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りゅうきゅう-ご りうきう― 0琉球語】

沖縄本島中心に、奄美大島諸島宮古諸島八重山諸島などで用いられている言語日本語との類縁関係が実証されており、琉球方言として、内地方言対立する。日本語の二大方言の一つとして扱われることが多いが、他方で、日本語同系の姉妹語ともみなされる日本語の古い姿を残している面もあるが、その反面、独自の発達をとげている点も多い。


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琉球語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/10/08 14:40 UTC 版)

琉球語(琉球方言)
話される国 日本の旗 日本
地域 沖縄県鹿児島県奄美群島
言語系統
独立した言語であるか論争あり
日本語族
 琉球語派[1]
言語コード
ISO 639-1 なし
ISO 639-3 各種:
ams — 南奄美大島
kzg — 喜界島
mvi — 宮古諸島
okn — 沖永良部島
ryn — 北奄美大島
rys — 八重山諸島
ryu — 沖縄島中央
tkn — 徳之島
xug — 国頭
yoi — 与那国島
yox — 与論島
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琉球語(琉球方言)で書かれた交通標語。(沖縄県金武町
琉球語(琉球方言)で書かれた交通標語。那覇バスターミナルにて

琉球語(りゅうきゅうご)もしくは琉球方言(りゅうきゅうほうげん)とは、日本沖縄県鹿児島県奄美群島で用いられる言語である。日本本土の日本語と系統を同じくするものの、口頭では互いに全く通じ合わないほどの違いがあり、日本語とは別の言語と見なす立場と、日本語内部の一方言と見なす立場とがある(#言語か方言か参照)。また琉球語内部でも地域差が大きく、諸言語の集合として琉球諸語とされる場合もある(#下位区分か、個別言語か参照)。本項では、言語説と方言説の両意見を考慮して、琉球語(琉球方言)と併記する。

独立言語として見た場合、日本語と系統が同じ唯一の言語と見なされる。日本語と琉球語を合わせて日本語族とする学者もおり、さらに琉球語の多様性から「琉球語派」と呼ばれることもある。一方、日本語の一方言とする立場からは、「琉球方言」または「南島方言」(なんとうほうげん)と呼ばれ、日本語は琉球方言と本土方言の2つに大きく分類できる、とする。

目次

概説

琉球語(琉球方言)は、琉球諸島の広がりと、強力な中央語を持たなかった歴史(琉球王国時代、支配層では首里方言が中央語に近い位置にあったが、大衆同士のリングワ・フランカとしてはほとんど使われなかった)から、地域ごとの方言差が本土以上に大きい。北から奄美方言(奄美語)国頭方言(国頭語)沖縄方言(中央沖縄語)宮古方言(宮古語)八重山方言(八重山語)与那国方言(与那国語)の諸方言(諸言語)に分けられ、沖縄方言以北の北琉球方言と、宮古方言以南の南琉球方言の2グループに大別できる。

「沖縄県の言葉」という意味で「沖縄方言」や「沖縄語」、「ウチナーグチ(沖縄口)」などの呼称が使われることがあるが、本来「沖縄(ウチナー)」は沖縄本島を指す言葉であり(現在でも先島諸島の住民は沖縄本島を指して「沖縄」と言う)、今の沖縄県全体を指すようになったのは1879年(明治12年)の沖縄県設置以後であるため、沖縄本島以外の琉球語(琉球方言)まで「沖縄」の語で表すのは問題がある。また奄美群島は一度も沖縄県に属したことがないため、奄美方言を含む琉球語(琉球方言)全体を「沖縄方言」や「沖縄語」、「ウチナーグチ」などと呼ぶのは不適切である。

明治から昭和中期までの強力な標準語普及運動に、戦後のマスメディアの普及などの影響が重なり、現在琉球語(琉球方言)は衰退している。沖縄時代劇や組踊琉歌琉球民謡島唄などの伝統芸能で使われるほかは、日常生活では主に高齢者とその家族周辺に限られている。2009年、ユネスコは奄美語、国頭語、沖縄語、宮古語、八重山語、与那国語のそれぞれを危機に瀕する言語と指定している。

