《辱める》の正しい読み方
「辱める」の正しい読み方
「辱める」は「はずかしめる」と読む。「辱める」の意味解説
「辱める」とは、「相手に恥ずかしい思いをさせる」という意味である。また、「激しく非難する」「大勢の前で欠点を挙げる」「相手の誇りを傷つける」といった使われ方もする。そのほか、「女性を性的に犯す」という文脈でも使われてきた。なぜ「辱める(はずかしめる)」と読むのか・理由
「辱める」という言葉はことわざや古文にも登場する。そのため、かなり昔から使われてきた言葉だと考えられる。「はずかしめる」という言葉の語源自体ははっきりしない。ただ、中国から漢字が輸入されてきた際、「相手をけなす」「犯す」という意味の「辱」にあてはめられ、「辱める(はずかしめる)」という読み方が成立したと考えられる。「辱める」の類語・用例・例文
「辱める」の類語には「貶す」「貶める」などがある。いずれも、他人を批判したり、言葉で傷つけたりしたときに使う言葉だ。ただし、「貶す」や「貶める」はあくまでも、他人への攻撃そのものを示している。「辱める」には他人を攻撃したうえで、相手に恥ずかしい思いをさせるとのニュアンスが含まれている。そのほか、「足蹴にする」「顔に泥を塗る」といった慣用句も、「辱める」とほとんど同じ意味だ。しかし、「足蹴にする」には「雑に扱う」という意味が含まれている。「顔に泥を塗る」は「恩義があるのに、不利益を与える」という表現でもある。「辱める」は「相手を見下している」というニュアンスがあるので、使う状況は微妙に異なるといえるだろう。
以下、「辱める」を使った例文を挙げていく。
「誰が好き好んで、自分の弟を辱めようとするものか。これは誰かが仕組んだ陰謀なのだ」
「あの事件で、彼は自分の妻を暴漢たちに辱められた。それ以来、彼は警察というものをまるで信用していない」
「大勢の前で、新入社員は課長に説教された。辱められたと感じた彼は、心の中で復讐を誓った」
「君は自分で一族の名前を辱めたのだ。今更どんなに悔やんでも、後の祭りでしかないだろう」
「辱める」の英語用例・例文
英語で「辱める」は「affront(侮辱する)」「diss(貶す)」「knock down(こき下ろす)」などと表現する。以下、英語における「辱める」の例文を挙げていく。The pride of the aristocrat was affronted by only one soldier. I couldn't forgive him.(貴族の誇りがたった一人の兵士によって辱められた。それが彼には許せなかった)
The prosecutor thoroughly dissed the accused. But he got the jury's wrath.(検事は被告人を徹底的に辱めた。しかし、彼は陪審員の怒りを買ってしまった)
It will be good already. He was knocked down well. No further criticism can be made by a third party.(もういいだろう。彼は十分に辱められた。これ以上、第三者が批判することはできない)
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