エンブラエル 170
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/03/19 02:06 UTC 版)
エンブラエル 170
エンブラエル 170(E170, 英語:Embraer 170)はブラジルの航空機メーカー、エンブラエル社製の小型ジェット旅客機である。
70席(E170) - 110席(E195)級の機体で、E-Jetと呼ばれ、リージョナルジェットを意味するRJは使用しない。しかし、日本において航空法第12条の規定による型式証明書では、エンブラエル式ERJ170-100 STD型であり[1]、アメリカ合衆国のFAAにおいてもTCDSではERJ 170-100 STDと表記される[2]。
同じE-Jet系列のエンブラエル 175、エンブラエル 190、エンブラエル 195についても本項で扱う。
目次
概要
エンブラエル社は、ERJ 145(50席)の好調に伴って、1999年に70席級であるERJ 170を開発することを決定した。2001年にERJ 170からエンブラエル 170に変更し、翌年に初飛行を行った。ダブル・バブル構造の胴体、フライ・バイ・ワイヤの操縦系統、強力なフラップなどの点において、ビジネスジェットの胴体延長型であるライバル機を凌駕している。また、この規模のジェット機では珍しい主翼吊り下げ型エンジンも、外観上の特徴である。市場の要求によって系列型も続々と開発され、2009年9月までに1669機(オプション含む)の契約がある。
設計
エンブラエルE-ジェットは2つの主要な商業機の系列とビジネスジェットから構成される。最も小さいE-170とE-175が基本型で、E-190とE-195は延長型となり、出力が大きいエンジンと大型の主翼、水平尾翼、降着装置を備える。170と175、190と195はそれぞれ95%の共通性があり、これらの2系列間では同一の胴体断面やアビオニクスや特徴的なハネウェル社のプリムス・エピックEFIS等、89%近くが共通している。
機体名は従来の"ERJ"からリージョナルを意味する"RJ"が外され、単純に"E"の識別名が適用されるが、技術的には小型のエンブラエル・リージョナル・ジェット("ERJ"s)と同系統である[3]。エンブラエルは生産の初めの頃から宣伝にERJの呼称の使用を止めた。E-190/195シリーズの乗客数は幹線旅客機として利用された初期のDC-9やボーイング 737と同規模である。エンブラエルは革新的な"ダブル・バブル構造"(胴体断面が円を二つ重ねたような形状)設計を旅客機に取り入れたことによって立ち上がった時の頭上の窮屈感を低減した。エンブラエルE-ジェットの座席は4列配置である。
機体のサイズは全長およそ30メートル、高さおよそ10メートルと、AIRDOなどで運航されているボーイング737-500とほぼ同じである。コックピットの窓は空気抵抗が少ないように曲面ガラス[4]、飛行操縦装置にフライ・バイ・ワイヤを採用し、コックピットは、縦長の5面の液晶ディスプレイが装備されたグラスコクピットである。
操縦桿の形状は両手で持ち易い角度のM型で、駐機ブレーキのレバーは自動車の駐車ブレーキのように、引き起こすとかかり、ボタンを押しながら倒すと解除される[4]。コックピットの自動音声は女性の声であり、JALグループでは「ミスブラジルの声」と言っている[4]。
機内は、2+2席の配置で、全78席(標準仕様)。座席の片側は床でなく壁に取り付けられていて、足元が広い[4]。座席頭上にこのクラスのジェット機では大型の収納スペースが設けられ、優れた居住性を実現している。トイレは前後に2箇所ある。厨房であるギャレーが前後に設けられていて、客室乗務員は2 - 3名が乗務する。サイズが旅客機であるため、ボーディング・ブリッジの使用が可能である。ランディングギアは3脚共2輪、ブレーキはカーボンディスク、主脚の収納方向は内側[4]。主翼に、他の同規模機にはないウィングレットがある。
駐機時などに使うAPUが最後尾にあり、周辺パネルは熱対策のため無塗装[4]である。GE・アビエーション製のCF34ターボファンエンジンは、排気ノズルの縁を波型にすることで外側のバイパス流と混合し易くし、低騒音化している[4]。
派生機種
E-170と175



