分類など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 22:52 UTC 版)
本種はオオフジシダ属に含めるのが通説であるが、この属の他種は2回羽状複葉であり、本種は1回羽状複葉という点で明確に区別出来る。また、葉先が蔓状に伸び、先端に芽を生じるのも例が少なく、その点で本種をフジシダ属 Ptilopteris として P. maximoviczii とする説もある。その場合、この属は本種のみを含む単形属となる。 美しいシダ。
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分類など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/12 03:44 UTC 版)
本種の所属するヘツカシダ属には世界の熱帯に約55種が知られ、日本では本種の他に3種がある。系統的にもっとも近縁とされるのはヘツカシダ B. subcordata であるが、それ以外の種を含めても本種ははるかに小さい。本種の栄養葉の葉身が普通は20cm以下、大きくても24cmなのに対して、他の種は30cm以下になることも少ない。なお、本種の葉脈がすべて遊離しているのは本属の中では珍しく、これをオキナワキジノオ属 Egenolfia Schott として別属にする説もあったが、現在は認められていない。 なお、オオオキナワキジノオ B. ×laxireticulata があり、これは主軸には翼があって本種に似ているが、葉の長さは40-50cmに達し、羽片も5-7cm程度と大きく、およそ本種とヘツカシダの中間的な姿のもので、琉球列島では奄美、沖縄、石表から知られている。これは中国からも知られており、ヘツカシダと本種の雑種であろうと推定されている。
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分類など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/02/20 15:07 UTC 版)
「リュウキュウコザクラ」の記事における「分類など」の解説
最初、誤ってモウセンゴケ属の植物として記載された。その時の学名は Drosera umbellata Lour. 1790 である。 本種の属するトチナイソウ属には150種ほどが知られ、北半球の主に寒帯域に生えるもので、本種のように南に分布域を持つものは珍しい。同属の日本産のものとしてはトチナイソウ A. chamaejasme subsp. capitata があるが、これは多年生で茎が横に這い、また高山に生育するものである。他に近年侵入した外来種にサカコザクラ A. filiformis があり、これは本種に似ているが1つの花茎から20個もの花をつけ、また個々の花は径2--3mmとかなり小さいもので、ユーラシア大陸北部と北アメリカ大陸の原産で、今は北海道や本州でまれに発見される。
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分類など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/01/19 05:05 UTC 版)
本種の含まれるシボグモ属は日本では本種しか知られていない。同科としては他に2種あるが、いずれも分布は局地的であり、広く見られるのは本種だけである。シボグモ科は熱帯域に種が多く、大型種や有毒種を含む目だった科であるが、日本では本種がこれを代表している格好である。ただし、本種は日本のクモではとても古くから知られている種でもある。 外見的に似たものにシボグモモドキ Zorea spimata があるが、これはミヤマシボグモ科に属する。はっきりした差としては前眼列の後曲が小さく、3列には見えない点が上げられる。 だが、より大まかに言えば、この種はコモリグモ科のものに似ている。外形もそうであるが、その動きもまたよく似ている。区別点としては目の配列が大きく異なる。コモリグモ科では前列4眼は小さくて、後列4眼が大きく発達して強く後曲する。そのためやはり3列に見えるが、シボグモが2・4・2であるのに対してコモリグモ科は4・2・2である。なお、この両者は系統的にはかなり遠い。コモリグモは三爪類で、造網性から転じて徘徊性になったと考えられるのに対して、本種は二爪類であり、生粋の徘徊性と考えられている。
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分類など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/24 06:02 UTC 版)
ホオズキ属やイガホオズキ属などに似ているが、これらとは異なり果時に萼が果実を包まない。本属は長く本種1種のみの単形属とされてきたが、YListではムニンハダカホオズキ T. boninense を独立種として認めている。ただしこの判断は異論がある様子。 種内の変異としては変種として認められているものにマルバハダカホオズキ var. obtusum がある。基本変種とは葉が厚く、先端がやや丸みを帯びる点で区別され、四国、九州南部に産する。さらに北村他はこれが琉球と三宅島にも産し、海岸性であると書いている。ただし初島はこの変種について、海岸のものではこのような特徴が明らかだが内陸では葉質が薄いものがあり、また中間型もあって区別は困難な場合が多いことを記している。
