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奈良市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/03/12 08:17 UTC 版)

奈良市
ならし
Flag of Japan.svg 日本
地方 近畿地方
都道府県 奈良県
団体コード 29201-0
面積 276.84km²
総人口 365,397
推計人口、2010年2月1日)
人口密度 1,320人/km²
隣接自治体 奈良県
生駒市大和郡山市天理市
桜井市宇陀市山添村
京都府
木津川市笠置町精華町南山城村
三重県伊賀市
市の木 イチイガシ
市の花 ナラノヤエザクラ
市の鳥 ウグイス
奈良市役所
所在地 〒630-8580 奈良県
奈良市二条大路南一丁目1番1号
奈良市役所
外部リンク 奈良市ホームページ

奈良市位置図(奈良県)

― 市 / ― 町・村
特記事項:
奈良市旗

奈良市章
テンプレート(ノート・解説・■ウィキプロジェクト)

奈良市(ならし)は、奈良県の北部に位置する都市で、同県の県庁所在地である。国から中核市に指定されている。

目次

地理

奈良時代平城京が置かれた古都であり、シルクロードの終着点として天平文化が花開いた地として知られる。

現在の奈良市は、奈良県の北部一帯を占める広域市で、同時に奈良盆地の北端にも当たる。市東部は大和高原にあたり、標高300mから600m級の高地が続く。北境は古代に平城山(ならやま)と呼ばれた丘陵地帯で京都府と接している。平城山を越えて山城と通じる奈良坂は古くからの重要交通路の一つ。

市域は東西に広く、(1)東部の山間地、(2)文化財を多数抱え国際観光文化都市としての顔を持つ中東部の市街地、(3)住宅地として開発が行われてきた西部と、複数の顔を持ち、同じ市内でありながら、街の雰囲気、住民の指向は違いを見せる。

気候は瀬戸内海式気候内陸性気候を併せ持つ。

都市名の由来

古くは、今の奈良市域を添(そほり)と称した。

市街地が広がる一帯は平坦な地形で、この均したような地形が、「奈良」の都市名の由来となったのではないかとする説が有力である。なお『日本書紀』によれば、官軍が草木を踏みならしたことから付近の山が那羅山と名付けられ、「なら」という地名が生まれたとされる[1]

現在の漢字表記は「奈良」だが、古文書等の中では、「那羅」「寧楽」「平城」(読み方はいずれも「なら」と思われる)とも表記されている。

現代朝鮮語で国を意味する「ナラ」に由来するとの説が紹介されることがあるが、根拠のない俗説である。国の読みは古代から「クニ」であり、国をナラと書き記した文献は見当たらない。また、古代朝鮮語で国のことをナラと呼んだかどうかも定かでない。

人口

Demography29201.svg
奈良市と全国の年齢別人口分布 奈良市の年齢・男女別人口分布
紫色 ― 奈良市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
1980年 305,614人
1985年 335,468人
1990年 357,178人
1995年 368,039人
2000年 374,944人
2005年 370,102人
総務省統計局 / 国勢調査2005年

奈良市の人口

  • データ出典 奈良県統計課の調査による各年10月1日の人口。
  • 2007年10月1日現在 : 367,581人
  • 人口増加率(2002年→2007年) : -1.6%

 ※2002年の人口は、奈良市・月ヶ瀬村・都祁村 合算

歴史

東大寺
興福寺

※ 市制施行以前の奈良市については、「奈良」のページも参照。

奈良市街地の西には、ウワナベ古墳など5世紀の巨大古墳が築かれ、佐紀古墳群を形成している。『和名抄』に見える大和国添上郡山村郷、楊生郷、八島郷、大岡郷、春日郷及び添下郡佐紀郷、鳥貝郷の地であった。

現在の奈良市に位置する地域が日本史の舞台に登場するのは、710年藤原京から平城京に遷ってからのことである。その後、何度か短期間の遷都があったものの長岡京に遷る784年まで、この地が日本の中心となっていた。長岡京への遷都後も、東大寺興福寺などの仏教寺院勢力がこの地域に残り、「南都」と呼ばれた。

中世になってからも、興福寺が大和守護職に任じられるなど、広大な荘園を有する仏教寺院勢力は依然として影響力を保持していた。むしろ大寺院の勢力は戦乱の時代においてこそ影響力が大きく、そのために何度か戦火に見舞われた。二度の大仏焼失事件(南都焼討東大寺大仏殿の戦い)などはその象徴といえる。

室町時代から戦国時代にかけて、他国の所領は勿論の事、近在の物も在地の大和武士団が実効的な支配を行うようになったために、大寺院の勢力は衰えた。

江戸時代には奈良奉行が設置され、江戸幕府の直接支配下に置かれた。この時代の雰囲気を残すのが奈良町である。又、市南部は津藩の飛び地(古市町付近)、市北東部は柳生藩の領土となっていた。

