ネパール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/14 09:40 UTC 版)
マスコミ
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通信
Nepal Telecommunications Authority の MIS Reports(2018年9 - 10月版)によると、電話を利用する人のうち約2%が固定電話、約98%が携帯電話を利用している[68]。固定電話の契約者は852,718件、携帯電話の契約者数は39,002,388件である[68]。
新聞
文化
食文化


ネパールの食文化は、インド料理と中華料理・チベット料理が融合したものである。これは、ネパールの位置がインドと中国・チベットに近いために生じた現象である。 味としては、インド料理に似ているものが多い。日本にも多数のネパール料理店があるが、純粋なネパール式のダル・バート・タルカリ(ご飯とおかずのセット)を出す店は少ない。 また、限りなくインド・中華・チベット料理に近い料理が存在していても、日本のラーメンが中華風の日本の料理と見なされるのと同様に、現地では外国料理ではなくネパール国内の料理と見なされている。
なお、ネパールでは昼食を食べる習慣があまり無く、日中は菓子やチャパティなどの軽いものを口にする程度で、食事は朝食と夕食の2回が多い[69]。
- 主食
- バート(インディカ種が多く食べられている)など
- ディロ(ソバやトウモロコシなどの粉を粥状に煮た食べ物)
- チャパティ(日常ではナンよりもチャパティが多く食べられている)
- ウォー、チャタマリ、バラ(豆の粉を用いて作るパンケーキの一種)
- インド料理に近い食べ物
- タルカリ(カレー)
- ダール(主にひき割りにした豆類のかけ汁)
- アチャール(ネパール式のピクルスなどの添え物)
- プラオ(インド風の炊き込みご飯)
- ビリヤニ(インド風のチャーハン)
- ライタ(ヨーグルトサラダ)
- ティッカ(肉や魚を香辛料に漬けた物。辛い物が多い。チキンティッカが有名)
- サモサ(インド風の揚げギョウザ)
- パパド(豆のせんべい)
- ハルワ(にんじんなどを原料にしたお菓子)
- ラッシー(ヨーグルトドリンク)
- チヤ(ネパールチャイ)
- 中華料理に近い食べ物
- チョウメン(ネパール風焼きそば)
- 鶏チリソース(中華料理よりも激辛に味付けされている)
- チベット料理に近い食べ物
- モモ(ネパール式蒸しギョウザ、中華料理の餃子に似ている)
- 茶:(チベッタンティー バター茶)
- アルコール
- ラキシー(蒸留酒)
- チャン(どぶろく)
- ククリラム(ラム酒)
文学
ネパール語における文学は過去数百年の間、口頭の民間伝承に存在していたと考えられている。だが、ネパール語の詩人であるバヌバクタ・アチャリヤの作品が登場する前に書かれた文学作品の存在を示す証拠は見つかっておらず、その一方、初期の学者の殆どが書物などをサンスクリット語で記していた為、ネパール語文学の歴史を正確に年代測定することは現在も困難となっている。
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音楽
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映画
ネパール映画は「チャラチトラ(ネパール語: नेपालीचलचित्र)」の別名を持っている。また、海外ではコリウッド(英語: Kollywood)とも呼ばれている。
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衣装
伝統的な民族服にはダウラ・スルワルと呼ばれる、インドの民族衣装の一つであるクルター(kurtaa कुरता)に似通った形状の服が存在する。
建築
ネパールの建築は、インドやチベットならびに中国の建築文化の影響を強く受けている面を持ち合わせている。これにより、仏教建築の一つである仏塔が各所に散在している。
仏塔で有名となっているのはカトマンズの渓谷に在るボダナートである。
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祭礼
