方言区画とは? わかりやすく解説

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ほうげん‐くかく〔ハウゲンククワク〕【方言区画】

読み方:ほうげんくかく

方言差異により地域区分したもの。日本では本土方言琉球方言に二大別し前者本州方言九州方言とに分け、さらにそれぞれ細別する。


方言区画論

(方言区画 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/06 21:38 UTC 版)

方言区画論(ほうげんくかくろん)とは日本語の方言の区分論である。方言の地域区分を方言区画と言う。




  1. ^ a b c d 大野・柴田編(1977)、 57-73頁。
  2. ^ 大野・柴田編(1977) 344-345頁。
  3. ^ a b c 奥村三雄「方言の区画」(1958年)。
  4. ^ 大野・柴田編(1977) 62-67頁。
  5. ^ a b 金田一春彦(2005)『金田一春彦著作集第7巻』「日本の方言」
  6. ^ 大野・柴田編(1977) 366-367頁。
  7. ^ 『講座方言学 1 方言概説』 78-85頁。
  8. ^ 飯豊毅一ほか (1982-1986)『講座方言学』(全10冊),東京:国書刊行会
  9. ^ 遠藤嘉基ほか (1961)『方言学講座』(全4冊),東京:東京堂
  10. ^ 柴田武 (1988)『方言論』東京:平凡社
  11. ^ 平山輝男 (1968)『日本の方言』, 東京:講談社
  12. ^ 加藤和夫 (1996)「白山麓白峰方言の変容と方言意識」『日本語研究諸領域の視点』,323-345平山輝男博士米寿記念会編 明治書院


「方言区画論」の続きの解説一覧

方言区画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 05:59 UTC 版)

日本語」の記事における「方言区画」の解説

東条操は、全国話されている言葉大きく東部方言西部方言九州方言および琉球方言分けている。またそれらは、北海道東北関東八丈島東海東山・北陸・近畿・中国雲伯出雲伯耆)・四国豊日豊前豊後日向)・肥筑(筑紫肥前肥後)・薩隅(薩摩大隅)・奄美群島沖縄諸島先島諸島区画された。これらの分類は、今日でもなお一般的に用いられる。なお、このうち奄美・沖縄先島言葉は、日本語一方言(琉球方言)とする立場と、独立言語として琉球語とする立場とがある。 また、金田一春彦は、近畿四国主とする内輪方言関東中部中国・九州北部一部主とする中輪方言北海道東北九州大部分主とする外輪方言沖縄地方主とする南島方言分類したこの分類は、アクセント音韻文法の特徴畿内中心に輪を描くことに着目したのである。このほか、幾人かの研究者により方言区画案が示されている。 一つの方言区画の内部変化富んでいる。たとえば、奈良県近畿方言地域属するが、十津川村下北山村周辺ではその地域だけ東京式アクセント使われ、さらに下北山村池原にはまた別体系のアクセントがあって東京式地域取り囲まれている。香川県観音寺市伊吹町伊吹島)では、平安時代アクセント体系残存しているといわれる異説もある)。これらは特に顕著な特徴を示す例であるが、どのような狭い地域にも、その土地としての言葉体系がある。したがって、「どの地点のことばも、等しく記録価する」ものである詳細は「方言区画論」を参照

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方言区画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/20 20:13 UTC 版)

上伊那地域の方言」の記事における「方言区画」の解説

上伊那方言をさらに細分する場合、以下のような区画提案されている。 畑美義による方言区画 地形政治的区画同一語の比較多く用いられている地域などを勘案して区画である。 大区画地小区画・地特徴東部方言太田切川分杭峠以北 辰野町小野川島 東筑方言流入があり、共通点持っている辰野町辰野朝日 諏訪方言流入があり、共通点持っている箕輪町 南箕輪村伊那市西箕輪・手良・伊那美篶 伊那市西春近東春近富県宮田村駒ヶ根市東伊那中沢 宮田村及び駒ヶ根市東伊那中沢東西方言混合地帯にあたる。 伊那市高遠町 諏訪方言流入があり、共通点持っている伊那市長谷 西部方言太田切川分杭峠以南 駒ヶ根市赤穂 飯島町 中川村 馬瀬良雄による方言区画 区画地域北部 辰野町 中部 箕輪町南箕輪村伊那市(旧高遠町、旧長谷村除く)、宮田村 東部高遠町、旧長谷村 南部 駒ヶ根市飯島町中川村 竹入弘元による方言区画 区画地域特徴北部 辰野町箕輪町 ソードー、ダメドーと言ったように「…だよ」の意味で「…ドー」を用いるのが特徴である。 中部 南箕輪村伊那市宮田村 イカッシ、シラッシ、ヤラッシ、座ラッシ等「…なさい」に「…(ラ)ッシ」を用いるのが特徴南部 駒ヶ根市飯島町中川村いらっしゃい」を「オイナ」、「そうですか」を「ソーケー」、「行ってませんか」を「イッテミンケ」などと言い、居るを「オル」、勧誘に「…マイ…マイカ」を用いるのが特徴また、高年層ではことばの終わりに「…ナム」、「…ナー」をつけるのが特徴である。