E-170/E-175シリーズは小さい方のE-ジェットシリーズである。E-170 と E-175はボンバルディア CRJ-700とボンバルディア CRJ-900と直接競合する。またボンバルディア Q400ターボプロップ機とも競合した。同様に初期の類似の設計のBAe 146とフォッカー 70に支配された市場での代替需要も狙う。E-170と175はGE・アビエーション製の推力14,200 ポンド(62.28 kN)のCF34-8Eエンジンを搭載する。
エンブラエル170は最初に生産された形式である。試作機は2001年10月29日に公開され119日後の2002年2月19日に初飛行した。2002年5月に欧州地域航空協会の会場で公開された。航空会社からの反応が良かったのでエンブラエルはE-175を開発した。胴体が延長されたE-175は2003年6月に初飛行が行われた[5]。170の型式証明は公開から2年近く後で2004年3月に初めてLOTポーランド航空に納入された[6]。最初のE-175はエア・カナダに納入され、2005年7月から運航された[5]。
E-190と195
E-190/195シリーズは大幅に胴体を延長したE-170/175で新開発の大型の主翼と大型の水平尾翼と推力18,500 lb (82.30 kN)の新型のCF34-10Eエンジンを備える。これらの航空機はボンバルディア CRJ-1000と競合する。さらに100席クラスではより小型の幹線旅客機であるボーイング717-200、737-500/-600、エアバスA318や開発中のボンバルディア Cシリーズと競合する。
E-190(PP-XMA)の初飛行は2004年3月12日で[7]、E-195 (PP-XMJ)の初飛行は2004年12月7日だった[7]。E-190のローンチカスタマーはニューヨークを拠点とする格安航空会社のジェットブルー航空で100機発注し、100機オプションで発注した。イギリスの格安航空会社のFlybeはE-195を14機発注し、12機オプションで発注した[8]。
190/195シリーズは幹線用の航空機の大きさなので多くの航空会社は幹線で使用し、航空会社は他の地域航空会社との差異化のためにビジネスクラスを設置したりする。一例としてエア・カナダは当初の機体の一部である45機のE-190に9席のビジネスクラスと84席のエコノミークラスを設置した。
エンブラエル Lineage 1000
詳細は「:en:Embraer Lineage 1000」を参照
2006年5月2日、エンブラエルはE-190のビジネスジェットの計画を発表した。E-190と同じ構造を持つが航続距離は最大4,200 nmまで拡大され最大19席のラグジュアリー席を設置する。アルゼンチン空軍が大統領専用機として1機発注した。2009年1月7日にアメリカ連邦航空局から認証された。最初の2機は2008年12月に納入された。
E-195X
エンブラエルはE-195の胴体を延長したE-195Xとして知られる航空機の生産を検討している。予定では130席である。E-195Xはおそらくアメリカの航空会社のMD-80の代替の需要に応える事が目的であると推測される[9]。 航続距離が短すぎるため、エンブラエルは2010年5月にこの計画を撤回した[10]。
E-ジェット E2
詳細は「:en:Embraer E-Jet E2 family 」を参照
E175-E2、E190-E2、E195-E2の3タイプがある。 2013年6月にスカイウエスト航空(英語版)がE175-E2を100機発注し、ローンチカスタマーとなった。
仕様
形式 | E-170 (ERJ170-100) |
E-175 (ERJ170-200) |
E-190 (ERJ190-100) |
E-195 (ERJ190-200) |
---|---|---|---|---|
乗員 | 2名 | |||
乗客数 | 80名 (1-クラス, 29"/30") 78名 (1-クラス, 30"/31") 70名 (1-クラス, 32") 70名 (2-クラス, 36"/32") [11] |
88名 (1-class, 30") 86名 (1-class, 31") 78 (1-class, 32") 78名 (2-クラス, 標準) [12] |
114名 (1-クラス, 29"/30") 106名 (1-クラス, 31") 98 (1-クラス, 32") 94名 (2-クラス, 標準) [13] |
122名 (1-クラス, 30"/31") 118名 (1-クラス, 31") 108 (1-クラス, 32") 106名 (2-クラス, 標準) [14] |
全長 | 29.90 m (98 ft 1 in) |
