《返信が遅くなり申し訳ありません》の敬語
「返信が遅くなり申し訳ありません」の敬語表現
前提として「返信が遅くなり申し訳ありません」はすでに敬語表現が含まれている文章です。ただ、より丁寧に書くなら「ご返信が遅くなってしまい申し訳ございません」という形になります。「返信が遅くなり申し訳ありません」の敬語の最上級の表現
「返信が遅くなり申し訳ありません」を最上級の敬語で表現するなら、「ご返信いたすのが遅くなってしまい、誠に申し訳ございません」「ご返信いたすのが遅くなってしまい、たいへん申し訳ございません」などの形が挙げられます。「返信が遅くなり申し訳ありません」の敬語のビジネスメール・手紙での例文
メールや手紙の返信が遅れた場合、お詫びの言葉を述べるのは重要なビジネスマナーです。以下、メールや手紙での「返信が遅くなり申し訳ありません」の敬語の例文を挙げていきます。「ご返信が遅くなってしまい申し訳ございません。かしこまりました。おっしゃる納期で作業を進めさせていただきます」
「ご返信が遅くなってしまい申し訳ございません。確かに、添付の資料を受け取りました。内容を確認した後、問題があればご連絡させていただきます」
「ご返信が遅くなってしまい申し訳ございません。ご質問への回答ですが、ファイルで添付させていただきます」
「ご返信が遅くなってしまい申し訳ございません。以下、回答となります」
「ご返信いたすのが遅くなってしまい、誠に申し訳ございません。すでにアクセス解析を進めております。今週中には資料にまとめる予定です」
「ご返信いたすのが遅くなってしまい、たいへん申し訳ございません。その後、お客様から追加のご要望がございました」
「弊社で検討いたしましたところ、ぜひ詳しくお話をうかがえたら幸いです。ご返信いたすのが遅くなってしまい、誠に申し訳ございません」
「以上、お客様からいただいたお問い合わせに関する、弊社の見解でございました。ご返信いたすのが遅くなってしまい、たいへん申し訳ございません」
「返信が遅くなり申し訳ありません」を上司に伝える際の敬語表現
上司は目上の相手なので、「ご返信が遅くなってしまい、誠に申し訳ございません」「ご返信が遅くなってしまい、たいへん申し訳ございません」などの最上級の敬語を使うのが適切です。返信が遅れるというのは、相手に失礼を働いている状態です。誠意を込めてお詫びするためにも、可能な限り丁寧な表現を使いましょう。ただ、返信の遅さを謝罪するのは、単なる形式であることも少なくありません。返信の遅れによって深刻な事態を招いていないのであれば、普通の敬語で「ご返信が遅くなってしまい申し訳ございません」と返してもいいでしょう。「返信が遅くなり申し訳ありません」の敬語での誤用表現・注意事項
「返信いたすのが遅くなり申し訳ございません」という文章で謝罪をするのは、ビジネスシーンで避けるべき表現です。このような書き方をする人の多くは「自分の行為について接頭語をつけるのはおかしい」と考えます。そのため、「ご返信」ではなく「返信」という書き方を選んでしまうのです。ただ、「ご返信いたす」とは相手にかかる尊敬語ではなく、自分をへりくだる意味での謙譲語です。自分の行為について「ご返信いたす」と書くのは間違いではありません。一方、「ご返信が遅くなってしまい申し訳ございません」という書き方になると、誤解を生みやすくなります。この文章は「ご返信いたすのが」を省略し、「ご返信が」にしている状態です。つまり、「ご返信」には謙譲語の意図が込められているものの、「いたす」が省かれているので分かりづらくなっているのです。こうした文章はすでに多くの人が使っているので、完全な間違いとは言い切れなくなっています。ただ、「自分の行為に『ご』をつけている」と考える人がいても不思議ではありません。言葉遣いに厳しい相手とのやりとりでは、「ご返信いたすのが遅くなってしまい、申し訳ございません」と省略せずに書くのが無難です。
なお、「ご返信いたすのが遅くなってしまい、申し訳ございません」と丁寧にお詫びした後は、原因の説明に文章を割かないようにします。どうしても弁解がましく読めるうえ、重要な内容も受け手の頭に入ってこなくなります。冗長な言い訳をされることで、かえって不愉快になる人も珍しくありません。「ご返信いたすのが遅くなってしまい、申し訳ございません」という表現でお詫びは終わっていると割り切り、その後は単刀直入に要件を述べていきましょう。
「返信が遅くなり申し訳ありません」の敬語での言い換え表現
「返信が遅くなり申し訳ありません」の言い換え表現には、「返信にお時間を頂戴し申し訳ございません」があります。いずれも意味はほとんど同じであり、相手に返信を待たせてしまった場合に使います。また、「たいへんお待たせして申し訳ございません」というフレーズも、ビジネスシーンでの謝罪では頻繁に用いられてきました。これらの文章は、どれを選んでも間違いにはなりません。強いて違いを挙げるなら、「お時間を頂戴し~」という表現は、相手に「待ってほしい」と頼んでいたことを意味します。勝手に遅れたのではなく、相手の許可を得て返信を先延ばしにした場合の言葉だといえるでしょう。そして、「たいへんお待たせして~」という表現では、相手を「待たせた」ことが決定的になっています。自分の非を認めており、強く謝罪する際に使う言葉だといえます。
- 《返信が遅くなり申し訳ありません》の敬語のページへのリンク