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分類など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/08/19 06:27 UTC 版)
日本産の同属とは異なる特徴があり、コウヤコケシノブ亜属とする。独立属としてコウヤコケシノブ属 Hymenophyllum を認める判断もある。他種との区別点としては葉の縁医に鋸歯があることがあげられる。コケシノブで鋸歯があるのは日本では本種だけとされたことがあるが、ヒメチヂレコケシノブ H. denticulatum にも鋸歯がある。ただしこの種は日本では石垣島だけに知られる。形態的にはキヨスミコケシノブ H. oligosorum も似ているが数は少ない。鋸歯がないので区別は容易である。 世界的には変異が大きく、細分される可能性がある。極端なものでは台湾で葉の長さ25cm、幅2cmに達するものが知られている。
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分類など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/01 05:33 UTC 版)
本属の植物は東南アジアを中心に世界の暖地に生育し、約60種がある。日本では本種の他に以下の2種がある。いずれも本種より遙かに小型の植物で混同することはまずない。 I. nipponensis:ハイチゴザサ 地を這う植物で本種よりずっと小さく、背丈は10cm程にしかならない。 I. kunthiana:アツバハイチゴザサ ハイチゴザサに似てやや葉が大きくて厚い。 他に北村他(1987)にはオオチゴザサ I. subglobosa が取り上げられており、やや大きくて紫を帯びず、2つの小花のうち下方のものが雄生で結実しない、との記述があるが、長田(1993)も佐竹他(1982)もこれには触れておらず、認めていないものと思われる。しかしYListにはこの種が認められている。
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分類など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/19 01:40 UTC 版)
本種は胞子嚢床が塊状であるのを大きな特徴とするが、この特徴を持つものは、それ以外に特に明確な特徴を持つもの以外はすべて本種とする扱いがあり、広義の本種については変異の幅が広く、検討が必要とのことである。狭義にはこの範囲内で区別された種は多く、たとえばミヤマコケシノブアジアの熱帯域から九州まで見られ、これは包膜の長さと幅の点で区別されるとした。またオオコケシノブは裂片が幅狭く、葉身の形も細長いもので九州以北にあり、九州より南のものをオニコケシノブとするとの判断もあったが、明確な差としては受け取れないという。田川(1959)では本種の写真図としてこの2つのタイプのものを本種として並置している。初島(1975)は本種の学名で和名をオニコケシノブとしている。
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分類など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 05:18 UTC 版)
頂小穂が雄性、側小穂が雌性、苞に鞘があり、果胞は披針形で大きくて熟すと反り返り、また柱頭が3本という特徴は日本では他に共通するものがなく、ミタケスゲ節 Sect. Rostrales に本種のみが含まれている。 外見的には先の尖った長い果胞が四方八方に突き出す姿が独特で、成熟した姿で見誤るような種は日本にはない。やはり寒冷地の湿原に産し、短い雌小穂につく尖った形の果胞が反り返る、というものにヤチカワズスゲがあり、上記のように本種とともに見られることもあるが、この種の果胞は長さ3.5-4mmしかなく、見間違いようがない。 ちなみに本種の果胞の長さが10-13mmというのは飛び切りに大きく、やはり果胞がよく目立つオニスゲ C. dickinsii で10mm、各部分が大柄なことからその名がついたというウマスゲ C. idzuroei で10mm、地味ながらミヤマジュズスゲ C. dissitiflora が9-11mm、小柄なカヤツリスゲ C. bohemica が7-10mmなどがある程度である。大柄なタヌキラン C. podogyna の果胞は12-14mmもあるが、これは基部の長い柄を含んだ長さとなっている。
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分類など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/11 03:37 UTC 版)
