《輪廻転生》の正しい読み方
「輪廻転生」の正しい読み方
「輪廻転生」は「りんねてんしょう」あるいは「りんねてんせい」と読む。なお、「輪廻」も「転生」も二字熟語として用いられることが多い。その場合、「転生」は「てんしょう」ではなく「てんせい」と読むのが一般的である。「輪廻転生」の意味解説
「輪廻転生」とは、人が死んだ後で生まれ変わることを繰り返すという意味である。もともと「輪廻」も「転生」も仏教用語だった。輪廻は生まれ変わりと死に変わりが、輪のようにめぐり続ける状態を意味する。一方、転生とは、ある命が別の生き物に生まれ変わることである。「転生輪廻」という言い方もなされており、この場合は「てんしょうりんね」と読む。意味は変わらない。ただし、表現としては「輪廻転生」のほうが定着している。なぜ「輪廻転生」と読むのか・理由
「輪廻転生」のように、「廻」という字を「ね」と読むケースは非常に珍しい。これは日本語の「連音」によるものである。ある漢字同士が組み合わさったとき、音の響きや発音のしやすさなどの理由で、本来の読み方が変わることを連音という。輪廻転生もまた、語感の問題で「りんかいてんしょう」ではなく「りんねてんしょう」になったと考えられている。「輪廻転生」の類語・用例・例文
「永劫回帰」や「流転」、「霊魂再来」などが「輪廻転生」の類語である。このうち、「永劫回帰」は、物事が永久に繰り返し、いつかは元の場所に戻ることを指す。ただし、「輪廻転生」が仏教用語であるのに対し、「永劫回帰」は西洋発祥の哲学用語である。また、「永劫回帰」は「輪廻転生」と違い、生命の行方だけを意味する言葉ではない。この世界のすべての事象に対して使われてきた言葉だ。そのほか、物事が流れゆくさまを表す「流転」、同じ人物の魂が再び姿を現す「霊魂再来」も「輪廻転生」に似ているものの、細かい定義は違う。「輪廻転生」とはあくまでも生命の生まれ変わり、死に変わりの繰り返しについての語句である。「輪廻転生」の例文としては、「仏教につかえる身として、輪廻転生を信じている」「輪廻転生によってこの世の命は巡り合うことになる」などが挙げられる。宗教的な文脈で用いられることが多い熟語といえるだろう。「輪廻転生」の英語用例・例文
仏教用語である「輪廻転生」を完全に英語へと置き換えることは難しい。あえていうなら、生まれ変わりを意味する「reincarnation」が近い。「reincarnation」は仏教的な文脈以外でも使用されるものの、生まれ変わりや死に変わりが繰り返される現象を指している単語だ。例文としては、I hope new life after reincarnation.(私は輪廻転生した後の人生を待ち望む。)The cycle of reincarnation can not be denied by anybody.(輪廻転生の巡り合わせは誰にも否定できない。)などが挙げられる。- 《輪廻転生》の正しい読み方のページへのリンク