31.68 m (103 ft 11 in) | 36.24 m (118 ft 11 in) | 38.65 m (126 ft 10 in) |
翼幅 | 26.00 m (85 ft 4 in) | 28.72 m (94 ft 3 in) | ||
全高 | 9.67 m (32 ft 4 in) |
10.28 m (34 ft 7 in) |
||
非積載時の重量 | 21,140 kg (46,600 lb) | 21,810 kg (48,100 lb) | 28,080 kg (61,900 lb) | 28,970 kg (63,900 lb) |
最大離陸重量 | 35,990 kg (79,300 lb) (STD) 37,200 kg (82,000 lb) (LR) 38,600 kg (85,000 lb) (AR) |
37,500 kg (83,000 lb) (STD) 38,790 kg (85,500 lb) (LR) 40,370 kg (89,000 lb) (AR) |
47,790 kg (105,400 lb) (STD) 50,300 kg (111,000 lb) (LR) 51,800 kg (114,000 lb) (AR) |
48,790 kg (107,600 lb) (STD) 50,790 kg (112,000 lb) (LR) 52,290 kg (115,300 lb) (AR) |
最大積載量 | 9,100 kg (20,000 lb) (STD&LR) 9,840 kg (21,700 lb) (AR) |
10,080 kg (22,200 lb) (STD&LR) 10,360 kg (22,800 lb) (AR) |
13,080 kg (28,800 lb) | 13,650 kg (30,100 lb) |
MTOWでの離陸距離 | 1,644 m (5,394 ft) | 2,244 m (7,362 ft) | 2,056 m (6,745 ft) | 2,179 m (7,149 ft) |
エンジン | 2× CF34-8E ターボファン それぞれの推力 62.3 kN (13,800 lbf) それぞれのAPR推力63.2 kN (14,200 lbf) |
2× CF34-10E ターボファン それぞれの推力 82.3 kN (18,500 lbf) それぞれのAPR推力89 kN (20,000 lbf) |
||
最大速度 | 890 km/h (481kn, マッハ 0.82) | |||
航続距離 | STD: 3,334 km (1,800 nmi) LR: 3,889 km (2,100 nmi) AR: 3,892 km (2,102 nmi) |
STD: 3,334 km (1,800 nmi) LR: 3,889 km (2,100 nmi) AR: 3,706 km (2,001 nmi) |
STD: 3,334 km (1,800 nmi) LR: 4,260 km (2,300 nmi) AR: 4,448 km (2,402 nmi) |
STD: 2,593 km (1,400 nmi) LR: 3,334 km (1,800 nmi) AR: 4,077 km (2,201 nmi) |
最大燃料積載量 | 9,335 kg (20,580 lb) | 12,971 kg (28,600 lb) | ||
巡航高度 | 41,000 ft (12,500 m) | |||
上昇率 | Max 3,500 FPM | |||
推力重量比 | 0.42:1 | 0.39:1 | 0.41:1 | 0.39:1 |
胴体と客室内の断面 | ||||
胴体幅 | 3.01 m (9 ft 11 in) | |||
室内幅 | 2.74 m (9 ft 0 in) | |||
胴体高 | 3.35 m (11 ft 0 in) | |||
室内高 | 2.00 m (6 ft 7 in) |
出典: エンブラエル E-ジェット[15]
ギャラリー
-
170で初就航のアリタリア・エキスプレス
-
175で初就航のエア・カナダ
-
190で初就航のジェットブルー航空
-
195で初就航のFlybe
運用航空会社の一覧
ジェイエア(日本航空)15機
フジドリームエアラインズ 8機
マンダリン航空
香港エクスプレス航空
ブリティッシュ・エアウェイズ
Flybe 15機
LOTポーランド航空 10機
KLMオランダ航空