海老原(2017)では本種をオシダ属の下でイタチベニ節 Sect. Erythrovariae に含めている。オシダ属にはイワヘゴ D. atrata やタニヘゴ D. tokyoensis など単羽状の種がいくつかあるが、それらは葉柄が短かったり、葉裏の脈状に袋状の基部を持つ鱗片がないなどの点で異なる。ベニシダに類するものとしては単羽状は本種だけである。 マルバベニシダ D. fuscipesに似ており、その羽片の切れ込みが弱くなったものや本種の羽片がやや切れ込んだものは判別が難しい。マルバベニシダの場合は最下の羽片が最大になるのに対して、本種では中程で最大になってそれ以下ではむしろ短くなることで区別できる。またマルバベニシダでは葉身の概形が長楕円状卵形から三角状卵形と幅広く、本種はより幅が狭い形である点も異なる。 また、イヌナチクジャク D. integripinnula Ching は本種によく似たもので葉身が1回羽状ではあるが2回羽状に浅裂から全裂で、中程より先端側の羽片は浅裂しかしないが、下の方の2対くらいの羽片が全裂になっているものである。形態的にはマルバベニシダと本種の中間的な型である。従来は本種の変種 var. diplazioides H. Christ とされてきたが、雑種に起源を持つ無融合生殖系である可能性が極めて高いとの判断で、別種とされた。学名は先行名との関係でこれが選ばれている。ちなみにこれは田川(1959)でも岩槻編(1992)にも取り上げられていない。
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分類など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/07 01:49 UTC 版)
本種はキバナノホトトギス Tricyrtis flava の矮小形とも考えられ、キバナノホトトギスも小型で20-50cmであるのに対し、本種はさらに小さい。多くの点でこの種とよく似ており、この種の小型の株が誤認される場合がある。しかしキバナノホトトギスは開花が2日続き、雄性先熟であるのに対して、本種では開花は1日で雌雄同熟となっている。これは自家受精をしやすくするためと考えられる。 分布の上ではキバナノホトトギスが宮崎県中南部に限って分布するのに対して本種は紀伊半島から四国、それに屋久島に分布するのに九州にはなく、両種の分布は重なっていない。 種内の変異としては葉が特に長いものをナガバチャボホトトギスという。ただし他の図鑑には取り上げられていない。
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分類など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 02:23 UTC 版)
勝山(2015)はジュズスゲ節 Sect. Ischnostachyae としており、日本産ではもう1種、カツラガワスゲ C. subtumida を挙げている。これは元来は中国で記載されたもので、日本では2003年に愛媛県から記録された。本種に似ているが、雌花鱗片が更に小さく(本種が3-3.5mm、この種では1.5-2mm)、それに本種のそれが平らであるのに対して内巻きすること、および果胞が成熟するとやや反り返る点などが異なる。 他に似た名前のものとしてはコジュズスゲ C. macroglossa やミヤマジュズスゲ C. dissitiflora といったものもあるが、それぞれ別の節のもので類縁は近くない。外見上もさほど似ておらず、強いて言えばいずれも果胞が長楕円形で大きめ、という点くらいだろうか。
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分類など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/09 04:55 UTC 版)
「トウカイコモウセンゴケ」の記事における「分類など」の解説
コモウセンゴケとごく似たものであり、形態的に区別するのは難しい。区別点としてはコモウセンゴケの葉は葉柄と葉身の区別がほとんどないが、本種では多少とも区別できること、葉柄部分に腺毛がないこと、托葉が4裂(コモウセンゴケは3裂)、種子がより大きいこと(コモウセンゴケでは0.3-0.4mm×0.16mm)などの違いがある。葉の形についてはコモウセンゴケと区別できない場合もあるが、線毛のでる位置については両者は区別できるともいう。なお、モウセンゴケは葉身が倒卵状円形で基部は細い柄となり、本種やコモウセンゴケとははっきり区別できる。 モウセンゴケの葉 コモウセンゴケの葉 本種の葉・やや葉柄が長いタイプ 本種の葉・葉柄が短いタイプ ただし本種にも地方変異があり、関西地方のものは東海のものに較べてコモウセンゴケに近い形であるといい、線毛の配置についてもコモウセンゴケほどではないが東海のそれより葉柄側に広く存在するが、このような差異が起源の違いによるのか、本種が成立した後に変化したものかなど、多くの問題が解決されていない。 やっかいなことに本種とコモウセンゴケの更に中間的なものがあり、両者の雑種と考えられている。これをヒュウガコモウセンゴケと言い、本種の亜種 subsp. hyugaensis Seto と位置づけられており、四国と九州から知られている。
