とうきょうしき‐アクセント〔トウキヤウシキ‐〕【東京式アクセント】
東京式アクセント
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東京式アクセント(とうきょうしきアクセント)または乙種アクセント(おつしゅアクセント)、第二種アクセント(だいにしゅアクセント)とは、日本語のアクセントの一種であり、北海道、東北北西部、関東西部・甲信越・東海(岐阜県の一部と三重県の大半を除く)、奈良県南部、近畿北西部・中国地方、四国南西部、九州北東部で用いられるアクセントを言う。高低アクセントで、音の下がり目の位置を弁別する体系である。標準語・共通語のアクセントを含む。
注釈
- ^ この点は異論もある。「鼻」より「花」の方が2拍目が相対的に高くなるとも言われる。
- ^ 大半の地域で、第一類・第二類・第三類が統合して○○型になっており、第四類・第五類が○○型である。福岡市の博多地区や糟屋郡では、第一類・第二類のうち第二音節が狭母音を持つものは○○型で第四類・第五類に合流し、第一類・第二類のうち第二音節が広母音のものと第三類が○○型。飯豊毅一・日野資純・佐藤亮一編(1983)『講座方言学9九州地方の方言』国書刊行会、p.71-p.72。
- ^ 東京・前橋・川越・平塚・甲府・静岡・岡山・山口。広島は、これらと同様の場合と、一類が「にわが」(上昇なし)の場合とある。名古屋も東京などと同様の場合と、一類が「にわが」の場合とある。
- ^ 高年層は「あめぇが」を保つ。
出典
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- ^ 山口幸洋『日本語東京アクセントの成立』巷の人,2003
- 1 東京式アクセントとは
- 2 東京式アクセントの概要
- 3 類
- 4 参考文献
- 5 関連項目
東京式アクセント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 09:10 UTC 版)
「日本語の方言のアクセント」の記事における「東京式アクセント」の解説
詳細は「東京式アクセント」を参照 東京式アクセントが分布するのは、北海道、東北北部、関東西部・甲信越・東海(三重県除く)、奈良県南部、近畿北西部・中国地方、四国西南部、九州北東部である。東京式アクセントは、大きく内輪東京式、中輪東京式、外輪東京式に分けられる(それぞれ内輪式、中輪式、外輪式とも言う)。内輪式は名古屋・岐阜・岡山・北近畿など京阪神に近い地域に分布し、その外側の西関東や広島などに中輪式、さらに外側の長野県北信・新潟県中越・大分などに外輪式が分布する。東京方言の場合、2拍名詞の第1類は「うしが」、第2・3類は「いしが」、第4・5類は「いとが」と発音する。これらはそれぞれ、抽象化すると○○型、○○型、○○型と表される。東京式アクセントでは、下げ核(○)がどこにあるかが弁別される。東京式各タイプの、各類のアクセント型は次のとおりである。 東京式アクセント 語例内輪中輪外輪1拍名詞第1類蚊・子・血○ 第2類名・葉・日○ ○ 第3類木・手・目○ 2拍名詞第1類牛・風・鳥○○ 第2類石・音・紙○○ ○○ 第3類足・犬・山○○ 第4類糸・笠・空○○ 第5類雨・猿・春○○ 2拍動詞第1類行く・着る○○ 第2類有る・見る○○ 東京方言の句音調は1拍目と2拍目の間に上昇があるが、地域により他のパターンもある。北奥羽方言では3拍以上の語で「おとこ」「みずうみ」のようにアクセント核の直前で上昇する。名古屋・岐阜では「ともだち」のように2拍目の直後で上昇する。 上記の他、東京式にはいくつかの変種アクセントがある。北海道および北奥羽方言(三陸沿岸を除く)では2拍名詞で○○型が少なく、秋田県、山形県庄内・最上地方、新潟県阿賀野川以北などでは、2拍名詞第4・5類のうち2拍目に広母音(a、e、o)を持つもの(「雨」など)は○○型で、狭母音(i、u)を持つもの(「春」など)のみ○○型となる傾向がある。岩手県南部・宮城県北部では2拍名詞第1・2類が○○型なのは外輪東京式と同じだが、第3・4・5類が○○型で、○○型がない。福岡県筑前地方では○○型と○○型のみで○○型がない。 島根県出雲市大社町付近では、2拍名詞の第4類のほとんどは○○型(ただし2拍目に狭母音[i、u]を含む場合、助詞付きでは「まつが」のように高い部分が助詞へ移る)であるが、第5類のうち2拍目に狭母音を含む場合は○○型となる傾向がある。部分的に第4類と第5類の区別があるようにも見えるが、見かけ上の区別である可能性もある。 岡山県備前市日生町寒河は、2拍名詞は第1類が○○型、第2・4・5類が○○型、第3類が○○型である。東京式に近いが、第1類と2類と3類の区別をもつ点が珍しい。また新潟県村上市の旧三面村奥三面・山形県鶴岡市の旧東田川郡大泉村大鳥も、同様の類別体系を持つ。 「大鳥方言・三面方言#アクセント」も参照
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