USエアウェイズ・エキスプレス 57機
アリタリア・エキスプレス
エア・カナダ 45機
エジプト航空
ヴァージン・ブルー
エアー・ノース
ノースウェスト航空/コンパス航空 36機
シャトル・アメリカ 45機
ジェットブルー航空 105機
デルタ・コネクション
ノースウエスト航空
フィンランド航空 10機
ユナイテッド・エキスプレス
リパブリック航空 58機
モクレレ航空
ほか多数
日本国内での動き
派生型のエンブラエル 175、エンブラエル 190-100/200、エンブラエル 195も含め、エンブラエル 170の開発段階から、日本の川崎重工業も参加し、FRP製等の部品を供給[4]している。
JALグループが、2007年2月に導入を決定し[16]、同年6月に正式契約を結んだ。 各地方路線の需要規模への対応、2009年度以降の東京国際空港の再拡張による発着枠拡大などが主な理由である。 運航は日本航空の連結子会社(グループ会社)であるジェイエア(J-AIR)が担当している。 2008年10月4日に第一号機(JA211J)が引き渡され[17]、2009年2月より名古屋(小牧)-福岡・松山で運航を開始した。 EMB-110以来、またジェット機としては初めてエンブラエル機が日本の空を飛んだ。 導入機数は確定10機+追加購入オプション5機とし、オプション5機に関しては利用状況を精査し、175もしくは190,195などの大型機への移行も検討されている。
2007年7月、静岡空港を拠点としてリージョナル航空事業への参入を表明したフジドリームエアラインズがエンブラエル 170の導入を表明した[18]。 導入機数はエンブラエル 170を3機、エンブラエル 175を4機の合計7機である。 2013年7月7日に同社のエンブラエル170が札幌丘珠空港でテストフライトを実施した。同空港に民間のジェット旅客機が離着陸したのは初である。
脚注
- ^ 報道発表資料:エンブラエル式ERJ170系列型航空機に対する型式証明書の交付について - 国土交通省
- ^ Model ERJ 170-100 STD TCDS A56NM Rev 7 Embraer - Empresa Brasileira de Aeronautica S.A.
- ^ “Embraer 170/175/190/195 Aircraft Data”. Airliners.net. 2006年7月17日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 「THEフライト 翼の時間」、第13回(最終回)、BSジャパン、2010年4月10日再放送
- ^ a b Embraer 170 Commercial Jetliner
- ^ 600th production E-Jet delivered to LOT
- ^ a b “RAB - Registro Aeronautico Brasileiro”. ANAC. 2011年1月31日閲覧。
- ^ Flybe (2007年). “About our fleet”. 2008年2月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年5月23日閲覧。
- ^ Kirby, Mark (2010年1月). “Proposed stretch dubbed E-195X by Embraer”. 2010年1月26日閲覧。
- ^ “Embraer kills 195X over range concerns”. Flight International (2010年). 2010年5月14日閲覧。
- ^ http://www.embraercommercialjets.com/img//download/138.pdf (PDF)
- ^ http://www.embraercommercialjets.com/img//download/137.pdf (PDF)
- ^ http://www.embraercommercialjets.com/img//download/136.pdf (PDF)
- ^ http://www.embraercommercialjets.com/img//download/135.pdf (PDF)
- ^ Embraer E-jet specifications, accessed Dec 26, 2009
- ^ 日本航空 - JAL、新小型機としてエンブラエル170の導入方針を決定!