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分類など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 08:07 UTC 版)
本属には45種ほどがあるが、日本では本種のみが知られる。特異な形態のため、見誤るものは他にない。
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分類など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 05:51 UTC 版)
本種の属するシマサシガメ属は約185種を含む大きな属で、オーストラリア以外の旧世界に広く分布している。日本では本種が普通種であり、本土では他の種はいない。南西諸島の八重山からは次の種が知られる。 S. albipilosus:ヒメシマサシガメ 体長が8.5mmと本種よりかなり小さいもので、斑紋等もよく似ているが、歩脚の縞模様はない。石垣島、西表島から知られ、国外では台湾から知られる。於茂登岳山頂付近ではしばしば確認され、また採集例は初夏の数週間に集中しているという。 他属で本種と似ているものにヤニサシガメ Verinus nodipes がある。全体に黒くてつやがあり、歩脚に黄白色の縞模様がある点も本種と共通するが、歩脚の縞模様がより強く、また数が多い。この種は松の樹上に見られ、松ヤニを被ったような粘り気がある。 他にモンシロサシガメ属 Rynocorys は本属と似ている。特にモンシロサシガメ R. leucospilus は腹部の縁に白斑が並ぶ点も本種と共通で、しかし脚には縞模様がない。本州から北海道、それに千島からシベリアなど、北方系のもので、北海道では普通に見られるという。 ちなみに名前の上で似ているものにアカシマサシガメ Haematoloecha nigrorufa があるが、斑紋も形態もあまり似ていない。この種は亜科も違っていてビロウドサシガメ亜科に属し、やや扁平でがっしりした姿のものである。
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分類など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 00:23 UTC 版)
本種の属するマダラタマムシ属にほもう1種、以下の種がある。 Nipponobuprests querceti クロマダラタマムシ 本種に似ており大きさもほぼ同じで、青緑色に赤みを帯びた体色をしており、また前翅の前後に並ぶ2個の斑紋はない。分布もほぼ同じで、ただしこの種は中国にも分布する。
※この「分類など」の解説は、「アオマダラタマムシ」の解説の一部です。
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分類など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/06/10 23:24 UTC 版)
その形が栄養葉の葉身の基部から胞子葉が立ち上がる形となるので、ハナワラビ科のものに似るが、系統的には遠いとされる。 胞子嚢の形などからフサシダ科に含める。この属のものと思われる化石は中生代白亜紀には世界中から発見され、日本からも報告がある。
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分類など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/20 06:23 UTC 版)
本種はいわゆるアオスゲ類の1つである。アオスゲは小柄なスゲ属としてごく普通種であり、様々な環境に出現するが、変異がとても多くその分類は長く混乱してきた。広く扱う方ではオーストラリアまでのものを単一の種として扱う説から、変異をそれぞれ独立種とする扱いまで多くの説が唱えられ、現在では細分する扱いが主流となっており、例えば勝山(2015)ではこの群に10種を認めている。そんな中、本種は比較的違いが明確なものと認められてきた。アオスゲ類をすべて1種内にまとめた北村他(1964)でも、本種は別種としては扱っていないながらも亜種としては認め、C. breviculmis subsp. fibrillosa としている。 本種の特徴としてはよく取り上げられるのが匍匐茎を出すことであるが、それ以外にも果胞にはっきりとした特長がある。他のアオスゲ類より一回り大きく、また太くて明瞭な脈が多数あること、毛が密生していること、それに熟すと黄白色になる点と熟した際に基部が柄状になる点を勝山(1993)は挙げており、他のものと区別できないような中間型などは見られないとしている。実際には他のアオスゲ類も果胞には毛があり、これはむしろこの類の特徴であり、それ以外の類似種とこの類を区別する目印になるものであるが、それらは本種に比べると毛が細かくて目立たない。 アオスゲ類で匍匐茎を伸ばすものとしては本種の他にイソアオスゲ C. meridiana があるが、上記にある本種の果胞の特徴が見られず、むしろアオスゲに近い点で区別できる。ヒメアオスゲ C. discoidea も匍匐枝を出すが、本種のように明瞭でよく発達したものではない。
