《躁うつ病》の正しい読み方
「躁うつ病」の正しい読み方
「躁うつ病」の正しい読み方は「そううつびょう」である。また、同義語である「双極性障害」の読み方は「そうきょくせいしょうがい」である。「躁うつ病」の意味解説
「躁うつ病」とは、気分が高まったり活動的になる「躁」状態と、気分が落ち込み意欲が低下するなど、無気力状態になる「鬱(うつ)」の状態を周期的に繰り返す精神疾患のことである。症状として、「躁」の状態では気分が異様に高まり、普段よりも多弁になったり、睡眠をとらなくても動き続けるなどの症状が現れ、活動的になるという特徴がある。「鬱(うつ)」の状態では、気分が落ち込んで何も手につかなかったり、憂鬱な気分によって眠れない、または眠りすぎる過眠の症状が出たりする。「躁うつ病」が発症する原因は明らかになっていないものの、ストレスや遺伝の他、神経伝達物質の乱れが主な原因だと考えられている。「躁うつ病」の治療は、主に薬物療法やカウンセリングなどの精神療法や、社会生活に復帰するためのサポートを行う心理社会的治療が行われる。しかし、「躁うつ病」は繰り返し再発する可能性が非常に高く、再発を繰り返すごとに躁うつの症状が慢性化しやすいため、治りにくい精神疾患である。
なぜ「躁うつ病」と読むのか・理由
「躁うつ病」と読まれるようになった起源は、ドイツの精神医学者であるエミール・クレペリンが「躁うつ病(双極性障害)」を概念化させたことからだとされる。また、「躁うつ病」の「躁」には騒がしいなどの意味があり、「うつ(鬱)」には塞ぎ込むや、気分が晴れないなどの意味があり、「躁うつ病」の気分の高揚と落ち込みを繰り返す様子からその疾患名が付けられ、読まれるようになったと考える。「躁うつ病」の類語・用例・例文
「躁うつ病」は疾患名であるため、名称としての類語は現在確認されていないが、「躁うつ病」の同義語として「双極性障害」がある。用例・例文として、「私は数年前に躁うつ病と診断された。」、「躁うつ病を含め、精神疾患は完治することが少なく、再発する可能性が高い。」などが挙げられる。「躁うつ病」の英語用例・例文
「躁うつ病」は、英語で「manic depression(マニック デプレッション)」と表すことが出来る。また、「躁うつ病」と同義語である「双極性障害」は、英語で「bipolar disorder(バイポーラー ディスオーダー)」と表す。用例・例文として「The definite cause of manic-depressive episodes is currently unknown.(躁うつ病の明確な原因は、現在のところ不明である。)」「For mental illnesses such as manic-depression, it is important for those around you to understand the symptoms.(躁うつ病などの精神疾患は、周囲が症状を理解することが大切だ。)」などと使用することが出来る。《躁うつ病》の正しい読み方
「躁うつ病」の正しい読み方
「躁うつ病」は「そううつびょう」と読む。もともと「躁鬱病」と漢字表記される語であり、「鬱」が表外漢字であるため一般的には「躁うつ病」と表記される。「躁うつ病」の意味解説
「躁うつ病」とは精神疾患の一種である。過剰に気分が高揚する「躁状態」と、気分がひどく落ち込む「うつ状態」を行き来するのが特徴だ。躁うつ病の患者は、躁状態のときに衝動的な行動をとりやすい。その間はむしろ集中力を発揮したり、新しい発想が次々にわいてきたりする。しかし、うつ状態になると、反動的にふさぎこみ、自己嫌悪や人間不信に陥る。自力での治療は難しいので、薬の服用やカウンセリングなどが推奨されてきた。なぜ「躁うつ病」と読むのか・理由
本来は、対象の意味の「躁」と「鬱」を音読みでつなげ、疾患の特徴を表す言葉が「躁鬱病」だった。しかし、医学の世界では病気を意味する「鬱」はひらがなで書くことが多く、「躁うつ病」の表記で「そううつびょう」と読むようになっていった。「躁うつ病」の類語・用例・例文
「躁うつ病」は別名を、「双極性障害」という。これは「両極端な症状が現れる状態」を意味しており、「躁うつ病」と同義である。そのほか、疾患とまではいかなくても、躁とうつの傾向を行き来することは「躁うつ状態」と表される。なお、「情緒不安定」「精神不安定」といった言葉が類義に挙げられることもある。ただ、これらの言葉は、心理的に落ち着いていない状態を指す。決して病名ではなく、「躁うつ病」と同じ意味とはいえない。正式な疾患を指す際には「躁うつ病」か「双極性障害」を用いるのが望ましい。- 《躁うつ病》の正しい読み方のページへのリンク