- ^ ブラジル・エンブラエルの日航向け1号機、完成で引き渡し 日経新聞
- ^ 鈴与株式会社 航空事業推進本部 -導入機材 エンブラエル170-
参考文献
- 青木謙知『旅客機年鑑 2010-2011』イカロス出版
外部リンク
- Embraer Commercial Jets(英語)
- 川崎重工業航空宇宙カンパニー(日本語)
- Embraer 170/175/190/195の概要(pdf),財団法人日本航空機開発協会(日本語)
エンブラエル E-Jet
(エンブラエル 170 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/03 05:51 UTC 版)
エンブラエル E-Jet

ユナイテッド・エクスプレスのエンブラエル175
エンブラエル E-Jet (Embraer E-Jet) は、ブラジルの航空機メーカー、エンブラエル社が製造・販売している小型ジェット旅客機のシリーズ名である。 本シリーズの構成モデルは、標準座席数が少ない順に エンブラエル170(78席)、エンブラエル175(86席)、エンブラエル190(104席)、エンブラエル195(110席)の4種類である。 リージョナルジェットに分類されるが[1][2][3]、シリーズ中最大のエンブラエル195は座席数を124席まで設定可能であり、機体サイズの面でボーイング737の最小モデルやエアバスA318と匹敵するとの見方もある[6][2]。
モデル名称

本シリーズのモデル名は、それぞれE170、E175、E190、E195と記されることもあり、本稿でもこの表記方法を用いる[7][8]。
開発中にはERJ(Embraer Regional Jet; エンブラエル・リージョナル・ジェット)と呼ばれ、E170が"ERJ170-100"、E175がERJ170-200"、E190が"ERJ190-100"、E195が"ERJ190-200"と名付けられていたが、2010年10月のE170初号機のロールアウト式典において、現在のモデル名に改められた[6][9]。 ただし、 アメリカ合衆国の連邦航空局(以下、FAA)や欧州航空安全機関(以下、EASA)、日本の国土交通省の型式認証書においては、ERJがついたモデル名が用いられている[10][11][12][13][14]。
開発の経緯
エンブラエル社は50席クラスのリージョナルジェットであるERJ 145の事業化に成功したことをうけて、70席以上のジェット旅客機の開発に着手し、1999年2月に最初のモデルERJ170の開発計画を発表した[6][2]。 同年6月に発注第一号を受けて初号機の製造がはじまり、2001年10月29日に初号機のロールアウトが行われた(この際に、"ERJ170"から"エンブラエル170"へと呼び名が変更された)[6]。E170は初公開から119日後の2002年2月19日に初飛行を実施、2004年にブラジル、FAA、EASAの型式証明を取得し、顧客への引き渡しも開始された[6][2][15][16]。
E170の胴体延長モデルであるE175は2003年6月に初飛行が行われた[6]。2004年にブラジルの型式証明を取得し、2005年1月にEASA、2006年にはFAAの型式証明も得た[17][18]。顧客への初引き渡しはエア・カナダに対して2005年7月に行われた[6]。
引き続いて、E175をさらに大型化したモデルであるE190の初飛行が2004年3月12日に実施され、ファーンボロー国際航空ショーにおいて初公開された[19]。型式証明は2005年8月にブラジル、同年9月にFAA、2006年にEASAから取得した[20][21]。顧客への引き渡し第一号は、2005年にジェットブルー航空に対して行われた[2]。
シリーズ最大モデルのE195の初飛行は2004年12月7日に行われ、パリ航空ショーにて公開された[5]。 2006年6月にブラジル、同年7月にEASAの型式証明を取得し[22]、同年9月にFlybeへの初引き渡しが行われた[5]。翌2007年6月にはFAAの型式証明も取得している[23]。
設計の特徴


エンブラエルE-Jetは2つの主要な商業機の系列とビジネスジェットから構成される。最も小さいE170とE175が基本型で、E190とE195は延長型となり、出力が大きいエンジンと大型の主翼、水平尾翼、降着装置を備える。170と175、190と195はそれぞれ95%の共通性があり、これらの2系列間では同一の胴体断面やアビオニクスや特徴的なハネウェル社のプリムス・エピックEFIS等、89%近くが共通している。