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分類など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/20 08:45 UTC 版)
勝山(2005)は本種をヒエスゲ節 Sect. Rhomboidales に含めていたが、勝山(2015)はこれをあらためてヌカスゲ節 Sect. Mitratae に移しており、その理由として果胞や果実の形態などがむしろこの節の特徴に適合することをあげている。 外見的な面で言えばヌカスゲ節にはカンスゲ類やホンモンジスゲ類、アオスゲ類など非常に多くの種が含まれている。カンスゲ等大柄な種は本種と比較的似ている。ヒエスゲ節の種は果胞が大きくて長い嘴があるのを特徴としており、また1つの小穂につく果胞の数がさほど多くないものが多く、本種と紛らわしいものはない。 似た姿の種は多いが、類似の他種があまり出現しない特殊な環境にあること、それに雌小穂に果胞が密生して付き、それが白っぽくなるのが他種と判別できる特徴になる。
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分類など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/20 08:41 UTC 版)
本種はいわゆるホンモンジスゲ類の1つである。そのためにその分類上の扱いには多くの変遷がある。しかしその中では比較的特徴がはっきりしていることから、多くの場合に独立種として扱われてきた。目立つ特徴は葉が特に細いことであるが、他に果胞に毛がないこと、匍匐枝を出すこと、雌小穂の花数が少ないことなどが特徴となる。分布域が広く、様々な環境に出現することから変異も多い。特に乾燥した岩場に出るものは葉がとても細くなり、後述のハコネイトスゲに似てくるが、それでも小穂基部の苞は葉状部が小穂と同じ長さ程度に発達する。さらに近畿以西には葉が二つ折りや内巻になっているものも見られるとのことで、今後の検討の対象となるかも知れない。 勝山は箱根のイトスゲが他地方のそれと異なることに注目し、これをハコネイトスゲ C. hakonemontana の名で新種として発表した。この種と本種との違いとしては、この種では更に葉が細くて0.2-0.5mmしかないこと、雌小穂の基部にある苞の葉状部がこの種では葉状に発達せずに棘状であることなどが挙げられる。この種は東北地方から関東と中部の限られた地域でのみ見られる。箱根などの地域ではこの2種が同時に分布する区域もあり、ハコネイトスゲは標高500m以上に見られ、イトスゲは1200m以上に出現し、そこではこの両者が混在する。しかしこの二者ははっきり区別できるという。 なお、牧野植物図鑑の図版はハコネイトスゲの可能性が高いとのことである。
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分類など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/20 09:33 UTC 版)
本種は C. wahuensis var. robusta という学名で扱われてきた。この基本種に当たるものはハワイ諸島に分布するものである。ただし勝山(2015)などでは独立種として扱っており、学名はCarex boottiana Hook. et Arm. 1841を用いている。C. wahuensis はハワイ諸島に広く分布するもので、Krauss(1950) はその起源が西太平洋であり、特に日本のものとはわずかしか違わないと述べている。 C. wahuensis(ハワイ産)以下同じ 花序 花序の先端部分 本種は海岸性で大株を作り、雌花鱗片の芒がよく目立つ点などで他の種とは判別ができる。花序の構成、苞が鞘を持つこと、果胞が大型で長い嘴を持つこと、花柱の基部に環状の付属体があり、その部分がゆがんでいること、柱頭が3裂することなどの特徴から勝山(2015)はヒエスゲ節 Sect. Rhomboidales に本種を置いているが、側小穂が雄雌性になりがちな点などはやや特殊である。よく似たものにサコスゲ C. sakonis がある。全体の特徴は似ているが、側小穂が花茎のそれぞれの節から2-4個も出ること、それらが雄雌性、つまり先端に雄花部があり、しかもそれが基部側の雌花部より長いことで容易に区別できる。この種の分布域は南西諸島のトカラ列島から沖縄諸島までに限られている。
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分類など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/07 21:00 UTC 版)
