《軟飯》の正しい読み方とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 日本語表現辞典 > 《軟飯》の正しい読み方の意味・解説 

《軟飯》の正しい読み方

「軟飯」の正しい読み方

「軟飯」の一般的な読み方は、「はんはん」あるいは「なんぱん」である。いずれも漢字音読み統一している形だ。ただ、訓読みの「やわめし」でも間違いではない。しかし、「飯(いい)」という読み方は、固く炊いた米や、炊いた後に干した米を印象付けやすいため、「なんはん」を「やわいい」と読むことはまずない。基本的には、「なんはん」と「なんぱん」が一般的な読みで比較特殊な読みとして「やわめし」がある。

「軟飯」の意味解説

「軟飯」とは、軟らかくなるように炊いた米のことである。主にあごの力や消化器官発達していない、乳幼児食べさせるためのものだ。また、あごの力と消化器官衰えた高齢者食べさせるものを指すこともある。多く場合一般的な炊飯に対して水の量を倍にしたものを軟飯と呼ぶ。一般的なご飯ほどの固さはないものの、米の原型を失うほどではない。したがって生後9ヶ月から11ヶ月にかけての離乳食後期ある程度咀嚼ができるようになったころの乳幼児与えるのが基本だ。

なぜ「なんはん」「はんぱん」「やわめし」と読むのか・理由

「軟飯」は、一般的な辞書掲載されていない慣用的な熟語である。そのため、厳密な読み方ルールはない。使用者都合合わせて自由な読み方ができる。そして、一般的な熟語同様に音読み統一した場合、「なんぱん」となるのが自然である。ハ行で始まる漢字が、他の漢字後に続く熟語になった場合、前の読みが「ん」であれば半濁音となるという法則がある。その法則従った形だ。ただ、「軟飯」の読みに関するルールはないため、半濁音使用しない「なんはん」と読むことは可能だまた、訓読み用いた「やわめし」も、一般的ではないだけで、間違いではない。

「軟飯」の類語・用例・例文

「軟飯」は、軟らかく炊いたそのもの、あるいは離乳食のひとつを指すために使用する例文にすると、「そろそろ離乳食を軟飯に切り替えようと思う」「子どもが中々軟飯を食べてくれないため、美味しい炊き方を調べてみる」といった形だ。また、「私の親は、嚙む力が弱くなってしまったので、専ら軟飯を食べている」のように、高齢者対象として使用することも間違いではない。

「軟飯」の類語としては、「粥(かゆ)」が挙げられる一般的な炊飯よりも水の量を多くしたもの全般を指す言葉であり、水の量を10倍にした10倍粥や、5倍の使用した5倍粥という風に水の量によって名前を変える。そして、水の量を倍にした軟飯は、2倍粥と同義ということとなる。ただ、粥と軟飯は別物として扱われることが多い。また、離乳食」も類語のひとつである。母乳ミルク卒業させ、将来的一般食への切り替え視野入れた幼児食に切り替えるための食事である。ヨーグルト果物をすり潰したものなど、幅広い種類があり、軟飯もそこに含まれる

その他には、「嚥下食えんげしょく)」という類語もある。飲み込む力が少ない人に食べさせるために、軟らかくした食事のことである。基本的に乳幼児ではなく飲み込む力が衰えた高齢者対象とした食事であり、軟飯が含まれる場合がある。

「軟飯」の英語用例・例文

「軟飯」を英語で表現する場合、「soft rice」や「soft boiled rice」となる。それらを用いて例文作ると、「Today is the day my child eats soft rice for the first time.(今日我が子初めて軟飯を食べる日だ)」「Because the amount of water was too much, soft rice like porridge was made.(水の量が多すぎたため、粥のような軟飯ができてしまった)」「I cook soft boiled rice for my mother every day.(私は母親のために毎日軟飯を炊く)」のような形だ。

《軟飯》の正しい読み方

「軟飯」の正しい読み方

「軟飯」の読み方は「なんはん」である。「なんぱん」と読まれる場合もあって一概に誤りとはいえない。

「軟飯」の意味解説

「軟飯」は、通常より多くして軟らくした飯(ごはん)のことである。あごが十分に発達していない乳幼児離乳食、あるいは、あごの力が衰えた高齢者のための介護食として作られる通常の炊飯よりも多めにして炊いたり、すでに炊いてあるご飯加えて煮込んだりして作る

なぜ「なんはん」「なんぱん」と読むのか・理由

「軟飯」を「なんはん」「なんぱん」と読むのは、熟語基本的に音読み統一されるからである。そして、音読み場合は、ハ行前に「ん」があれば、そのハ行半濁点になるという連濁法則がある。そのため、厳密には「なんぱん」という読み方のみが正しい。しかし、一般的に「飯」は、「ご飯(ごはん)」という濁らない形で使用されることが多い。そのため、連濁反映されずに濁らない「なんはん」も、間違いではないとされている。

「軟飯」の類語・用例・例文

「軟飯」の類語としては、「粥」が挙げられる炊いた米を煮たものであり、軟飯に近い形だ。ただ、軟飯よりも粥の方が水分が多いという違いがある。また、雑炊」や「おじや」といった類語もある。いずれも醤油味噌などで味付けしながら炊いた米を鍋で煮る料理である。ご飯のままの状態が軟飯であり、味付けしてあるものは雑炊あるいはおじやと考えて問題ない。そして、煮る前に米を洗ったものが雑炊、洗わずに煮るものがおじやである。

「軟飯」の英語用例・例文

「軟飯」を英語で表現する場合、「soft boiled rice」を使用する直訳すると、軟らかく煮たご飯という意味になる表現である。それを用いて例文作ると、「My child doesn't eat soft boiled rice easily(私の子どもは中々軟飯を食べてくれない)」「I make soft boiled rice using meal prep rice作りおきご飯用いて軟飯を作る)」といった形になる。



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

《軟飯》の正しい読み方のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



《軟飯》の正しい読み方のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
実用日本語表現辞典実用日本語表現辞典
Copyright © 2025実用日本語表現辞典 All Rights Reserved.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS