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地名辞典

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堺市

読み方:サカイシ(sakaishi)

所在 大阪府

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堺市

読み方:サカイシ(sakaishi)

所在 大阪府(JR阪和線)

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堺市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/02/04 15:57 UTC 版)

さかいし
堺市
Sakai montage.jpg
上段:大仙陵古墳旧堺燈台千利休屋敷跡
中段:大鳥大社妙国寺
下段:堺市役所から望む大仙陵古墳
Flag of Sakai, Osaka.svg
市旗
Sakai Osaka chapter.JPG
市章
日本の旗 日本
地方 近畿地方
都道府県 大阪府
団体コード 27140-3
面積 149.99km²
総人口 842,669
推計人口、2012年1月1日)
人口密度 5,620人/km²
隣接自治体 大阪市松原市羽曳野市
富田林市大阪狭山市
河内長野市和泉市高石市
市の木
市の花 ハナショウブ
他のシンボル 市の花木:ツツジ
市の鳥:モズ
堺市役所
所在地 〒590-0078
大阪府堺市堺区南瓦町3番1号
堺市役所
外部リンク 堺市

堺市位置図(大阪府)

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

堺市行政区画図

 表示ノート編集履歴 ウィキプロジェクト

堺市(さかいし)は、大阪府泉北地域に位置する日本の政令指定都市。大阪府内で人口・面積ともに第2の都市である。泉北地域の一つではあるが、河内地域を含むため他の泉北地域とは区別される。

目次

地理

大阪平野のやや南を西流する大和川の左岸下流域に位置する。大阪湾に西面し、北は大阪市、北東は松原市、東は羽曳野市富田林市、南東は大阪狭山市河内長野市、南西は和泉市高石市に接している。市内は7つの行政区に分かれ、堺区が北西部に、美原区が東端部に位置する他は、中区東区西区南区北区と方位による区割となっている。

市名の由来

「堺」の地名は平安時代には見られ、摂津国河内国和泉国の「境(さかい)」に発展したことによると言われている。「境」、「左海」などとも表記された(宿院交差点にある石灯籠には「左海たばこ庖丁鍛治」と書かれてある)。

鎌倉時代以降は、摂津国と和泉国の荘園名として見られ、江戸時代元和年間)以降は、両国の国境に大小路という東西幹線を敷いた町となった。宝永年間には大和川の付け替えが行われたが、明治3-4年まで大小路は国境の役割を果たした。

国境が大和川に変更された後は和泉国のみに属する町となったが、1938年(昭和13年)の南河内郡金岡村編入以降、和泉国と河内国に跨る市域を形成するようになり現在に至っている。このため、他の泉州地域と区別され、「堺・泉州」や「堺・泉北」のように分けて表記されることが多い。

地域の概要

西部(堺区・西区)

  • おおむね熊野街道の東側は三国ヶ丘台地とも呼ばれる高台が広がり閑静な住宅地が多い。上野芝駅に近い霞ヶ丘や向ヶ丘といったやや規模の大きい住宅地は阪和線の母体である阪和電気鉄道により昭和初期に分譲された。また、この高台には北区にかけて古墳が多い(百舌鳥古墳群)。

中南部(中区・南区)

  • 泉北丘陵などと呼ばれる丘陵地帯で、石津川水系の河川に沿って古くからの集落が見られる。上述の交通網の影響から、交通過疎地といった状態が続いて発展が遅れていたが、泉北ニュータウンの開発で一変した。鉄道は南海高野線に乗り入れる泉北高速鉄道が縦断する。また、この地域は須恵器の窯跡が多数発掘されている(陶邑窯跡群)。

東部(北区・東区・美原区)

  • 丘陵部ではあるが比較的平坦で、狭山池の両放水路である東除川西除川が北流する。大半が南河内郡の旧郡域にあたる。
  • 東区では、早くから高野沿線で住宅開発が行われ、南海鉄道(現・南海電気鉄道)の分譲による初芝住宅や、街の中央に噴水広場を設けた大美野の高級邸宅街が昭和初期に開発されている。戦前は堺市街の東縁・東郊に過ぎなかった北区は、戦後金岡団地新金岡団地・中百舌鳥公園団地等の開発で急速に市街化した。1987年には御堂筋線中百舌鳥駅まで延伸されている。また、この地域は美原区を中心に河内鋳物師ゆかりの地である。

歴史

石器時代

現在の堺市域に人が定住したのは古く旧石器時代とされる。市内各地の遺跡からは旧石器時代の打製石器縄文時代土器石器弥生時代銅鐸・土器などが発掘されている。また、浜寺の四ツ池遺跡は池上・曽根遺跡和泉市泉大津市)と並ぶ弥生時代の集落遺跡で、堺市域では最大規模を誇る(浜寺中学校造成と第二阪和国道敷設工事のため遺跡としての形はとどめていない)。1989年には国の史跡に指定された。このほか、石津川流域の下田町や鶴田町でも、竪穴住居跡を中心とする集落や土器・金属器などが出土している。

古墳時代(ヤマト王権の重要地)

大仙陵古墳(仁徳陵)国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を元に作成。
大仙公園

古墳時代には、泉北丘陵を中心に須恵器の生産が行われた。生産は奈良時代を経て平安時代まで続いた。泉北ニュータウン周辺や信太山丘陵にかけて須恵器の釜跡などの遺跡が点在しており、「陶器」「釜室」などの地名が現在も残る。ヤマト王権成立後は大仙陵古墳など大小100数基の百舌鳥古墳群が造られた。
神功皇后三韓征伐からの帰途、七道の浜に寄り、地元の豪族の田蓑宿禰に津守氏の姓を与え、住吉三神を祀るように告げたという(住吉大社の起源)。

飛鳥時代(難波大道と交通網)

飛鳥時代になると、難波宮難波京難波津から四天王寺を経て上町台地を南北に貫く難波大道と、飛鳥の都と方違神社を東西に結ぶ丹比道(竹内街道の前身)、大津道(長尾街道の前身)が整備される。奈良時代から室町時代にかけて、これらの街道沿いの美原区大保(丹南)や北区金岡・東区日置荘周辺には河内鋳物師と呼ばれる人たちが多く住んでおり、東大寺再興や鎌倉大仏の鋳造などで活躍した。

平安時代・鎌倉時代(堺北荘と堺南荘)

平安時代には熊野詣の宿として境王子大鳥居王子が設置された。鎌倉時代には京都奈良など後背都市の産業を背景に南北の堺荘が成立。

南北朝時代(南朝と勘合貿易)

南北朝時代には、南朝(吉野朝廷)方の住吉大社宮司の津守氏に関係して南朝の外港的役割を担うようになり、廻船が発着する港へと発展した。地下請の特権を得て、室町時代には足利将軍家三管領細川氏などが行った日明貿易(勘合貿易)の拠点となる。戦国時代にはルソンカンボジアなど東南アジア方面での貿易で栄えた。

室町時代・戦国時代(東洋のベニス)

応仁・文明の乱以後、それまでの兵庫湊に代わり堺は日明貿易の中継地として更なる賑わいを始め、琉球貿易・南蛮貿易の拠点として国内外より多くの商人が集まる国際貿易都市としての性格を帯びる。布教のため来日していたイエズス会宣教師ガスパル・ヴィレラは、その著書『耶蘇会士日本通信』のなかで、「堺の町は甚だ広大にして大なる商人多数あり。この町はベニス市の如く執政官によりて治めらる」と書いた。この文章によって、堺の様子は当時の世界地図に掲載されるほどヨーロッパ世界に認識されることとなる。ヴィレラの後継宣教師であるルイス・フロイスもまた、マラッカの司令官宛に「堺は日本の最も富める湊にして国内の金銀の大部分が集まるところなり」と報告、その著書『日本史』のなかで堺を「東洋のベニス」と記している。

堺の鉄砲鍛冶(和泉名所図会)/国会国立図書館所蔵

安土桃山時代(自治都市)

安土桃山時代には貿易港としての地位を揺るぎないものとし、戦乱から町を守るため周囲に堀を巡らせた環濠都市を形成。会合衆(えごうしゅう)と呼ばれる商人たちが自治的な都市運営を行い、中世の自治都市となるが、その価値に注目した織田信長豊臣秀吉らの前に屈服。自治機能が解体され、彼らの支配下(直轄地)に置かれる。その後、秀吉が大坂城を築き、城下町が開発されるに伴い堺商人の多くが大坂へ強制移住させられたため、堺の都市機能は著しく低下した。同様に全国各地の城下町にも堺商人が移り住むようになる。産業面では戦国期より鉄砲生産が盛んに行われ、また文化面では今井宗久千利休津田宗及に代表される茶の湯などが特記される。特に信長から武装解除された橿原市今井町との交流は深く、竹内街道を通じ江戸時代まで毎日行き来した。「海の堺」に対し「陸の今井」と呼ばれ、堺同様に自治都市として栄えた。

