《返戻率》の正しい読み方
「返戻率」の正しい読み方
返戻率は(へんれいりつ)と読む。返戻には同じ読みで返礼(へんれい)があるが、意味は異なる。口語では2つの言葉の区別がつかないため、返礼は返す、お返しといった言葉が使われている。返戻自体は古くからある言葉で、かしこまった印象を与える。「返戻率」の意味解説
返戻率とは、支払った金額に対して受け取った金額の割合のことである。例として100万円支払って105万円受け取った場合の返戻率は105%になる。増えることだけを指すわけではなく、支払った金額より受取額が減り、返戻率が100%を下回った場合にも使われる。返戻率の求め方は、返戻率=(受取金額)÷(総支払金額)×100で求めることができる。一般的には金融・保険業界で使われ、受取方の種類としては満期保険金、個人年金保険受取総額、解約返戻金などがある。また、ふるさと納税のように金銭ではなく物で返ってくる場合も、物の市場価値と照らし合わせて計算した割合を返戻率と表現することもある。なぜ「返戻率」と読むのか・理由
返戻率は、預かったものを「返」して「戻」したときの「率」という文字通りの意味で構成されている。返戻は和製漢語であり、中国語の文法に基づきながらも日本語の要素を加えて作られた言葉である。そのため読みも音読みの返戻(へんれい)となり、続く率についても音読みの率(りつ)と読むようになっている。「返戻率」の類語・用例・例文
返戻率の類語には「予定利率」や「利回り」「年利率」など金融・保険業界で使われる、主に割合を計算をする際に使われる言葉がある。また「還元率」という言葉は返戻率と近い意味を持ち、主にクレジットカードのポイント付与の割合に対して使われている。返戻率に付随する言葉としては、返戻金(へんれいきん)、もしくは払戻金(はらいもどしきん)という、受け取るお金を表す言葉が挙げられる。返戻率には意味は同じだが別の呼び名として「戻り率(もどりりつ)」という呼び名もある。例文としては「解約払戻金の返戻率が100%を超えたから、この保険を解約するか迷っている」「ご子息の将来のため、返戻率の高い学資保険を選びましょう」など、金融・保険商品の会話や商品説明に使われることが多い。
「返戻率」の英語用例・例文
返戻率を英語にすると、「Return rate」「Rate of return」である。例文としては”This student insurance policy has a 108% return rate on maturity refunds.“(この学資保険の満期返戻金の返戻率は108%です。)”You should not choose a policy based solely on the final rate of return, since the return will be negative if the policy is cancelled during the policy period.“(途中で解約したらマイナスになるんだから、最終的な返戻率だけで保険を選ばないほうがいい。)などになる。
《返戻率》の正しい読み方
「返戻率」の正しい読み方
「返戻率」の正しい読み方は「へんれいりつ」である。「返戻率」の意味解説
「返戻率」とは、学資保険などの貯蓄型保険において、「契約者が支払った保険料の総額」に対する、「保険会社から契約者に対して返還されるお金(返戻金)」の比率のことである。仮に、支払った保険料の総額が300万円で、受け取れる返戻金が330万円だとすると、その返戻率は110%である。基本的に「返戻率」は保険契約期間が長ければ長いほど高くなるのが一般的である。資産運用の観点では、似た言葉として「利率」「利回り」といった言葉があるが、これらは「ある一定期間ごとに発生する利益の割合」と表す言葉である。そのため「契約期間全体を通して得られる返戻金の比率」を表す「返戻率」とは意味が異なる。
保険商品によっては、保険契約期間に対して保険料の支払期間を短く設定する(早期に保険料の支払いを完了させる)ことで、満期時点の返戻率を高くする事ができるなど、各保険会社で様々な特徴を持った商品が販売されているため、自身のマネープランに適した返戻率が設計されている商品を選ぶ必要がある。
なぜ「へんれいりつ」と読むのか・理由
「返」の音読みは「へん」、訓読みは「かえ(る)」「かえ(す)」である。「返」の成り立ちは会意兼形声文字であり、「十字路で立ち止まっている人間の足」を表した部首である「しんにょう」と、「坂道から落ちてくる大きな石を支えている手」を表す象形の「反」を組合わせることで、「これまで進んできた道をもどる」「かえす」という意味を持たせる文字となった。
「戻」の音読みは「れい」、訓読みは「もど(す)」「もど(る)」である。
「戻」の成り立ちは会意文字であり、「小屋の中に入れた飼い犬が中で暴れている様子」を表した文字として生まれ、そこから主人の意に「そむく」「さからう」という意味で使われていたが、転じて「逆方向に進む」「人情や道理にそむく」「もどる」という意味を持たせて使われるようになった文字である。
「率」の音読みは「りつ」「そつ」、訓読みは「ひき(いる)」である。
「りつ」と読む場合は、「成功率」や「男女比率」など「ある物事の割合や確率」を示す際に使われる文字である。
これらの言葉を組合わせることで、「支払った分に対して返されるものの比率」という意味を表現する「返戻率」という言葉が生まれた。
「返戻率」の類語・用例・例文
・「返戻率」の類語払戻率
・用例/例文
「この保険会社の学資保険は、返戻率が高いのでお勧めだ」
「返戻率」の英語用例・例文
・「返戻率」の英語return rate
・用例/例文
What is the return rate for this insurance?(この保険の返戻率はいくつですか?)
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