明治以降の琉球語(琉球方言)と日本語(主に標準語および九州方言)の言語接触によって、琉球列島では日本語の影響を強く受けた新方言が発生した。沖縄県内のものは特に「ウチナーヤマトグチ」と呼ばれる。現在の中年層・若年層の多くでは、琉球語(琉球方言)に代わって、この新方言が第一言語として広く使われている。

区分

日本語の方言区分の一例で、大きな方言境界ほど太い線で示している。本土方言と琉球方言の違いは非常に大きく、また北琉球方言と南琉球方言の差も非常に大きい。

琉球語(琉球方言)は、一方言の話者が、他の琉球語(琉球方言)の方言を聞き取れるというわけではない。琉球語(琉球方言)は、北琉球(奄美群島沖縄諸島)と南琉球(先島諸島)の2つに大別でき、北琉球方言と南琉球方言との間では全く会話が通じない。これらはさらに諸方言に分けられ、島ごとや集落ごとに著しい方言差があり、それぞれの島内でも意思疎通に支障をきたすほどである。

一般的な区分を示す[1][2][3][4]

ここでは北琉球方言を大きく三方言に分けたが、一方で、奄美大島から与論島までの「奄美方言」と、沖縄諸島の「沖縄方言」に二分する見方もある。奄美大島から与論島までの言語的まとまりは、江戸時代初頭にこの地域が薩摩領になった後に形成されたと見られ、一方、沖永良部与論沖縄北部諸方言の言語的まとまりは、さらに古い時代の政治的境界によるものと考えられる[4]。三分する区分の場合、沖縄方言と沖永良部与論沖縄北部諸方言の方言差より、沖永良部与論沖縄北部諸方言と奄美方言の差の方が大きいとされる[4][3]。南琉球方言では、宮古方言、八重山方言、与那国方言の間にはっきりとした方言差がある。


  1. ^ 大野・柴田編(1977)212頁。
  2. ^ 飯豊・日野・佐藤編(1984)5頁。
  3. ^ a b Ethnologue report for Japonic
  4. ^ a b c 狩俣繁久(2000)「奄美沖縄方言群における沖永良部方言の位置づけ」
  5. ^ 飯豊・日野・佐藤編(1984)、10-15頁。
  6. ^ 大野・柴田編(1977)、214-216頁。
  7. ^ 飯豊・日野・佐藤編(1984)、15頁。
  8. ^ 語例の出典は大野・柴田編(1977)、215-216頁。
  9. ^ a b c d 飯豊・日野・佐藤編(1984)66-68頁。
  10. ^ 大野・柴田編(1977)219頁。
  11. ^ a b 内間(1984)「動詞活用の通時的考察」
  12. ^ 大野・柴田編(1977)220頁。
  13. ^ ここまで、内間(1984)「形容詞活用の通時的考察」による。
  14. ^ 野原三義(1985)琉球方言助詞瞥見
  15. ^ 沖縄の標準語教育史研究
  16. ^ しまくとぅばの日可決 「9月18日」 - 2006年3月29日付琉球新報。
  17. ^ しまくとぅばの日に関する条例(沖縄県庁)
  18. ^ おきなわ物語 沖縄観光情報WEBサイト 『沖縄観光ナビ 小禄墓』
  19. ^ 高良倉吉 『琉球王国の構造』 ISBN 978-4642026536
  20. ^ おきなわ歴史散歩 『浦添城の前の碑』
  21. ^ 大野・柴田編(1977)210頁。
  22. ^ 外間守善『日本語の世界9沖縄の言葉』中央公論社
  23. ^ Ethnologue report for Japan, Ethnologue (2005)
  24. ^ 亀井孝河野六郎千野栄一 編著 『言語学大辞典セレクション 日本列島の言語』 三省堂 (1997)
  25. ^ Documentation for ISO 639 identifier: ryu,SIL international (2007)
  26. ^ 世界2500言語消滅危機、ユネスコ「日本は8語対象」, asahi.com
  27. ^ 沖縄の言語に関する質問主意書
  28. ^ 参議院議員糸数慶子君提出沖縄の言語に関する質問に対する答弁書


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