本種はハナワラビ属の特徴を持つが、日本の他の種と較べると担葉体が長くて栄養葉を地表から離れた場所に出し、夏緑性であることなどで独特であり、そのような点で共通するナガホナツノハナワラビ B. strictum と共にナツノハナワラビ亜属 subgen. Osmundopteris とすることが従来から行われており、またこれらを属として独立させる考えもある。ただ、系統の分析ではこの2種が側系統であるとの判断があるとのことで、今後の検討が待たれる。 ナガホナツノハナワラビは本種とよく似ているが胞子葉が2回羽状までしか分裂せず、また羽片の長さも短いために全体に細長い形を取る。和名からすると胞子葉が長いかのようであるが、長さはさほど変わらず、細い形になっていることになる。他に栄養葉の小羽片が無柄などの違いもある。分布域は日本国外では朝鮮、中国のみだが国内では本種と同じで、本種よりは稀である。
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分類など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/05/05 04:23 UTC 版)
本科は世界に50属500種を含むが、大部分が南北アメリカ大陸にあり、ヨーロッパからアジアにかけて産するのは本種の属するイズツグモ属の十数種のみ、さらに日本産は2種しかない。日本には同属では以下の種がある。 A. ayshides Yaginuma ナガイヅツグモ 本種よりやや大型で、個体数はより少ない。体色が明るくて斑紋も異なり、判別は容易である。 なお、和名についてはかつてはイズツグモという表記も見られた。
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分類など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 09:11 UTC 版)
ゼンマイ属の中で、本種は常緑であり、葉が一回羽状で革質である点、また羽片の基部に関節がある点などが独特で、細分属としてシロヤマゼンマイ亜属 Subgen. Plenasium とする。あるいはこれを独立属として Plenasium banksiifolia とする説もある。これに属するものは日本では本種だけであるが、以下のような種が東アジアから東南アジアに分布している。 O. javanica:羽片がほぼ全縁で、中国南部から東南アジアに分布。 O. vachelii バケリー:胞子嚢をつける羽片が最下の数対で、中国南部からインドシナに分布。 O. angustifolia:渓流植物で、羽片の幅がごく狭く、海南島、香港、広州、タイに分布。
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分類など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 01:20 UTC 版)
本種は古くには Gonostegia 属に含め、G. hirta の学名で本種をあつかい、またこれをツルマオ属としていた。Pouzulzia はオオオバヒメマオ属の名で別属であった。 以前の扱いでは本種はその属では日本で唯一の種であったが、現在のあつかいで同属となったものにヤンバルツルマオ(オオバヒメマオ) P. zeylanica がある。屋久島以南の南西諸島に見られるが、葉は互生で小さく、茎はその基部が木質化するもので、その見かけは本種とあまり似ていない。
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分類など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 04:23 UTC 版)
勝山(2015)は頂小穂が雄性、側小穂が雌性で苞に鞘がなく、下方に長い嘴があってその先端が2列すること、柱頭が3裂することなどの特徴から本種をクグスゲ節 Sect. Pseudocypereae とし、この節のものとしては日本には次の1種のみがある。 Carex pseudocyperus クグスゲ この種は上記の特徴を共有するが雌小穂が細長く、長い柄があって垂れることで判別は容易である。旧北区に広い分布域を持つが、日本では北海道道東部と本州では青森県、群馬県、長野県にのみ生育が確認されている。 本種はその大柄な果包の長い嘴部分がずらりと並ぶ小穂の姿が特異で、それさえあれば一目で判別がつき、これと混同するような植物は他にはない。星野他(2011)もこの点について『たいへん目立つ』と記している。
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分類など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 09:46 UTC 版)
