《輝度》の正しい読み方
「輝度」の正しい読み方
「輝度」は、「きど」と読む。「輝度」の意味解説
「輝度」とは、光源のまぶしさを示す量だ。平面の光源を観測点からみた際の、観測点を通過する「単位面積」と、「立体角」から放射される「光束量」から定義される。広がりを持つ光源における「単位面積」あたりの「光度」であらわすものであり、単位はカンデラ毎平方メートル。「輝度」は、光源を「見る」ことを目的としたものの明るさを表すための指標だ。具体例として、テレビや携帯電話などが挙げられる。しかし、周囲を「照らす」ための光源の明るさについては、「輝度」を用いて表現することはない。なぜ「輝度」と読むのか・理由
「輝度(きど)」は、「音読み+音読み」の熟語だ。「輝」は、「かがやく、かがやき」といった意味を持つ漢字。それぞれ音読みでは「キ」、訓読みでは「かがや(く)、て(る)」と読む。「度」は、数や量などを表す単位として用いる漢字。音読みでは「ド」、訓読みでは「たび」などと読む。「輝(かがやく、かがやき)」と「度(量を表す単位)」を組み合わせた「輝度」は、「かがやき(まぶしさ、明るさ)の量」を表していると言える。「輝度」の類語・用例・例文
「輝度」の類語として、「光度」と「照度」が挙げられる。「光度」とは、一定の方向から見た光源の明るさを示す量。単位はカンデラだ。「輝度」が「面光源」の明るさの指標であるのに対し、「光度」は「点光源」の明るさの指標として用いる、という違いがある。「照度」とは、光に照らされた面の明るさの度合い。単位はルクス。「輝度」は「面光源」の明るさを表すものだが、「照度」は「光源の照射面」の明るさを表すものである。よって、「光度」と「照度」は「輝度」と同義とは言えない。「輝度」を用いた語句が、「輝度温度(きどおんど)」。「輝度温度」は、天文学における放射強度を示す量だ。(高温の固体の表面から放射される)光の「輝度」と同じ輝度の、黒体の温度を指す。輝度温度は、真の固体温度よりも低くなる。「輝度」を使用した例文として、「同じ輝度の蛍光管でも長さによって明るさに差が生じるため、輝度の大小で照明の明るさを判断するのは難しいだろう。」などが挙げられる。
「輝度」の英語用例・例文
「輝度」は英語で「luminance」と言う。「lumin」や「luc」、「lust」や「lux」が含まれる単語は、「光(light)」に関連する意味を持つことが多い。「luminance」だけでなく、「luminous(光を発する)」や「lux(照度の単位)」などにも含まれている。また、「輝度」を英語で「brightness」などと表すことも可能だ。なお、「輝度温度」は英語で「brightness temperature」と言う。「輝度」の英語を用いた例文として、「A unit of luminance is candela per square meter.(輝度の単位はカンデラ毎平方メートルだ。)」などが挙げられる。《輝度》の正しい読み方
「輝度」の正しい読み方
「輝度」の正しい読み方は、「きど」である。「輝度」の意味解説
「輝度」とは、平面における明るさの指標である。主にディスプレイ画面やスクリーンなどが対象となり、決められた範囲内がどれだけの明るさになっているのかを示すために用いる。あくまでも平面に関する明るさの指標であるため、点在する光の明るさを示す場合には用いない。そして、大抵の場合は、携帯型の端末のように、目線の先に光源がある。照明によって間接的に照らされているものの明るさは、たとえ平面であっても、輝度で表すことはない。なぜ「きど」と読むのか・理由
複数の漢字を組み合わせた熟語では、それぞれの漢字を音読みにするのが基本である。そのため、「輝度」は「きど」と読むこととなる。「輝」と「度」はそれぞれ「き」「ど」以外の音読みはないため、「輝度」を「きど」と読むのは自然なことである。「輝度」の類語・用例・例文
「輝度」という言葉は、平面の明るさの度合いを示すために使用する。そのため、ディスプレイやスクリーンなどに関係した表現になりやすい。「輝度」の類語としては、単純に光源から出ている光の強さを示す、「光度」が挙げられる。輝度はディスプレイなど、決められた面積内での明るさを示す。そのため、たとえ光源の面積が増えたとしても、その中の決められた面積分のみに限定して明るさを測定するので、面積が増えて輝度が高くなるということはない。それに対して、光度は面積の制限がない。したがって、光源の面積が広くなればなるほど、光度は上がっていく。また、「照度」という類語もある。輝度や光度が、光源から出ている光そのものの度合いを示すのに対して、照度は光が当たっている対象の明るさを示すという違いがある。
「輝度」の英語用例・例文
「輝度」を英語で表現する場合には、「luminance」あるいは「brightness」を使用する。いずれも輝度を意味する単語であるため、どちらを選択しても意味は通じる。- 《輝度》の正しい読み方のページへのリンク