胴体は革新的な"ダブル・バブル構造"(胴体断面が、中心をずらした円を二つ重ねたような形状)設計を取り入れたことによって機内で立ち上がった際の頭上の窮屈感を低減した。
機体のサイズは全長およそ30メートル、高さおよそ10メートルと、ボーイング737-500/600やエアバスA318などとほぼ同じである。
コックピットは、縦長の5面の液晶ディスプレイが装備されたグラスコックピットであり、飛行操縦装置にフライ・バイ・ワイヤが採用されている[24][19]。コックピットの窓は空気抵抗が少ないように曲面ガラスが使用されている[25]。
操縦桿はエンブラエルの伝統的なM字型形状で[25]、駐機ブレーキのレバーは自動車の駐車ブレーキのように、引き起こすとかかり、ボタンを押しながら倒すと解除される[25]。コックピットの自動音声は女性の声であり、JALグループでは「ミスブラジルの声」と言っている[25]。
機内は、2+2席の配置で、座席の片側(窓側)は床でなく壁に取り付けられていて、足元が広い[25]。座席頭上には、このクラスのジェット機では大型の手荷物収納スペースが設けられ、優れた居住性を実現している。トイレは前後に2箇所ある。厨房であるギャレーも前後に設けられていて、客室乗務員は2 - 3名が乗務する。機体が旅客機サイズであるため、ボーディング・ブリッジの使用が可能である。またダブル・バブル構造により客室床下を貨物スペースとしており、同規模の機材に比べて客室のスペースに余裕がある。
ランディングギアは3脚ともダブルタイヤでブレーキはカーボンディスク、主脚の収納方向は内側[25]。
駐機時などに使うAPUが胴体最後尾にあり、周辺パネルは熱対策のため無塗装[25]である。エンジンはGE・アビエーション製のCF34ターボファンエンジンで、排気ノズルの縁を波型にすることで外側のバイパス流と混合し易くするシェブロンノズルを採用し、低騒音化している[25]。
シリーズ構成
E170と175
E170/E175シリーズは小さい方のE-Jetシリーズである。E170 と E175はボンバルディア CRJ-700、CRJ-900と直接競合する。またボンバルディア Q400ターボプロップ機とも競合した。同様に初期の類似の設計のBAe 146とフォッカー 70に支配された市場での代替需要も狙う。
E170型機はJALグループのジェイエアが日本の航空会社として初めて導入し、2009年2月から小牧空港発着の国内リージョナル路線に就航させた。また、現在はフジドリームエアラインズもE170の他、E175を主力機として導入し運航している。E170と175はGE・アビエーション製の推力14,200 ポンド(62.28 kN)のCF34-8Eエンジンを搭載する。
E190と195

E190/195シリーズは大幅に胴体を延長したE170/175で新開発の大型の主翼と大型の水平尾翼と推力18,500 lb (82.30 kN)の新型のCF34-10Eエンジンを備える。これらの航空機はボンバルディア CRJ-1000と競合する。さらに100席クラスではより小型の幹線旅客機であるDC-9、ボーイング717-200、737-500/-600、エアバスA318やエアバスA220(旧ボンバルディア Cシリーズ)と競合する。
E190のローンチカスタマーはニューヨークを拠点とする格安航空会社のジェットブルー航空で100機発注し、100機オプションで発注した。イギリスの格安航空会社のFlybeはE195を14機発注し、12機オプションで発注した[26]。日本国内の航空会社ではジェイエア(日本航空グループ)がE190型機を機材更新用として発注し、2016年4月に初号機が納入された。
190/195シリーズはエンブラエル E-Jetの中では比較的大きいため、複数のクラス(座席)を採用している航空会社もある。一例としてエア・カナダは当初の機体の一部である45機のE190に9席のビジネスクラスと84席のエコノミークラスを設置している。日本国内の場合、ジェイ・エアのE190は15席のクラスJと80席の普通席を設置している[27]。
エンブラエル Lineage 1000
2006年5月2日、エンブラエルはE190のビジネスジェットの計画を発表した。E190と同じ構造を持つが航続距離は最大4,200海里まで拡大され最大19席のラグジュアリー席を設置する。アルゼンチン空軍が大統領専用機として1機発注した。2009年1月7日にアメリカ連邦航空局から認証された。最初の2機は2008年12月に納入された。
E195X
