《合羽》の正しい読み方
「合羽」の正しい読み方
「合羽」の正しい読み方は、「かっぱ」である。外来語に当て字してできた語彙である。「合羽」の意味解説
「合羽」とは、雨をよけるために、着用している衣服の上にまとうマント状の雨具の総称である。昔、ポルトガル人が着用していた外套を真似して作ったものだと言われている。語源は、ポルトガル語のcapaだ。防水性の素材で出来ていて、衣服が雨で濡れないように作られている。頭や顔の部分もフードが付けられ、雨水をよけるように工夫されている。形としては、ズボンと上着は別れているものと別れていないものがある。なるべく体に合うように、大きさも子供用や大人用、男用や女用など製品として各種サイズが作られている。なぜ「合羽」を「かっぱ」と読むのか・理由
「合」の字には、「かっ」という読みが存在するので、そこに問題はない。しかし、「羽」には、「ぱ」という読みは存在しない。ところが、日本語の読み方の習わしとして、「半濁音化」というものがある。半濁音というのは、国語の音のうちの「パ・ピ・プ・ペ・ポ・ピャ・ピュ・ピョ」のことだ。そして、半濁音化とは、語と語が組み合わされた時に後の語の先頭の音が、半濁音に変わる現象のことである。したがって、単独の漢字を見て発音すると「かっは」となるべきだが、半濁音化により、「かっぱ」と読むのだ。ちなみに、ポルトガル語のcapaの発音も「カッパ」に近い。
「合羽」の類語・用例・例文
「合羽」の類語として、「かっぱ」・「雨がっぱ」・「レインコート」を挙げることができる。「かっぱ」は、「合羽」を平仮名で表記している。また、単純に「合羽」というのではなく、「雨がっぱ」と、「雨」をつけるのも一般的な表現である。「レインコート」は、外来語であるが、雨がっぱ指している。類語としては、「雨具」という言葉もある。「雨具」というと、雨の日に身につける衣類や道具、傘のことで、合羽もその中の一つとなる。あと、「ポンチョ」を類語として挙げることができる。ポンチョは、もとはスペイン語で、中央に開けた穴から頭を出して着るマントを指していた。今は、防水性の布で雨具として作られている物もある。- 《合羽》の正しい読み方のページへのリンク