《各務原》の正しい読み方
「各務原」の正しい読み方
「各務原」は主に「かかみがはら」、もしくは「かがみがはら」「かかみはら」「かがみはら」と読まれる。「各務」の組み合わせでのみ「かかみ」と読み、「各務-原」になると「が」も加わる、いわゆる熟字訓である。「各務原」の意味解説
「各務原」は、地名や人の名字など、幅広いものの名称に使用される固有名詞である。漢字そのものの意味は特に反映されず、記号として扱われる。そして、岐阜県各務原市の名前として、全国的に有名だ。そのため、各務原市の読みである「かかみがはら」が正しいとされることが多い。ただ、施設の中には「かがみはら」と読む名前を付けるところがあり、公共交通機関の各務原駅の読みは、路線によって「かかみがはらえき」「かがみがはらえき」の2通りに分かれる。漢字の意味が反映されれば、読み方もある程度限定されるが、漢字そのものに意味がないため、数多くの読み方が存在してしまっている形だ。なぜ「かかみがはら」や「かがみはら」などと読むのか・理由
「各務原」を「かかみがはら」「かがみはら」などと読む理由は明確になっておらず、諸説がある。ひとつは現在の岐阜県各務原市に当たる地域で暮らしていた、豪族の「各牟氏(かかむし)」が元になっているという説である。「かかむ」が「かかみ」に転じたとする説だ。また、各務原市で鏡を作る職人がいたからという説もある。地名を作る際に「鏡(かがみ)」に音が似ている「各務(かくむ)」という漢字が当てられたが、読みはそのまま「かがみ」で定着してしまったという説だ。そして、「原」というのは、各務原市に当たる地域が平地だったため、付け足された形だ。元は「各務ヶ原(かかみがはら)」であったが、「ヶ」は省略され、読みだけは変わらなかったため、「各務原」の読み方が「かかみがはら」となっている。また、「ヶ」と一緒に読みも省略した、「かかみはら」や「かがみはら」といった読み方も存在する。
「各務原」の類語・用例・例文
「各務原」は、自治体名や人の名字、施設名を指すために用いる場合がほとんどである。「原」という字は平地を意味しているが、各務原市周辺の平地を指すために使用することはまずない。例文にすると、「各務原市には、城や科学博物館などの観光施設が数多くある」「この施設の名前には、各務原の文字が使用されている」「今週末は各務原さんと一緒に出掛ける予定となっている」といった形である。そして、「各務原」はあくまでも固有名詞であるため、類語は存在しない。「各務原」の英語用例・例文
「各務原」は固有名詞であるため、英語で表現する際には、ローマ字表記を使用する。自治体に関する表現であれば「Kakamigahara」で問題はないが、必要に応じて「Kagamigahara」や「Kakamihara」という風に表記を変えることが望ましい。例文にすると、「My friend will move to Kakamigahara city next month.(私の友人が来月各務原市へと引っ越す)」「Her surname Kagamihara is often misread.(彼女の各務原という名字はよく読み間違えられる)」といった形だ。- 《各務原》の正しい読み方のページへのリンク