オバケのQ太郎 (アニメ) オバケのQ太郎 (1985年)

オバケのQ太郎 (アニメ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/12 01:03 UTC 版)

オバケのQ太郎 (1985年)

1985年4月1日から1987年3月29日まで、テレビ朝日ほか(「藤子不二雄劇場」枠、任意ネット)にて毎週月曜日から土曜日18時45分から19時までの枠で放送。また、毎週日曜日9時30分から10時にかけての枠では過去の放送を再構成し、テレビ朝日系で全国放送された。全510話+SP2話。カラー作品。

前2作と異なり、1996年から2000年までにかけて傑作選ビデオソフトがリリースされた他、CS専門チャンネルなどでも再放送が行われており、視聴は比較的容易な状況にある。

本放送終了後も、『パオパオチャンネル』の木曜版で『藤子不二雄劇場』として引き続きリピート放送された。その後、1992年から1993年にかけてもテレビ朝日で再放送されている。

キャラクターデザインは、藤子両人によって新たに描き起こされた設定画を基にしているため、原作(『新オバケのQ太郎』)に近いものになっているが、ハカセの目が縦長の藤子調の黒目にされている。服装や美術設定などは時代に合わせてリニューアルされた。

正太と伸一の設定画は安孫子によって描かれているので、年賀状での合作イラストを除けば、この設定画が藤子不二雄の最後の合作ということになる。実際に放送されたアニメでは、正太の顔は目が小さい藤本タッチに近いものになっている。

各話リスト

キャスト

スタッフ

 

各話スタッフ

主題歌

オープニングテーマ
『大人になんかならないよ』(前期)(第1話 - 第134話)
作詞 - 阿木燿子 / 作曲 - 宇崎竜童 / 編曲 - 青木望 / 歌 - 天地総子
『ぼくはオバQノンキなオバケ』(後期)(第135話 - 第510話)
作詞 - 藤子不二雄 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔[42] / 歌 - 天地総子
エンディングテーマ
『BELIEVE ME』(前期)(第1話 - 第134話)
作詞 - 阿木燿子 / 作曲 - 宇崎竜童 / 編曲 - 青木望 / 歌 - 浜田良美
『あいうえオバQ』(後期)(第135話 - 第510話)
作詞 - 麻尾るみこ / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - 天地総子
テレ朝チャンネルでの放送は、134話以前の作品も後期のオープニング/エンディングで放送されている。前2作と異なり、このシリーズの主題歌は日本コロムビアからリリースされている『テレビまんが主題歌のあゆみシリーズ』には収録されていない。
日曜枠でエンディングテーマの直前に流されていた曲
『Qちゃん音頭』
作詞 - 及川潤一郎 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - 天地総子、こおろぎ'73
『Qちゃんえかきうた』
作詞 - 楠部文 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - 天地総子
『Qちゃんえかきうた』は、体全体をロケットに見立て、腕を羽として書き足すという着想で、2作目のものとは別に新たに作られた。

放送局(第3作)

※放送系列は放送当時、放送日時は個別に出典が掲示されてあるものを除き、1987年2月中旬 - 3月上旬時点のものとする[43]

