オイル・フィールド

油田
【英】: oil field
同義語: オイル・フィールド
原油を生産する特定区域をいう。狭義にはその地下に生産対象となる一つまたは複数の油層が分布している地理的区域を指すが広義には油層および坑井、地上(海上)の生産設備までを含んでいう。試掘により原油の賦存が確認された地質構造がすべて油田となるわけではなく、物探データ、試・探掘井データなどに基づく原始埋蔵量・開発計画・生産予測などの評価・検討により、開発に移行することが決定されて初めて油田となる。現在わが国で操業中の油・ガス田は海洋部での 3 油・ガス田を含め、50 有余あり、そのほとんどが新潟・秋田両県に集中している。世界の油田数は 30 千前後といわれているが、その埋蔵量規模は油田ごとに大きく異なり、可採埋蔵量 5 億バーレル以上の巨大油田の数は 1 %足らずの 272 で全埋蔵量の約 67 %を占める。 |

油田
油田
油田
油田
油田
姓 | 読み方 |
---|---|
油田 | あぶらた |
油田 | あぶらだ |
油田 | ゆた |
油田 | ゆだ |
油田
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/10 14:29 UTC 版)
![]() |
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2020年8月)
|

油田(ゆでん、英: oil field)とは、地下に採掘可能な石油を埋蔵している地域のことである。石油を含む地層は油層と呼ばれ広範囲に分布することが多いため、陸上あるいは海上に設置した複数の油井により石油を採取する。地球全体では、陸上・海上を問わず4万か所を超える油田が点在している。
世界最大の油田は、サウジアラビアのガワール油田とクウェートのブルガン油田で、ともに埋蔵推定量600億バーレル以上である。
油田の位置とその埋蔵量は、近代以降、各国間で紛争の一因となっている。
油田の設備

油田の設備としては、原油やガスを採取する油井、採取した油を輸送するパイプラインなどの設備がある[1]。
油田は、既存の都市などから離れた地域や海上にあることも多いため、採掘作業を行うにあたっては、作業員に対する生活・資材の補給をすることが重要となる。採掘施設には水・電気を始め居住設備を整備する必要があるため、一つの集落の様相を示す。
会社には採掘施設全体の建設・管理を担当する部門がある。

油田開発

ボーリングによって地下の構造を調査する。油田は背斜構造になっている所に油層が出来る。多孔質の岩石に原油が存在する。
音響や人工地震による振動の伝播を捕らえることで調査する。地震波トモグラフィーも使用される。
現在では海洋油田開発が増えつつある。
油田火災

油田における火災は大きな損害をもたらす。戦争や掘削中の天然ガス突出事故、人為的ミスや施設の老朽化に伴い発生し、周囲の採掘機能まで麻痺させる上、深刻な環境破壊を招くこともある。
消火にあたっては、キャッピングといって油田にクレーンでフタをする方法や、リリーフウェル(救助井)を新たに掘削して水や薬剤を大量注入する方法や火薬等を爆発させて爆風や酸欠環境を利用する手段が採られる。
湾岸戦争やイラク戦争では油田が爆破・放火され炎上したため、二酸化炭素などのガスを吹き込んで消火した。
主な油田
脚注
- ^ 藤和彦 『石油を読む』 日本経済新聞社〈日経文庫〉、2005年。ISBN 4-532-11056-4。
関連項目
- 原油
- 原油価格
- 海底油田
- ガス田
- 天然ガス
- 石油プラットフォーム
- パイプライン輸送
- タンカー
- 石油備蓄
- オイルサンド
- ガスフレア
- 随伴ガス ‐ 原油生産と共に生産される天然ガス。ガスフレアで燃やされたり、地中に再注入される。
- 随伴水 ‐ 油田・ガス田で原油や天然ガスと一緒に産出する水。公害や環境汚染を起こすため適切な処理が求められる。
- 増進回収法 ‐ ガスなどを注入することで原油の生産量を増加させる方法。
- 水攻法 ‐ 古い油田に水を注入して回収量を上げる方法。
外部リンク
- 『石油を探す 第一部/第二部』(何れも1958年) - 第一部は探鉱編で石油の地下および海底の探索調査などを映像化、第二部は試掘編で試掘場所の選定から石油の掘り当てまでの道のりを縦の糸として、それに交わる横糸として各地の作業状況を各々映像化。何れも石油資源開発の企画の下で日映科学映画製作所が製作。『科学映像館』より
油田
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 06:35 UTC 版)
1914年(大正3年)、黒川油田の五号井から大量の原油が噴出し、これを発見した出光商会(現・出光興産)の親会社である日本石油の株価は連日ストップ高になったという。
※この「油田」の解説は、「金足」の解説の一部です。
「油田」を含む「金足」の記事については、「金足」の概要を参照ください。
油田
「油田」の例文・使い方・用例・文例
- 油田
- 敵は油田地帯を急襲した
- 油田掘削装置
- キルクーク油田は世界で最も大きな背斜の1つです。
- 彼らは油田を経営していた。
- 彼は新しい油田に全財産を賭けた。
- 海底油田の開発をしたい。
- この油田はかつては現在の何十倍もの石油を産出したものだ。
- 油田は荒れ狂う火の海と化した.
- 海底油田.
- この油田はなかなか掘り尽くされないと思う.
- 石油田
- 異なった会社で管理される土地にまたがる油田の共同開発
- 我々は、敵の油田を襲わなければならない
- プルドーベイの油田地帯からバルディーズの港まで800マイルに及ぶ石油パイプライン
- 油田を掘るのに用いられる錐
- パイプラインは油田から港まで通されている
- その生産が1日当たり10バレル未満に落ち込んだ油田
- 油田だとはわからない土地に試験的に掘られる油井
- 油田、ガス田の産出や活用を扱う経済地質学の分野
油田と同じ種類の言葉
「 油田」に関係したコラム
-
CFDの原油にはWTI原油とブレント原油があります。WTI(West Texas Intermediate)原油は、米国産の原油のことです。WTI原油スポットともいいます。スポットとは、1回限りの取引...
- 油田のページへのリンク