《近々》の正しい読み方
「近々」の正しい読み方
「近々」は、「ちかぢか」「きんきん」というように二通りの読み方がある。どちらの読み方も正しく、間違っているわけではない。しかし、「近々」は漢字の読み方によって意味合いに少々違いがあるのが特徴だ。「ちかぢか」「きんきん」はどちらも「ある物事がごく近いうちに現実になる」という意味合いがある。ただ「ちかぢか」と読む場合、「距離が近い」という意味も含まれる。「きんきん」という読み方だと「距離が近い」という意味はないので、使う時には注意が必要。「近々」の意味解説
「近々」とは、一般的に「ある物事が近い未来に実現する」という意味で用いられる。「すぐに」「もうすぐ」という意味がある。「近々」が具体的にどのくらいの期間を示すかというのは、使用されるシーン、文脈によって違う。ただ平均すると、およそ1週間から1か月の期間だと言える。また、「近々」はビジネスシーンにおいては社交辞令として用いられるケースが多い。例えば、「近々、一緒に食事に行きましょう」というように一切期限を設けずにその場凌ぎの言葉として用いられる。なぜ「近々」と読むのか・理由
「近々」の「近」は、音読みで「きん」、訓読みで「ちか」と読まれる。そのため、「近々」は「きんきん」「ちかぢか」というように読まれるようになった。「近々」の類語・用例・例文
「近々」の類語は「直近」が挙げられる。「直近」は「ちょっきん」というように読み、「現時点から一番近い」という意味で用いられる。「すぐ近く」という言葉で言い換えることも可能だ。「近々」は未来だけを表す言葉だが、「直近」は未来だけでなく過去を表現できるのが特徴。たとえば「直近の日曜日にいつもの場所で待ち合わせをしよう」と用いれば、未来のことを指すことになる。一方「直近一週間の彼の日記を読んだ」と用いれば、過去について触れた文脈となる。ただ「直近」も「近々」も「近い将来」「近いうちに」という意味が含まれているので、類語といって差し支えない。・近々お祝いのために自宅に伺う予定だったが、仕事で忙しくて来月になりそうだ。
・広場に近所の人がたくさん集まっているので、近々面白いイベントが開催されるようだ。
・親友が近々結婚する予定があるから、お祝いのためにプレゼントを用意した。
・私は近々、英語の勉強のためにイギリス留学に出発する予定だ。
「近々」の英語用例・例文
「近々」は、英語で「sometime soon」「shortly」という単語で表現される。「sometime soon」「shortly」はどちらも日本語で「まもなく」「すぐに」という意味合いがある。したがって、「近々」という言葉を表現するのにふさわしいと言える。「近々」の用例・例文
Let's get together sometime soon again.
(近々またみんなで集まりましょう)
I'll be moving back to Japan sometime soon.
(日本に近々戻るつもりである)
We are to start shortly.
(近々、私たちは出発する予定だ)
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