放送地域 放送局 放送系列 放送日時 備考
15分版
関東広域圏 テレビ朝日 テレビ朝日系列 月曜 - 土曜 18:45 - 19:00 制作局
北海道 北海道テレビ
宮城県 東日本放送
福島県 福島放送
新潟県 新潟テレビ21
静岡県 静岡けんみんテレビ 後の静岡朝日テレビ。
広島県 広島ホームテレビ
香川県・岡山県 瀬戸内海放送
福岡県 九州朝日放送
鹿児島県 鹿児島放送
青森県 青森放送 日本テレビ系列
テレビ朝日系列
月曜 - 金曜 17:00 - 17:15[44] 1989年頃に放送。
長野県 テレビ信州 月曜 - 土曜 17:15 - 17:30
富山県 北日本放送 日本テレビ系列 月曜 - 金曜 17:30 - 17:45
福井県 福井テレビ フジテレビ系列 月曜 - 金曜 16:15 - 16:30
中京広域圏 名古屋テレビ テレビ朝日系列 月曜 - 金曜 18:43 - 18:58
熊本県 テレビ熊本 フジテレビ系列
テレビ朝日系列
月曜 - 金曜 16:05 - 16:20 [注 8]
30分版
関東広域圏 テレビ朝日 テレビ朝日系列 日曜 9:30 - 10:00 制作局
北海道 北海道テレビ
青森県 青森放送 日本テレビ系列
テレビ朝日系列
宮城県 東日本放送 テレビ朝日系列
福島県 福島放送
新潟県 新潟テレビ21
長野県 テレビ信州 日本テレビ系列
テレビ朝日系列
静岡県 静岡けんみんテレビ テレビ朝日系列 後の静岡朝日テレビ。
中京広域圏 名古屋テレビ
近畿広域圏 朝日放送 後の朝日放送テレビ。
広島県 広島ホームテレビ
香川県・岡山県 瀬戸内海放送
福岡県 九州朝日放送
鹿児島県 鹿児島放送
岩手県 岩手放送 TBS系列 木曜 16:35 - 17:05 後のIBC岩手放送。
秋田県 秋田放送 日本テレビ系列 火曜 17:30 - 18:00
山形県 山形放送 日本テレビ系列
テレビ朝日系列
火曜 16:30 - 17:00
山梨県 山梨放送 日本テレビ系列 木曜 17:00 - 17:30
石川県 石川テレビ フジテレビ系列 土曜 8:00 - 8:30 1985年9月で打ち切り
鳥取県島根県 日本海テレビ 日本テレビ系列 木曜 17:30 - 18:00(1986年8月中旬 - 9月上旬時点)[45]
金曜 17:30 - 18:00
山口県 山口放送 日本テレビ系列
テレビ朝日系列
木曜 17:15 - 17:45
徳島県 四国放送 日本テレビ系列 木曜 17:00 - 17:30
愛媛県 南海放送 月曜 17:00 - 17:30
高知県 高知放送 火曜 16:55 - 17:25
長崎県 長崎放送 TBS系列 水曜 17:20 - 17:50[46] 途中で打ち切り。
熊本県 テレビ熊本 フジテレビ系列
テレビ朝日系列
月曜 16:30 - 17:00
宮崎県 宮崎放送 TBS系列 金曜 17:00 - 17:30
沖縄県 琉球放送 水曜 17:25 - 17:55

ビデオソフト

藤子不二雄ファミリービデオ全集 テレビ版オバケのQ太郎
1996年発売 / VHS / 発売元:小学館 / 販売元:東宝 / 各巻6話収録 / 全30巻
277話までのエピソードから厳選した傑作選となっている。

劇場版

1985年からのテレビシリーズ放送中に作られた、15分程の短編映画。アナグリフ立体方式。入場特典として、作品観賞用のメガネが配布された。

※公開から2023年現在に至るまで、これらは未だにビデオソフト化されていない。

オバケのQ太郎 とびだせ! バケバケ大作戦

漫画「謎のオバケがやって来た」

1985年12月14日に発売された『月刊コロコロコミック』1986年1月号に、本作の漫画版『オバケのQ太郎』「謎のオバケがやって来た」(作画は田中道明)が掲載された(同号には藤子不二雄『オバケのQ太郎』の再録連載作も掲載)。

オバケのQ太郎 とびだせ! 1/100大作戦


注釈

  1. ^ 実制作はAプロダクション
  2. ^ Aプロダクションの後身。
  3. ^ 「不二家の時間」枠での放送とは異なりローカルセールス枠での放送となったため、この時間帯の同時ネットは、大都市圏以外の放送局ではほとんどなかった。
  4. ^ この話は「週刊少年サンデー増刊」1965年正月号に掲載された「バイオリンで倒せ!!」(「藤子・F・不二雄大全集版『オバQ②』に収録)が原作。これにパーマン1号を加えてアニメ化した。
  5. ^ 2010年10月31日放送の『ウチくる!?』(フジテレビ)では、中田の前でそのCMが流された。
  6. ^ TVサイズはドラムソロから、フルサイズはばねのような効果音から始まる。
  7. ^ 描き終わった後に絵をひっくり返すとキャラクターになるという部分は、山本からのアイディアが基になったという。
  8. ^ 前番組の『パーマン』(15分版、月曜 - 金曜 16:20 - 16:30)と並行して放送された時期あり。

