《呉》の正しい読み方
「呉」の正しい読み方
「呉」の読み方は、広島県にある自治体の名称としては「くれ」、古代中国の地名としては「ご」である。人名(姓)としては「くれ」と読む場合が多い。「呉」の意味解説
「呉(くれ)」とは、広島県の南西部に位置する地域の名前である。海に面した部分が複雑な地形であるため、古くから港として使用されてきた。現代では「呉市」という自治体になっているが、「呉」という名前自体は古くからあったため、呉市周辺の地域を「呉」と呼ぶことはよくある。そして、「呉(ぐ、ご)」は、中国三国時代の国である。「魏(ぎ)」「蜀(しょく)」と並んで、三国志に登場する国ということで、世界的に知られている国だ。また、三国時代より後の五代十国時代に存在した国を指して、「呉」と呼ぶ場合もある。なぜ「くれ」「ぐ」「ご」と読むのか・理由
広島の「呉(くれ)」の由来は、船の素材である「榑(くれ)」の産地として有名だったからという説や、周囲を九つの峰に囲まれていたため、「九峰(くれい)」から「くれ」になった説など、諸説ある。いずれの場合も「くれ」という読みが初めにあり、そこに「呉」の漢字が当てられたという経緯で成立している。古代中国の国名である「呉」は、呉の時代の読みに準じれば「ぐ」、漢の時代の読みに準じれば「ご」と読まれる。日本は漢の時代の文化の影響を大きく受けているため「ご」と読むことが多い。呉の民が自国を指すために使用していた「ぐ」の読みが用いられる場合もある。
「呉」の類語・用例・例文
「呉(くれ)」という言葉は、主に日本の自治体やその周辺の地域を指すために用いる。例文
「呉市には数多くの船が集まっている」「呉を訪れた際には、海産物を堪能したいと思う」
「この映画は、呉にある養成施設が舞台となっている」
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