江戸時代(近世都市の源)

江戸時代には堺奉行が置かれ、糸割符など保護を受けるが、鎖国の成立とともに経済の中心は大坂へ移り、管轄も大坂町奉行が兼任する。1704年には大和川の付け替え工事が行われ、陸続きであった堺と住吉が分断された。しかも、この開削により河口付近に多量の土砂がたまったため、堺港に大きな船が停泊できなくなった。これにより、港湾機能も縮小せざるを得なくなった。

しかし、中世の自由都市堺と、江戸初期の堺の財力は莫大なものがあり、それが後世の日本に与えた影響は莫大である。中世の日本において一貫して大都市といえるのは京都だけであり、当時陸運の便利がよい京都に商人が集中していた。一方で堺は積極的に海運のため、全国の主に海岸の中小都市に莫大な投資を行った。その当時既に繁栄していた博多鹿児島大分などはともかく、それ以外の全国の多くの都市について、その発展の基礎部分に中世の堺商人の投資が大きな影響を与えているともいえ、それは大阪名古屋東京なども例外ではない。

江戸時代後期からそれ以降(工業都市)

江戸時代でも後期に入ると、醸造業などが栄えた影響で再度活気を取り戻すようになる。幕末になり、欧米列強が大坂の開港を要求すると、大坂が京都に近いことを理由に堺がその代港候補に挙がる。だが幕府内の勤皇派は、堺周辺には古墳が多いため、堺を開港地にすると外国人が無断で古墳に出入りする可能性があると指摘。そのため、第二候補であった兵庫(神戸)が開港地に選ばれた。この結果、堺は中世以来の国際貿易港への復帰の道を閉ざされ、その座を神戸に明け渡すことになった。明治以降は、紡績煉瓦産業を中心に次第に工業都市へと変貌を遂げていき、阪神工業地帯の一角を占める経済的地盤を作り上げていく。

なお、堺市の町名には「○丁目」の「目」がつかない。1872年の町名改正で、改正前までは独立していた小さな町を「○○東一丁」や「○○西一丁」などに変更し、「丁」に「町」と同格の意味合いを持たせたことに由来する。以後、周辺の町村を合併し市域に編入したが、町を細分する場合も前例に倣い「丁目」を使わず、美原区を除く市内全域が「丁」で統一されている。

年表

古代

中世

近世

近代

現代

「堺町」のある都市

堺商人が全国で活躍した証しとして、旧城下町から発展した都市には「堺町」もしくは「栄町」という地名が今も残っている。

堺空襲

1945(昭和20)年当時、日本には180の都市があり、うち58都市がアメリカ軍による空襲を受けた。アメリカ軍は180都市を人口の多い順に空襲する作戦をとり、堺市は人口18万人で空襲順位は24位であった。広義の「大阪大空襲」で着弾目標地点が置かれたのは大阪市(空襲順位2位)と堺市、尼崎市(同25位)のみである。アメリカ軍は堺市を空襲都市に選んだ理由を「堺の主要価値は大阪市に近接していて、その工業が大阪市と統合されていることである。また、この都市は大阪の軍需工場の労働者に住宅を提供している。大阪の工場に打撃を与えるために、堺の軍需工場は疎開可能箇所として重要である」(アメリカ軍の作戦任務報告より)としているが、実際は非戦闘員を目標にした無差別爆撃であった。被害は工場より民家に集中した。

  • 3月13日・14日 - 第1次堺空襲(第1次大阪大空襲):B29焼夷弾
  • 6月15日 - 第2次堺空襲(第4次大阪大空襲):B29焼夷弾
  • 6月26日 - 第3次堺空襲(第5次大阪大空襲):B29焼夷弾
  • 7月10日 - 第4次堺大空襲(第6次大阪大空襲):B29焼夷弾、着弾点を初めて堺に置く
  • 8月10日 - 第5次堺空襲:艦載機・機銃掃射



  1. ^ 大阪府立泉北考古資料館、堺市へ移管で継続 - MSN産経ニュース
  2. ^ 堺市立泉北すえむら資料館がオープン(2010年4月14日閲覧)
  3. ^ かつてはあべの橋方面から堺東駅への路線もあったが、2012年現在は住之江公園から堺駅までの路線のみ。
  4. ^ 一等三角点 大浜公園 - 国土地理院測地部






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