本種の所属するヤブミョウガ属は大型になる草本が多く、直立する茎から集散花序を出し、放射相称の花をつける、あまりツユクサとは似ていない植物で、東アジアからアフリカに17種があり、日本には本種以外に以下の2種がある。 P. japonica:ヤブミョウガ P. secundiflora:ザルゾコミョウガ いずれも背丈が少なくとも50cmにはなるもので、判別はごく容易である。ちなみに前者は本州から九州で普通に見られ、後者は日本では石垣島のみから知られ、分布域もほとんど重ならない。 ちなみに本種はその大きさ以外はヤブミョウガによく似ており、かつてはこの種の変種とされていた。佐竹他(1982)ではコヤブミョウガはヤブミョウガの記事内で var. minor Walker の学名で記述があり、それによるとその分布は九州は甑島と屋久島、それに琉球列島は沖縄島、石垣島、西表島、となっている。
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分類など
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本種の属するヨツキボシカミキリ属 Epiglenea Bates, 1884 はキクスイカミキリ属 Phytoecia にごく近いものであり、その亜属として扱われることもあるが、前脚の基節窩の後方が完全に閉じていて開かない点が異なる。種としては本種1種のみからなり、上述のように日本産のものを基亜種とし、他に2亜種が知られる。
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分類など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 03:19 UTC 版)
「アカスジキンカメムシ」の記事における「分類など」の解説
アカスジキンカメムシ属のものとしては日本にはもう1種、以下のものがある。 ニシキキンカメムシ D. splendidulus 本種に体格も斑紋もやや似ているが、地色が金黄緑色で斑紋は紫を帯びた赤褐色、それが黒で縁取られ、古くから日本産のカメムシの中でも特に美しいものとの定評があり、石井他編(1950)にも『本邦産カメムシ最美の種』と書かれている。斑紋で判別は容易で、ただし普通に見られる種ではない。もっとも宿主植物がツゲであり、栽培されることも多いことから人工的な環境でも唐突に発生することがあるという。
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分類など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 22:37 UTC 版)
初島(1975)では本種の学名を A. oblongum ssp. itoanum としており、基本亜種はヒマラヤから中国南西部に分布するもの、としている。佐竹他編(1919)もこれを踏襲しているが、牧野原著(2017)は独立種に扱っている。本種を独立しに認めた Hui-Lin Li(1952)は A. oblongum に対して本種は葉がより小さくて短く、そして卵形を帯びる点、先端が急に突き出している(鋭尖頭)こと、基部が丸いか心形であること、そおれに果実がより小さく、また小花梗に毛が多い点などからはっきり区別できる、としている。
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本種を含むはエビイロカメムシ属はエビイロカメムシ亜科 subfamily Phyllocephalinae に所属するが、この亜科に含まれる種で日本に産するのは本種だけである。この亜科のものは口吻がとても短く、前脚の基節を越えない程度であることが特徴で、その点で他のカメムシ科のものから容易に区別され、かつては別の科として扱ったこともあった。
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分類など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/16 22:41 UTC 版)
本属は1825年に P. imbricata をタイプ種として W. J. Hooker によって記載された。 セロジネ属 Coelogyne やデンドロキラム属 Dendrochilum などと近縁のものである。セロジネ属に含め、その中で節として扱われたこともある。セロジネに似るが、唇弁の基部が空洞の筒状になること、蕊柱が短く、先端近くの周辺に翼状の突出がある点などで区別される。
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分類など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/23 02:44 UTC 版)