古くから『ダサイン』と呼ばれるヒンドゥー教の主要な宗教祭が開催されている。
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世界遺産

ネパール国内にはユネスコの世界遺産リストに4件が登録されている。
- サガルマータ国立公園 - (1979年、自然遺産)
- カトマンズの渓谷 - (1979年、文化遺産)
- チトワン国立公園 - (1984年、自然遺産)
- 仏陀の生誕地ルンビニ - (1997年、文化遺産)
祝祭日
暦法
ネパールの公式の暦として現在太陽暦のビクラム暦(विक्रम संवत्、Bikram Sambat)が採用されている[† 4]。略号はवि. सं.(B.S.)。 それまで使用されていた太陰暦に代えて、宰相チャンドラ・シャムシェルがB.S.1961年の新年(1904年4月)より、太陽暦のビクラム暦を公式の暦として用い始めたとされる[70]。 歴史的には年代、地域、王朝によって、さまざまな暦が使用されてきたが、太陽暦のビクラム暦以外はすべて太陰暦だった。これまで用いられてきた暦には、ビクラム暦の他、シャハカ暦、ネパール暦(ネワール暦)、マンデーブ暦(マーナ・デーヴァ暦)、ラクシュマン・セーン暦(ラクシュマナ・セーナ暦)などがある。
西暦4月の半ば(年によって1〜2日のずれが生じる)を新年とし、ひと月の日数は29日〜32日の月があり、前半の月が多めの日数、後半の月が少なめの日数という傾向があるものの、一定していないので西暦とはずれが生じる。 なおビクラム暦はネパールの公式の暦であり、実生活でも一般に広く普及している暦であるため、日本語でネパール暦と呼ぶ例がみられるが、ネパール暦(नेपाल संवत्, Nepal Sambat)はビクラム暦とは別の暦で、新年が秋に来る太陰暦(太陽太陰暦)である。この暦は主にネワール族の間での使用に限られているので、暦名の用法に注意が必要である。
ビクラム暦は、インドのウッジャイニー(現ウッジャイン)を統治していたヴィクラマーディティヤ(ヴィクラマ・アーディティヤ)という王が、シャカ族との戦争に勝利した記念に始めた暦だといわれている[71]。この暦の起年は紀元前57年で、西暦2008年4月13日はB.S.2065年バイサーク月(第1月)第1日にあたる。ネパールでは中世前期カス・マッラ朝時代頃からビクラム暦の使用が銘文等に認められる[72]。
なお太陰暦(厳密には太陽太陰暦)のビクラム暦は、月名は太陽暦のものと基本的に同じであるが、日の呼び方は太陽暦ではガテといい、太陰暦ではティティという。太陰暦のビクラム暦は約3年に1度閏月をはさむことによって太陽暦のビクラム暦とのずれを調整している(太陽太陰暦)。祭り(ビスケート・ジャートラーを除く)や宗教行事等は基本的に太陰暦のビクラム暦によっているので、西暦とのずれが生じる。
近年都市部を中心に西暦の使用も広まっているものの、実生活においてはビクラム暦の方が馴染みが深い。毎年西暦3月頃に売り出される市販のカレンダーには太陽暦のビクラム暦をベースに、西暦と太陽太陰暦のビクラム暦を併記しているものが多い。
スポーツ
サッカー
ネパール国内では近年サッカーの人気が上昇しており、2021年にプロサッカーリーグのネパール・スーパーリーグが創設された。シーズンが1ヶ月のみと短いのが特徴で、全ての試合がダサラス・ランガシャラ・スタジアムにて行われる。フランチャイズ制が採用されており、さらにはネパールサッカー協会(ANFA)が技術的支援などを行なう。初年度の2021シーズンはカトマンズ・レイザーズFCが優勝を飾っている。
サッカーネパール代表は日本サッカー協会(JFA)との関係が深く、JFAアジア貢献事業により2016年から行徳浩二が同国代表の監督を務めており、AFCソリダリティーカップ2016では優勝し大会の初代王者に輝いている。
注釈
出典
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- ^ 制憲議会選挙11月19日へ、ボイコットの表明も - 日本ネパール協会 2013年7月6日 記事
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