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方言区画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 05:10 UTC 版)

江州弁」の記事における「方言区画」の解説

滋賀県内は一般的に琵琶湖挟んで以下の4地方区分され方言区分概ねそれに即したものが提唱されている。ただし、研究者によって呼称範囲揺れはあり、例えば筧大城大津市北端高島郡全域を「湖西方言」としているが、2009年琵琶湖博物館方言調査区分では大津市唐崎から高島市マキノ町百瀬川までを「県西方言」としている。 湖東地方彦根市犬上郡多賀町甲良町豊郷町)・愛知郡愛荘町)・東近江市近江八幡市蒲生郡竜王町日野町昭和の大合併以前市郡 - 彦根市犬上郡愛知郡神崎郡蒲生郡 湖西地方高島市大津市北部(旧志賀町葛川村など) 昭和の大合併以前市郡 - 高島郡滋賀郡 湖南地方大津市南部・草津市栗東市守山市野洲市甲賀市湖南市 昭和の大合併以前市郡 - 大津市栗太郡野洲郡甲賀郡 湖北地方長浜市米原市 昭和の大合併以前市郡 - 伊香郡東浅井郡長浜市坂田郡 京都隣接する湖南は必然的に京都方言色が濃く湖西湖東北上するにつれてそれが薄れ京都から最も離れた湖北音声語法ともに独特の方言圏を形成している。湖北方言圏の特色一部は、湖西高島市湖東彦根市犬上郡にも及んでいる。湖東湖北にかけて、近江最大雄藩彦根藩城下町であった彦根中心とする方言圏も見られ助詞「ほん」「なーし」「とさいが」などの使用がその典型とされる湖南のうち、三重県接す甲賀地方甲賀市湖南市)は、伊賀弁との共通点見られるなど、他の湖南とは一線を画している(特に旧甲南町甲賀町)。また、湖東湖北(特に彦根市犬上郡から長浜市南部)では美濃弁湖西(特に旧今津町)では若狭弁との共通点見られる。 以下、音声表現・語彙などの大まかな使用地域説明では湖東湖西湖南湖北甲賀5区分で記述する湖南市や旧湖北町など地方名自治体名が同じものがあるが、自治体名に「市」「町」を明記することで区別する)。「旧○○郡」は昭和の大合併以前の各郡を指すこととする。 なお、方言区画とは別に交通事情悪かった山村集落などでは古い表現特殊な表現残っている(言語島)。その例として筧は、伊吹谷(特に甲津原)、梓河内(以上米原市)、武奈、男鬼(以上彦根市)、大君ヶ畑、保月(以上多賀町)、君ヶ畑、甲津畑(以上東近江市旧永源寺町)、葛川大津市)、雲洞谷、針畑(以上高島市旧朽木村)、沖島近江八幡市)を挙げている。 様々な滋賀県方言区画の対応表井之口一による区画1951年奥村三雄による区画1964年)筧大城による区画1982年琵琶湖博物館方言調査での区画2009年)ABC湖北特異方言湖北高島方言湖東湖北方言圏(彦根藩領語圏) 湖北伊香特異な湖北方言 伊香方言 県北部 その他 長浜長浜浅井方言 坂田坂田方言 湖南湖西湖東京都方言湖東湖南滋賀方言近江彦根京都湖東方言 彦根上方県東八日市方言 湖南湖西方言圏 その他 草津湖南方言 甲賀方言 県南東部 異質な甲南方言 大津方言 県南湖北高島方言高島湖西方言高島方言 県西北高島方言

