《含有》の正しい読み方
「含有」の正しい読み方
「含有」は「含」と「有」という比較的簡単な漢字から構成されているが、組み合わさると読み方が分かり辛くなる。字面から意味は想像できるものの、正しい読み方が分からない人は多いだろう。「含有」の正しい読み方は「がんゆう」である。「含有」の意味解説
「含有」は「含む」という意味の「含」と「有る・存在する」という意味の「有」から成り立っている熟語で、成分や内容として含んでいるという意味がある。薬やサプリメントの成分表などで「成分含有量」などと示されていることがあるが、それは薬に含まれる成分の量を表示している。なぜ「含有」と読むのか・理由
「含有」の「含」の音読みは「がん・かん・ごん」、訓読みは「ふく-む」で、「有」の音読みは「ゆう・う」、訓読みは「あ-る・も-つ」であるため、音読み通りに読むと「がんゆう」という読み方になる。「含有」の類語・用例・例文
「含有」の用例・例文・アルコールの含有量が少ないビールでも、すぐに酔ってしまうほどお酒に弱い。
・ビタミン含有量が多いからと言って、良いサプリメントだと判断してはいけない。
・脂肪や糖分の含有率が高い食べ物ほど太りやすい。
「含有」の類語
・包含(ほうがん)
・内包(ないほう)
・内蔵(ないぞう)
「包含」の用例・例文:中に含んでいる・合わせ持つこと
・新しく定められたルールは、古いルールを包含している。
・旧モデルの短所を除き、長所と新しい技術を包含するのが新発売のモデルである。
「内包」の用例・例文:内部に持っていること
・彼の発した言葉には様々な問題が内包されていた。
・外からは平和に見える学校であっても、学級崩壊やいじめ問題を内包していることがある。
「内蔵」の用例・例文:内部に備わっていること
・最新のスマートフォンには性能の高いカメラが内蔵されている。
・そのエアコンにはセンサーが内蔵されており、部屋を快適な温度に保つ。
これらの類語は「含有」と似た意味を持つが、全く同じ意味で用いることはできないため使用する時は注意が必要である。
「含有」の英語用例・例文
「含有」は英語で「contain(含有・含む)」や「include(含有・含む)」と表現される。「contain(含有・含む)」の用例・例文
・The book contains over 200 recipes.(その本は200以上のレシピを含有する)
・Foods that contain a high level of fat are bad for your health.(脂質を多く含有する食品は健康に悪い)
「include(含有・含む)」の用例・例文
・The price of dinner includes dessert.(夕食の料金にはデザートも含有する)
・Admission to the museum is included in the tour package.(博物館への入場料はツアーパッケージに含有されている)
・The speakers will include several experts on the subject.(講演者にはこのテーマに関する複数の専門家を含有する)
《含有》の正しい読み方
「含有」の正しい読み方
「含有」の正しい読み方は「がんゆう」である。「含有」は、成分などを「含んでいる」という意味の漢語表現。「含」の音読みは「ガン」しかない。「含」と「合」などと混同して「ごうゆう」などと読まないよう注意されたい。「含有」の意味解説
「含有」は、食品・薬品あるいは物体・物質の中に、成分が含まれていること、を意味する語。たいていの文脈では「含む」「含まれている」と言い換えても問題なく意味が通るが、硬い文脈で用いる場合や「含有量」のような複合語を構成する場合には「含有」という漢語表現が好んで用いられる。なぜ「含有」を「がんゆう」と読むのか・理由
「含有」と書いて「がんゆう」と読むのは、「含(がん)」と「有(ゆう)」を素朴に音読みするからである。「有」の音読みには「ゆう」の他に「う」もあるが(たとえば「有象無象(うぞうむぞう)」の「う」)、この「有(う)」はもっぱら仏教における「存在」を指す語として用いられる。一般的な文脈で「ある」くらいの意味で用いる場合は「ゆう」と読むのが普通である。
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