太平洋戦争中では、京都と共に大規模な空襲を受けなかったため、多くの文化遺産が残された。

近代

現代

大池からみた薬師寺両塔・金堂の夜景
  • 1951年3月15日:添上郡大安寺村、東市村、生駒郡平城村を編入。
  • 1955年3月15日:添上郡辰市村、五ヶ谷村、明治村、帯解町、生駒郡富雄町、伏見町を編入。
  • 1957年9月1日:添上郡田原村、柳生村、大柳生村、東里村、狭川村を編入。
  • 2002年4月1日:中核市に指定。
  • 2005年4月1日:山辺郡都祁村、添上郡月ヶ瀬村を編入し、現在の市域が確定する。

行政

  • 市長:仲川げん2009年7月31日 -)
    • 副市長:福井重忠(同前助役、元収入役、2007年4月 -)
  • 市議会:定数46(奈良選挙区:44、月ヶ瀬選挙区:1、都祁選挙区:1)
    • 議長:峠宏明(創政会、2007年6月 -)、副議長:松田末作(政翔会、2007年6月 -)
    • 政翔会:10、公明党:7、創政会:7、日本共産党:7、政友会:4、市民クラブ:3、無所属:5

市庁

奈良市では市役所を「奈良市庁」と称する。但し、市庁に併設された郵便局は「奈良市役所内郵便局」と名乗る。

国の機関

施設

司法機関

姉妹都市・提携都市

国内

海外

経済

県庁所在地であるため、県の機関以外に、国の機関や各種金融機関、大企業の支店が集積している。地元企業としては奈良県下一円に支店を有する南都銀行や、県内でバス事業を展開する奈良交通近鉄グループ)が有名。また、本社は大阪市であるが、奈良県一円に鉄道網や百貨店を展開する近畿日本鉄道(近鉄)も奈良県の経済に大きな影響力を持つ。近鉄や奈良交通は観光産業と密接な関係を持っている。

年間観光客は約1400万人に及ぶが、奈良観光は、修学旅行を含め京都市大阪市から日帰りで行われることが多く、宿泊施設は部屋数・稼働率とも全国的にみて低い。また、奈良公園周辺の多くの店は、20時頃までに閉店する。

飲食店や居酒屋等は観光地やビジネス街に近い奈良駅周辺・新大宮駅大和西大寺駅に多いが、郊外の阪奈道路沿い(国際ゴルフ場周辺)や学研都市周辺(押熊)にも居酒屋・飲食店等が増えている。

大きな商業施設には、奈良ファミリーイトーヨーカドー奈良店サンタウン高の原・奈良ビブレなどのほか、スーパーマーケット各社の店舗が点在する。

筆・墨などの伝統産業が存続しているが、いずれも経済的な規模は大きくない。 近代工業では、大和ハウス工業積水化学工業スケーター・第一化工などのハウスメーカーやプラスチック製品企業があり、大型工場が稼働している。

1950年以降、学園前駅を中心とした平城宮跡以西の地域において、近鉄グループを中心とした民間企業主導の宅地開発が行われ、町名にも反映されている。

2010年開催予定の平城遷都1300年祭を機に、JR奈良駅周辺連続立体交差事業や大宮通り線の一部高架化が行われており、市内の景観は1988年のシルクロード博以来とも言われる大きな変化を見せている。しかし、県と市が力を入れていた市内中心部への複数の高級ホテル誘致はいずれも失敗した。 また、平城宮跡第一次大極殿復元、唐招提寺金堂修復、興福寺伽藍復元などの工事も行われている。

学校

小学校

国立
  • 奈良教育大学教育学部附属小学校(高畑町)
  • 奈良女子大学文学部附属小学校(百楽園)
市立
  • 奈良市立椿井小学校(椿井町)
  • 奈良市立都祁小学校(都祁白石町)
  • 奈良市立鶴舞小学校(鶴舞東町)
  • 奈良市立東市小学校 (古市町)
  • 奈良市立富雄第三小学校(帝塚山南)
  • 奈良市立富雄南小学校(中町)
  • 奈良市立富雄北小学校(富雄北)
  • 奈良市立登美ケ丘小学校(西登美ヶ丘)
  • 奈良市立鳥見小学校(鳥見町)
  • 奈良市立並松小学校(藺生町)
  • 奈良市立二名小学校(二名)
  • 奈良市立吐山小学校(都祁吐山町)
  • 奈良市立東登美ケ丘小学校(東登美ヶ丘)
  • 奈良市立伏見小学校(菅原町)
  • 奈良市立伏見南小学校(宝来)
  • 奈良市立平城小学校(秋篠町)
  • 奈良市立平城西小学校(東登美ヶ丘)
  • 奈良市立水間小学校(水間町)
  • 奈良市立都跡小学校(四条大路)
  • 奈良市立明治小学校(北永井町)
  • 奈良市立柳生小学校(柳生下町)
  • 奈良市立六郷小学校(針ヶ別所町)
  • 奈良市立六条小学校(六条)