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方言区画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/06 05:12 UTC 版)

奈良弁」の記事における「方言区画」の解説

奈良県方言は、天辻峠小南峠伯母峰峠を境に、北中部北部方言と奥吉野南部方言奥吉野方言)に大きく二分される。北部方言範囲は、野迫川村五條市(旧大塔村を除く)・黒滝村川上村が南限であり、以下ではこの範囲奈良弁として記述する奈良弁細かく見ると、北和中和南和、または「国中(くんなか)」と呼ばれる奈良盆地一帯と「東山中(ひがしさんちゅう)」と呼ばれる大和高原一帯奈良市東部山辺郡宇陀市宇陀郡)で違いがある。なお野迫川村北部方言分類されるが、補助動詞待遇持たないなど南部的な要素もあり、南部方言含め区画もある。以下は西宮一民による区画である。 奈良県北部方言北中和方北和方言 - 生駒市生駒郡奈良市大和郡山市天理市山辺郡 中和方言 - 桜井市磯城郡大和高田市橿原市高市郡御所市北葛城郡香芝市葛城市 南和方言宇陀方言 - 宇陀市宇陀郡曽爾村吉野方言 - 吉野郡大淀町下市町吉野町東吉野村宇陀郡御杖村吉野方言 - 吉野郡西吉野村黒滝村川上村迫川方言 - 吉野郡野迫川村

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方言区画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/11 07:21 UTC 版)

山口弁」の記事における「方言区画」の解説

山口方言域内方言差が小さいとされるが、音韻・アクセント文法・語彙詳細に観察すると、いくつかの方言区画に分けることができる。これまで提示された方言区画には、旧周防国域と旧長門国域に大きく二分する二区分法と、県東部・県中部・県西部分け三区分法がある。いずれも明確な根拠基づいた方言区画であり、妥当な区画法であるとされている。

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方言区画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 09:07 UTC 版)

近畿方言」の記事における「方言区画」の解説

近畿方言内での方言区画には様々な案が提唱されているが、自然地理的・文化的条件考慮しつつ、京阪からの距離を考えて区画されることが多い(方言周圏論的)。すなわち、京阪とそれを取り巻近畿中央部大よそ半径50km圏内)ほど一般に近畿方言とされる特徴多く備え京阪から離れた周辺部北近畿紀伊半島など)ほど他の近畿方言との違い大きくなる一方で古い言語状態を保っている。 兵庫県但馬但馬弁)と京都府丹後西部丹後弁)は、行政上は近畿地方であるが、方言においては東京式アクセントであるなど違い大きく中国方言分類される。また紀伊半島で特に山岳険し奈良県吉野言語島として有名で、近畿方言的な特徴がほとんど現われない。経済活動広域放送などの面で中京圏含まれる三重県に関しては、愛知県との県境付近揖斐川アクセントなどの言語境界走り、奥吉野などよりも遥かに京阪方言近く近畿方言含まれる近畿地方主要都市である大阪神戸京都方言比較すると、音声上はアクセント僅かに違う(大阪神戸の「行きました」と京都の「行きました」など)程度で、問題とされやすいのは語法上の違いである。とりわけ「どす」と「だす」など京阪違いがよく対比され近畿中央部方言京言葉圏と大阪弁圏に二分する考え方もある(後述)。しかし、アスペクト継続完了区別有無)の点では神戸京阪の間に著し違いがある。 各方言の詳細は各項目を個別に、周辺他方言との比較については日本語の方言の比較表参照

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方言区画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 03:23 UTC 版)

河内弁」の記事における「方言区画」の解説

河内地方南北に広いため、地域によって若干違いがある。以下は山本俊治による区分である。 中・北河内方言 北河内方言枚方市交野市)と中河内方言寝屋川市守口市大東市東大阪市八尾市大阪市東部)に分かれる。特に中河内方言河内弁らしいとされる北河内方言京言葉影響受けている。 南河内方言 柏原市藤井寺市松原市羽曳野市富田林市河内長野市大阪狭山市堺市東部南河内郡美原町太子町河南町千早赤阪村)の方言泉州弁とのつながりもかなり濃厚である。

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