本種は小穂が雄雌性であること、その数が少なくて果胞が大きいこと、常緑でひどくざらつく葉をつけること、必ず匍匐枝を伸ばすことなど判別に役立つ目立った特徴が多い。同様な環境に多く出現するヒメカンスゲは匍匐枝を出さないのが普通なので穂がなくても判別できる。その他の種とも区別することが容易である。カンスゲ、ヒメカンスゲなど似た名を持つものはむしろそれぞれに縁が近く、いずれも頂小穂が雄性、側小穂が雌性である。 小穂が雄雌性である点ではナキリスゲ類があるが、これは果胞がはるかに小さく、また小穂は数多くつけるものが多い。また秋咲きなので混同することはない。 勝山(2015)では本種はコカンスゲ節 Sect. Decorae としており、日本産ではフサカンスゲ C. tokarensis を一緒にまとめている。この種はトカラ列島の固有種で、本種に似ているが、匍匐枝は出さず、また雄雌性の小穂は節ごとに数個ずつ出る。ただしこれらの扱いについては問題があるようだ。勝山(2015)では本種をこの節に置くことについて『再検討を要す』る旨の記述がある。またフサカンスゲに関しては分子情報からは本種でなく、イワカンスゲ C. makinoensis に近いとの指摘があるという。
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分類など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/27 03:21 UTC 版)
本属は大型の胞子嚢のみをつけるものなのでケカビ属 Mucor やクモノスカビ属 Rhyzopus、ヒゲカビ属 Phycomycesに似ているが、ケカビ属、ヒゲカビ属とはアポフィシスがあることで、クモノスカビ属とは匍匐菌糸を出さないことで見分けられる。現実的には本属のものは必ずキノコの傘の上に出るので、それらと混同することは考えにくい。同様にキノコに寄生するものとしては本属と同じケカビ目のフタマタケカビ属 Syzygites やディクラノフォラ属 Dyclanophora など数属があるが、それらはいずれも胞子嚢柄が細かな分枝を出すので見間違えることはない。他にもキノコに生じるカビはあるが、本属のような外見にはならない。 分類上は、古典的には大型の胞子嚢のみをつけることからケカビ科 Mucoraceae とし、あるいはそれを細分して条件的寄生菌であるフタマタケカビ属などとどもにディクラノフォラ科 Dicranophoraceae とするなどの扱いをされた。しかし近年の分子系統に基づく検討でこのような体系は大きく変更を受けた。Hoffmann et al.(2013) では本属ともっとも類縁が近いものはヒゲカビ属であり、この2属でヒゲカビ科 Phycomycetaceae を構成する、としている。またこの科と同じクレードを構成するものとしてはサクセネア Sakusenaea と Apophysomyces からなるサクセネア科 Saksenaeaceae と、ラジオミケス属 Radiomyces のみからなるラジオミケス科 Radiomycetaceae がある、としている。なおヒゲカビ属は本属以上に大きくなるカビで、普通で数cmだが時に20cmにも達する胞子嚢柄の先端に大きい胞子嚢をつける。この柄が分枝しないこと、柄や胞子嚢が強く着色する点などは共通する。
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分類など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/16 21:17 UTC 版)
同属のものとしては日本では以下の2種が知られている。 S. kani:アマミクチキクシヒゲムシ・奄美大島 S. takizawai:ヤエヤマクチキクシヒゲムシ・石垣島 いずれも本種によく似たもので、いずれも南西諸島から知られている。本科のものとしては日本ではこの属しか知られておらず、従って本科の昆虫で日本本土で見られるのは本種のみである。
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分類など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/02/13 06:34 UTC 版)
この菌は先述のような性質から、ヨーロッパではごく普通に知られたもので、発見も古い。この名での記載は1809(Link)にさかのぼる。ただし、この時点ではこの種を区別するに十分な記載はなされていない。その後、19世紀を通じてファンティガンやレモニエルなど著名な菌学者がこれに携わっている。それらを通じて、この種の実態が次第に明らかになった。 菌糸体や無性生殖器官の構造などから、ケカビとの類縁関係は明らかであり、ケカビ目に含める。その下位分類においても共に扱われることが多かった。しかし、通常の胞子のうと小胞子のうとを同時につける点で独特である。そのような性質を持つものは、特に1910年ころまではこの属の元で記載された。1960年代まで、これに近い例がある。それらの多くは、その後別の属に移され、現在ではこの属にはこの種と、場合によっては他に若干の種を含めるのみである。確実のこの属のものと言えるのはこの種だけと言ってよい。それらの別属とされたものは、エダケカビ科に含められているものが多い。本種は当然のようにエダケカビ科に含められてきた。 ただし、分子系統によって示された系統関係は、このような形態的な分類の結果が多分に人為的なものであることを示し、本属についてはケカビ科に含めるとの説が出ている。
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