エンブラエルはE195の胴体を延長したE195Xとして知られる航空機の生産を検討している。予定では130席である。E195Xはおそらくアメリカの航空会社のMD-80の代替の需要に応える事が目的であると推測された[28]。しかし、2010年5月に、エンブラエルは必要とされる航続距離を実現できないとの理由でこの計画を撤回した[29]。
E-Jet E2

大型化したエンジンと主翼端がレイクド・ウィングチップになっている点が従来型との大きな違いである
エンブラエルは2013年6月17日、パリ航空ショーで次世代E-Jet「E2」のローンチを発表。同日、米スカイウエスト航空がシリーズE175-E2のローンチカスタマーとなり200機(オプション込み)の契約も発表。
E-Jetのエンジンを三菱航空機が開発しているMitsubishi SpaceJetシリーズと同じプラット・アンド・ホイットニー社製GTF(ギヤード・ターボファン・エンジン)、PW1000Gシリーズ(PW1700GとPW1900G)に換装し、空力に基づいて開発中の新たな主翼、フルフライ・バイ・ワイヤなどとの組み合わせで、燃費は大幅に改善されるほか、メンテナンスコストの削減、騒音削減を目指す。機体の基本設計部分は従来機の物を使用するため、このサイズのリージョナルジェット市場でライバルとなるボンバルディア Cシリーズ(現:エアバスA220)やMitsubishi SpaceJetなどより一番遅れて開発に着手したがシリーズ初号機E190-E2が2016年2月25日に完成、同年5月23日初飛行し他の計画を追い上げている。
E-Jet E2シリーズは以下3タイプがある。
- E175-E2
E-Jet次世代シリーズで80席クラスの設計で最小タイプ。これまでのE175から1列増席し、メーカー規格で88席配置可能。機体規模からMitsubishi SpaceJetと競合し、当初、2020年引き渡し計画だったが2016年12月1日に米国内大手エアラインとパイロット組合の労働協約の中に設けられている地域航空会社の運航条項(スコープ・クローズ)の合意が2019年に交渉により見直される可能性があるため2021年に延期し運航条項適合を目指すことを発表。2019年12月12日初飛行[30]。2021年になり同条項改定が見込めないので2024年以降運用開始へ再延期され、2022年2月18日には開発を一時停止し、2025年頃開発再開2027年以降運用開始を見込んでいる[31]。
- E190-E2
E190をベースとする新機種で、メーカー規格で座席数は2クラスで97席、モノクラスで106席配置可能。航続距離はE190より延長されて5,200km。2016年2月25日に完成し、同年5月23日初飛行を行った。2018年3月、型式証明をANAC(ブラジル民間航空国家機関)とFAA(米国連邦航空局)、EASA(欧州航空安全局)から取得した[32]。2018年4月に初号機を納入した[33]。
- E195-E2
E195を2.85m延長し、客室座席は3列増となり、メーカー規格で2クラスで120席、モノクラスで132席配置可能。機体規模からボンバルディアC シリーズCS100(現:エアバスA220-100)と競合。2017年3月7日ロールアウト[34]、2019年引き渡し計画。
主要諸元
E-Jetシリーズの主要諸元を以下の表に示す。出典は主にエンブラエル社の公式サイト (E170[35]、E175[36]、E190[37]、E195[38])による[39]が、一部の項目は他の文献を記す。
モデル名 | E170 (ERJ170-100) |
E175 (ERJ170-200) |
E190 (ERJ190-100) |
E195 (ERJ190-200) |
E175-E2 | E190-E2 | E195-E2 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
乗員 | 2名 | |||||||
座席数 (1クラス) |
72-78席 | 78-88席 | 100-114席 | 116-124席 | Y88席 @ 31in (最大:90席) |
Y106席 @ 31in (最大:114席) |
Y132席 @ 31in (最大:146席) |
|
座席数 (2クラス) |
66席 | 76席 | 96席 | 100席 | 80席 (8J @36in+72Y @31in) |
97席 (9J @36in+88Y @31in) |
120席 (12J @36in+108Y @31in) |
|
全長 | 29.90 m | 31.68 m[注釈 1] | 36.24 m | 38.65 m | 32.4 m (106.3 ft) | 36.2 m (118.8 ft) | 41.5 m (136.2 ft) | |
