《名代》の正しい読み方
「名代」の正しい読み方
「名代」の正しい読み方は「なだい」や「なしろ」、「みょうだい」である。「名代」の「名」という漢字の読み方には「めい」「みょう」「な」があり、「代」の読み方には「だい」「たい」「か(わる)」「か(える)」「よ」「しろ」がある。したがって、「名代」という熟語は「なだい」や「なしろ」、「みょうだい」と読むことができる。実はどれも辞書に表記されている正しい読み方である。
「名代」の意味解説
「名代」という漢字を「なだい」と読む場合の意味は、代々続いている歴史ある屋号や商号などに使われることが多く、評判が高いなどの意味がある。また、名義や名目として掲げる名前を表す場合や江戸時代に許可を得て歌舞伎狂言や浄瑠璃などの名義人を表すこともある。「みょうだい」と読む場合は、ある人の代理をすることや代理人をすることなどの意味がある。「なしろ」と読む場合は、大化の改新以前の皇族の私有民のことを指す。子代とともに皇族の経済源になっていたことが知られている。なぜ「名代」(なだい・みょうだい・なしろ)と読むのか・理由
「名代」という熟語の読み方について、「なだい」は訓読み+音読み、「みょうだい」は音読み+音読み、「なしろ」は訓読み+訓読みの組み合わせである。「名代」の類語・用例・例文
「名代」は、読み方によって意味が異なるため、それぞれの読み方ごとに類語が存在する。「名代(なだい)」の類語は、著名、ポピュラー、メジャー、有名、高名、錦を飾るなどがある。また、「名代(みょうだい)」の類語は、代理、代役、補充要員、ピンチヒッターなどがある。「名代(なしろ)」の類語の一例は、部民などがある。「名代(なだい)」」の用例・例文
「店名に名代とついたお蕎麦屋さんで食事をしよう」
「名代の画家が手掛けた絵画はとても美しく優雅である」
「名代(みょうだい)」の用例・例文
「本日は私が上司の名代を務めるため、とても緊張している」
「療養中の父の名代として、ご挨拶させていただく」
「将軍家御名代の旗を、天草征伐の陣中に飜した」(芥川龍之介著作「忠義」)
「名代(なしろ)」の用例・例文
「古墳時代には、名代という皇室の私有部民がいた」
「名代」の英語用例・例文
「名代(なだい)」を英訳すると「well-known」、「名代(みょうだい)」は「representative」「proxy」となる。「名代(なだい)」の英文の用例・例文
「Let's enjoy Daifuku of the Japanese confectionery shop of the well-known if we go to Japan.(日本に行ったら名代の和菓子屋の大福を楽しもう)」
「名代(みょうだい)」の英文の用例・例文
「His younger brother withdrew to Edo as the representative in the previous year when the Emperor Gokomyo succeeded to the throne.(後光明天皇が即位する前年に弟が名代として江戸に下った)」
「名代(なしろ)」を使用した英文の用例・例文
「I was surprised that a citizen of private possession of the name to say "Nashiro" to the Imperial Family was in old Japan.(昔の日本には、皇室に「なしろ」と言う名の私有民がいて驚いた)」
《名代》の正しい読み方
「名代」の正しい読み方
「名代」の読み方は語義によって変わる。「代理」を指す意味では「みょうだい」と読む。「名が知られている」という意味では「なだい」と読む。また、古代の部民制度を指す語としては「なしろ」と読む。「名代」の意味解説
「名代(みょうだい)」は、誰かの代わりという意味である。主に役割を交代する要員、という意味合いで使用することが多い表現だ。そして、「名代(なだい)」は、広く名前が知られていることを表す。主に長い歴史を伴うことで、有名になっているものを指す。また、「名題」と同じように、歌舞伎などの演目を指す専門用語としても使用される。「名代(なしろ)」は、大化の改新以前の時代に、皇族が私有していた土地や民族を表す。なぜ「みょうだい」「なだい」「なしろ」と読むのか・理由
「名」という漢字は、「めい」と読むと、単純に名前を指したり、人数を意味したりすることになる。そして、人そのものを指す場合は「みょう」と読む。そのため、特定の人の代わりという意味の「名代」の読みは、「めいだい」ではなく「みょうだい」となる。それに対して、「名代(なだい)」は、名前が知られているという意味から、そのまま「名(な)」が採用されて「なだい」という読みになっている。「なしろ」という読み方は、古くから皇族の私有地や私有民を「名代(なしろ)」として扱ってきたものが定着した形である。- 《名代》の正しい読み方のページへのリンク