《踊》の正しい読み方
「踊」の正しい読み方
「踊」の正確な読み方は、「おどり」である。訓読みであり、単体でも意味が伝わる。「踊」には音読みの「よう」もあるが、他の漢字と組み合わせることがない限り、「よう」とは読まない。また、送り仮名を足して「踊り」とする場合もあるけれども、送り仮名の有無で意味が変化することはない。ただ、「おどる」と読みたいのであれば、送り仮名は必須であり、「踊る」と表記しなければならない。「踊」の意味解説
「踊」とは、リズムや音楽に合わせて人やものが動くことである。そして、厳密には跳躍運動を主体とした動きを指すが、リズムや音楽に合わせた動きであれば、跳躍の有無に関わらず、「踊」と見なされる場合が多い。また、動いている人やものの数は特に限定されず、人がひとりで動いている様子も、多数の人形が動いている様も、どちらも「踊」である。「踊」に似た言葉には「舞」があるが、こちらは跳躍ではなく回転運動が主体の動きである。なぜ「踊」と読むのか・理由
日本では古来、音やリズムに合わせた動きを「をどり」と呼んだ。それが現代では「おどり」となっている。そして、「踊」という漢字は、足を挙げている様子を描いた象形文字が元となっている。足を上げるほど激しい動きをするものとして、「踊」に「おどり」が当てはめられた形である。「踊」の類語・用例・例文
「踊」を使用した例文は、「この踊は伝統芸能として広く知られている」「あの地域には個性的な踊がある」という風になり、踊そのものを指すことが多い。また、「彼の踊の才能は、同世代の中でも群を抜いている」「遠くの方に鮮やかな踊が見えた」など、踊っている様子そのものを指すことも可能である。「踊」の類語としてはまず、「ダンス」が挙げられる。英語だが、現代では「踊」の代わりとして使用されることが非常に多い。「踊」が使用されるのは、日本の伝統芸能や民族的なものであり、欧米風や近代の踊は「ダンス」と呼ばれる傾向がある。また、「舞」も「踊」の類語である。厳密には「踊」は跳躍運動、「舞」は回転運動をするものを指すが、大抵の踊では跳躍と回転の両方を取り入れているため、「踊」でも「舞」でもどちらでも表現できるだろう。さらに、両方を組み合わせた「舞踊(ぶよう)」という言葉もある。「踊」の英語用例・例文
「踊」を英語で表現する場合、「Dance」という単語が適切である。そして、「This is Japanese traditional dance(これは日本の伝統的な踊である)」「Her dance is amazing(彼女の踊は素晴らしい)」といった使い方となる。また、日本固有の踊では、「Awa Odori(阿波踊)」のように、「Dance」ではなくそのまま「Odori」と表現する場合も珍しくはない。さらに、盆踊などは、踊そのものが名前の一部となっていると捉え、「Odori」と「Dance」を併用することもある。その場合、盆踊は「Bon Odori Dance」となる。- 《踊》の正しい読み方のページへのリンク