出典

  1. ^ ドラ、魔美、キテレツなど藤子Fアニメ曲まとめた5枚組”. 音楽ナタリー. Natasha (2014年11月21日). 2021年7月24日閲覧。
  2. ^ 長田暁二『昭和の童謡アラカルト - 戦後編』ぎょうせい、1985年、253頁。ISBN 4-324-00124-3
  3. ^ 「アナと雪の女王」と「妖怪ウォッチ」、レコード大賞でも大活躍 揃って受賞”. アニメ!アニメ! (2014年11月21日). 2021年7月25日閲覧。
  4. ^ おおすみ正秋. “【片桐はいり x 森下圭子 x おおすみ正秋】昭和のアニメ 対談 第二回”. note. 2021年7月25日閲覧。
  5. ^ 勝田久『昭和声優列伝 -テレビ草創期を声でささえた名優たち-』駒草出版、2017年、204頁。ISBN 9784905447771 
  6. ^ 辻真先『ぼくたちのアニメ史』岩波書店岩波ジュニア新書〉、2008年、p.56
  7. ^ 嗜好と文化:第39回 辻真先さん「趣味が仕事になる」”. 毎日新聞 (2014年6月2日). 2021年7月24日閲覧。
  8. ^ アニメーター椛島義夫さん死去 「ガンバの冒険」「ルパンVS複製人間」などでキャラクターデザイン手掛ける”. ねとらぼ (2017年8月18日). 2021年7月24日閲覧。
  9. ^ 歌手の石川進氏が死去 オバQ・ど根性ガエル主題歌”. 日本経済新聞 (2012年11月1日). 2021年7月24日閲覧。
  10. ^ 「中央版(千代田区・中央区・港区・文京区・台東区) キュッキュッと踊って にぎやかに「オバQ音頭」発表会」『読売新聞』1966年4月10日付朝刊、13頁。
  11. ^ a b 「元祖オバQの声 曽我町子」藤子不二雄FC機関誌『ネオ・ユートピア』No.32号[1]
  12. ^ a b c d 『河北新報』1965年8月29日 - 1967年3月26日付朝刊、テレビ欄。
  13. ^ 『河北新報』1965年9月1日 - 1967年3月26日付朝刊、テレビ欄。
  14. ^ 『河北新報』1965年9月5日 - 1967年3月26日付朝刊、テレビ欄。
  15. ^ 『河北新報』1965年9月6日 - 1967年3月26日付朝刊、テレビ欄。
  16. ^ 『福島民報』1965年9月3日 - 1967年3月26日付朝刊、テレビ欄。
  17. ^ 『北日本新聞』1965年10月1日付朝刊、テレビ欄。
  18. ^ a b 『北國新聞』1967年1月15日付朝刊、テレビ欄。
  19. ^ a b 『北日本新聞』1967年1月15日付朝刊、テレビ欄。
  20. ^ 『北國新聞』1966年3月29日付朝刊、テレビ欄。
  21. ^ 新オバケのQ太郎 - allcinema
  22. ^ a b 楠部三吉郎『「ドラえもん」への感謝状』小学館、2014年、176-182頁。ISBN 9784093883795 
  23. ^ 『Neo Utopia』Vol.54、2014年、藤子不二雄ファンサークル ネオ・ユートピア、115頁。
  24. ^ 「ハットリくん」の声・堀絢子さん、被爆少女演じ20年 - 演劇 - 舞台”. 朝日新聞 (2009年2月8日). 2021年7月22日閲覧。
  25. ^ 「日曜もアメトーーク!」 2017年10月8日(日)放送内容”. 価格.com. }2021-07-24閲覧。
  26. ^ 新オバケのQ太郎(配信限定パッケージ) - ウェイバックマシン(2008年10月20日アーカイブ分)
  27. ^ 「小学四年生」1971年10月号
  28. ^ 元々は水曜19:00-19:30に放送する予定だった。
  29. ^ a b c d 『河北新報』1971年9月1日 - 1972年12月27日付朝刊、テレビ欄。
  30. ^ 『河北新報』1971年9月7日 - 1972年12月27日付朝刊、テレビ欄。
  31. ^ 『福島民報』1971年10月6日 - 1972年12月27日付朝刊、テレビ欄。
  32. ^ 『NST』(新潟総合テレビ発行)p11、12
  33. ^ 富山新聞 1972年11月1日付テレビ欄。
  34. ^ 富山新聞 1972年11月3日付テレビ欄。
  35. ^ a b 『小学四年生』1971年10月号には放送時間は記載せず。
  36. ^ 北國新聞 1972年11月1日付テレビ欄。
  37. ^ “番組表”. 毎日新聞名古屋版、中日新聞. (1971年9月19日、1973年1月9日) 
  38. ^ 中国新聞 1972年4月13日付テレビ・ラジオ欄。
  39. ^ “番組表”. 長崎新聞. (1972年4月4日) 
  40. ^ CMソングの女王、「オバQ」声優も 天地総子さん死去”. 朝日新聞デジタル (2019年1月12日). 2021年7月22日閲覧。
  41. ^ 飛雄馬の姉、ガンダムのミライ…声優・白石冬美さん死去/デイリースポーツ online”. デイリースポーツ online (2019年3月30日). 2021年7月25日閲覧。
  42. ^ 菊池俊輔さん死去「ドラえもん」や「暴れん坊将軍」作曲”. 朝日新聞デジタル (2021年4月28日). 2021年7月24日閲覧。
  43. ^ 「テレビ局ネットワーク」『アニメディア』1987年3月号、学研、79 - 81頁。 
  44. ^ 「テレビ局ネットワーク」『アニメディア』1989年10月号、学研、91頁。 
  45. ^ 「テレビ局ネットワーク」『アニメディア』1986年9月号、学研、82頁。 
  46. ^ 「テレビ局ネットワーク」『アニメディア』1986年9月号、学研、83頁。 


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