マックス・エルンスト ロマン・コラージュ(コラージュ小説)

マックス・エルンスト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/11 01:27 UTC 版)

ロマン・コラージュ(コラージュ小説)

  • 『百頭女』(La Femme 100 têtes) 巌谷国士訳、河出書房新社河出文庫)1996年
  • 『カルメル修道会に入ろうとしたある少女の夢』(Rêve d'une petite fille qui voulut entrer au Carmel) 巌谷国士訳、河出書房新社(河出文庫)1996年
  • 『慈善週間または七大元素』(Une semaine de bonté) 巌谷国士訳、河出書房新社(河出文庫)1997年

評論

  • 絵画の彼岸(1937年)

逸話

  • 幼少時、はしかにかかって熱に浮かされているとき、天井のマホガニーの羽目板の木目が目玉になったり鼻や鳥の頭になるなどの幻覚にとらわれ、それ以降もしばしば壁などを凝視していて幻覚を引きおこすようになる。その後、1925年に突如として海辺の宿屋で同じ体験をしたマックスは、紙を木目上に置いて鉛筆で擦り、注意深く眺めて絵画の着想を得ることを覚えた。フロッタージュの技法への到達であった[2]
  • 高校生時代(1906年)、愛鳥であるインコのホルネボムが死んだ次の朝に、母親が妹ロニを出産した。少年マックスは衝撃を受け、妹が鳥の精気を吸収してこの世に生を受けたと信じ、それ以後鳥のイメージが彼の重要なモチーフとなった。特に鳥類の王者・怪鳥ロプロプを中心に配したシリーズは彼の好むところの作品である[2]
  • 彼の代表作のひとつに、裸婦の全身を描く『美しき女庭師』(1924年)があるが、台頭してきたナチスに接収され、「ドイツ女性への侮辱」との侮蔑的評価とともに退廃芸術展」に出品され、そのまま消失している。エルンストは懐旧の念をもって、リメイク作『美しき女庭師の帰還』を1967年に発表している[5]
  • 恋多き男であったエルンストだが、例えばサルバドール・ダリパブロ・ピカソらのように対象となる女性にミューズ的性格を求めるのではなく、相手とともに創作し高めあう関係を好んでいた。それはマリー・ベルト・オーランシュ、レオノーラ・キャリントン、ドロテア・タニングレオノール・フィニメレット・オッペンハイムというような女性シュルレアリスム画家を相手にし続けたことに顕著である。彼女らはエルンストの中に男性を見るのみならず、圧倒的な魅力をもつ作家としての才能をも捉えていたのだろう[4]

  1. ^ 訃報欄『朝日新聞』1976年(昭和51年)4月2日、3版、11面
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai 「エルンスト展図録」(1977)マックス・エルンスト自伝メモ 21~27p.西武美術館朝日新聞社
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac アート・ライブラリー「エルンスト」略年譜 イアン・ターピン(新関公子・訳)26p. 西村書店
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p ファブリ世界名画集「マックス・エルンスト」マックス・エルンスト 澁澤龍彦 4p.平凡社
  5. ^ a b c d e f g 現代世界美術全集「エルンスト/ミロ」東野芳明144~147p. 集英社
  6. ^ シュルレアリスムと女たち工作舎
  7. ^ Camp des Milles : «Parti sans laisser d’adresse»” (フランス語). Libération.fr (2012年7月10日). 2019年10月12日閲覧。
  8. ^ 松岡佳世「ハンス・ベルメール作品における〈交換可能性 interchangeabilité〉をめぐって : ミル収容所でのマックス・エルンストとの共同制作から」『美学』第65巻第2号、2014年、129頁。 
  9. ^ Amanda Prahl (2019年7月3日). “How Artist Leonora Carrington Transformed Art into Activism” (英語). ThoughtCo. 2019年10月6日閲覧。
  10. ^ シュルレアリスム人名事典 戦時下1940-1945年 日本アートのブログ
  11. ^ 「なぜか気になる人間像 徳島県立近代美術館名品展」図録(1992)埼玉県立近代美術館
  12. ^ マックス・エルンスト1891~1976 日本アートのブログ


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