私立
  • 帝塚山小学校(学園南)
  • 奈良育英小学校(法蓮町)

中学校

国立
市立
  • 奈良市立飛鳥中学校(高畑町)
  • 奈良市立春日中学校(西木辻町)
  • 奈良市立京西中学校(平松)
  • 奈良市立興東中学校(大柳生)
  • 奈良市立月ヶ瀬中学校(月ヶ瀬)
  • 奈良市立都祁中学校(針町)
  • 奈良市立登美ケ丘中学校(東登美ヶ丘)
  • 奈良市立登美ケ丘北中学校(北登美ヶ丘)
  • 奈良市立富雄中学校(三碓)
  • 奈良市立富雄南中学校(藤の木台)
  • 奈良市立都南中学校(南永井町)


私立


【廃校:平成以降のみ】

  • 正強中学校
  • 奈良女子中学校(三条宮前町)

小中一貫校

  • 奈良市立田原小中学校(横田町)

高等学校

県立
市立
私立
廃校・統合:平成以降のみ


中等教育学校

大学・短期大学


交通

鉄道では、JR西日本が収める地域は少なく、西部の住宅地の通勤需要は専ら近鉄が担っている。市内の道路は交通量に比べて狭い道路が数多く見られ、県庁所在都市では珍しく高速自動車国道がないが、一般有料道路(第二阪奈道路)で大阪都心部に行ける。

計画中の京奈和自動車道一般国道24号バイパス)についても、平城宮跡付近を通るため、市内を通過する区間のルート策定ができておらず(2007年8月現在)難航している。市内北部の東西の移動は近鉄の利用がかえって便利である。奈良公園等観光スポットには、駐車場は多くなく休日には慢性的に渋滞も発生する。

鉄道

西日本旅客鉄道

※通常ダイヤにおいて、特急などの乗車券の他に別料金が必要な優等列車が走っていない。特に奈良県はJRの鉄道路線がある46都道府県で「JRの特急列車(旅客列車)が1本も走らない」唯一の都道府県でもあり、さらに2006年3月18日のダイヤ改正で急行「かすが」が廃止されると同じく46都道府県で「JRの優等列車(旅客列車)が1本も走らない」唯一の都道府県となった。

近畿日本鉄道

バス

道路

高速道路・有料道路

奈良市内を通過する第二阪奈有料道路名阪国道はいずれも高速自動車国道ではなく一般国道有料道路(自動車専用道路)であり、奈良市内には高速自動車国道が存在しない。また、周辺には西名阪自動車道(郡山IC、及び天理IC)がある。

一般国道(上記以外)

奈良市内の国道369号線

主要県道

一般県道

幹線市道

純民間有料道路

空港

観光

奈良公園の鹿

旧跡

神社

寺院


その他の宗教施設

磨崖仏

  • ほうそう地蔵(国の史跡)
  • 地獄谷聖人窟の線刻磨崖仏(国の史跡)
  • 春日山石窟仏(国の史跡)

祭・行事

平城宮朱雀門若草山の山焼き(2009年1月24日)

土産物

施設

博物館


文化施設

  • 秋篠音楽堂
  • なら奈良館
  • 奈良市音声館
  • 今西家書院
  • 奈良市都祁交流センター
  • がんこ一徹長屋・墨の資料館


娯楽施設

関連人物

歴史上の人物


奈良市出身の著名人

政官界

学術

芸術

芸能

マスコミ

スポーツ

名誉市民

その他

市外局番

  • 奈良市の電話番号の市外局番は奈良第1MAである「0742」で、都祁地区及び月ヶ瀬地区は奈良第2MAである「0743」を使用しているが、奈良第1MAと奈良第2MAは同一市内扱いとなっているため、市内料金が適用される。旧奈良市域は1982年に市外局番が統一された。
  • 上記のほかの奈良第2MAの地域は、大和郡山市天理市生駒市山添村および京都府相楽郡笠置町南山城村大阪府四條畷市田原台地区であり、奈良第2MAからは市外局番なしで通話可能、また奈良第1MAからも市外局番が必要であるが市内料金で通話できる。

衆議院選挙区

  • 合併前の奈良市域と旧添上郡月ヶ瀬村は「奈良1区」、旧山辺郡都祁村は「奈良2区」であり、合併後も区割り変更は行われなかったために同じ奈良市内で2つの衆議院選挙区を持つ。いわゆる「平成の大合併」で2つ以上の衆議院選挙区を持つ市町村が増えつつあるが、2008年(平成20年)11月現在、奈良県内では奈良市のみである。[2]

関連項目

脚注

  1. ^日本書紀崇神天皇10年(紀元前88年)9月条
  2. ^ 選挙区と定数(奈良県選挙管理委員会事務局ホームページ)

外部リンク

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