/17 08:45 UTC 版)
「小泉訪朝における空白の10分間事件」の記事における「「事件」の流布」の解説
この「事件」が問題となるのは、『ワイド!スクランブル』での報道内容を元に中西輝政京都大学教授が、雑誌Voice(PHP研究所)の論説記事(「小泉首相の退陣を求める」平成16年8月号)でこの問題を事実であるとして取り上げ、小泉を批判したことに始まる。 中西の論説記事をきっかけに、「『空白の十分間事件』が事実である」ことを前提とした「テレビ朝日の報道以来、マスコミで黙殺されている」との主張がネット上で散見されるようになる。 こうした展開のなかで、西尾幹二が「空白の十分間事件」は誰もが知っている明白な事実のはずなのに一切マスコミで扱われていない問題であると誤解して、このことを官邸筋の陰謀であると断定して小泉政権を攻撃した。西尾は8月17日にこの「問題」について、この事実を解明するとして自らのHP「西尾幹二のインターネット日録」上に緊急公告を掲載した。以下はその要旨である。 テレビで聞いて自分も知っている そのときのビデオを持っている 中西氏以外のなにかで別に読んだ記憶がある そのときの関連の活字を持っている その他 この「問題」を知っている人物に自身のブログへコメントを書き込むよう要請 西尾の呼びかけに対し、数多くの読者が認識の誤りを指摘するコメントを書き込んだり、ブロガーらが西尾の行為を情報操作であると批判したエントリーをトラックバックしたりするなどした。しかし、西尾はこれらの批判を官邸側の陰謀であるとみなし、あるブロガーを「官邸筋の人間」と一方的に攻撃するなどした。そのため、西尾のブログは炎上状態となり、閉鎖に追い込まれた。
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