翼幅 | 26.00 m | 28.70 m | 28.72 m | 31,0 m (101.7 ft) | 33,7 m (110.6 ft) | 35.1 m (115.2 ft) | ||
全高 | 9.67 m | 10.28 m | 9,98 m (32.7 ft) | 11 m (36.1 ft) | 10,9 m (35.8 ft) | |||
最大離陸重量 (MTOW) | 35,990 kg (STD) 37,200 kg (LR) 38,600 kg (AR) |
37,500 kg (STD) 38,790 kg (LR) 40,370 kg (AR) |
47,790 kg (STD) 50,300 kg (LR) 51,800 kg (AR) |
48,790 kg (STD) 50,790 kg (LR) 52,290 kg (AR) |
44,800 kg (98,767 lb) | 56,200 kg (123,900 lb) | 60,700 kg (133,821 lb) | |
最大積載量 | 9,035 kg (STD&LR) 9,775 kg (AR) |
10,030 kg (STD&LR) 10,310 kg (AR) |
13,080 kg | 13,950 kg | 10,600 kg (23,369 lb) | 13,080 kg (28,836 lb) | 16,150 kg (35,605 lb) | |
離陸滑走距離[注釈 2] | 1,483 m (STD) 1,582 m (LR) 1,644 m (AR) |
1,612 m (STD) 1,724 m (LR) 2,244 m (AR) |
1,598 m (STD) 1,830 m (LR) 2,100 m (AR) |
1,742 m (STD) 1,992 m (LR) 2,179 m (AR) |
1,800 m (5,905 ft) | 1,670 m (5,479 ft) | 1,970 m (6,463 ft) | |
エンジン | 2× CF34-8E ターボファン それぞれの推力 61.4 kN |
2× CF34-10E ターボファン それぞれの推力 82.3 kN |
2× Pratt & Whitney PW1715G |
2× Pratt & Whitney PW1919G/21G/22G/23G |
||||
最大速度 | マッハ 0.82 | |||||||
航続距離 | STD: 3,334 km (1,800 nmi) LR: 3,704 km (2,000 nmi) AR: 3,889 km (2,100 nmi) |
STD: 3,148 km (1,700 nmi) LR: 3,519 km (1,900 nmi) AR: 3,704 km (2,000 nmi) |
STD: 3,334 km (1,800 nmi) LR: 4,260 km (2,300 nmi) AR: 4,445 km (2,400 nmi) |
STD: 2,778 km (1,500 nmi) LR: 3,519 km (1,900 nmi) AR: 4,074 km (2,200 nmi) |
2,060 nmi (3,820 km) | 2,850 nmi (5,280 km) | 2,450 nmi (4,540 km) | |
最大燃料積載量 | 9,335 kg | 12,971 kg | ||||||
胴体と客室内の断面 | ||||||||
室内幅 | 2.74 m | |||||||
室内高 | 2.00 m |
受注状況
受注 | 納入 | 残 | |
E170 | 191 | 191 | 0 |
E175 | 828 | 746 | 82 |
E190 | 568 | 568 | 0 |
E195 | 172 | 172 | 0 |
合計 | 1,759 | 1,677 | 81 |
受注 | 納入 | 残 | |
E175-E2 | – | – | – |
E190-E2 | 34 | 18 | 16 |
E195-E2 | 246 | 72 | 174 |
合計 | 280 | 90 | 190 |
ギャラリー
-
170で初就航のアリタリア・エクスプレス
-
175で初就航のエア・カナダ
-
190で初就航のジェットブルー航空
-
195で初就航のFlybe
主な運用航空会社


2013年7月末時点においてE-Jetシリーズを15機以上就航させている航空会社ならびに日本の航空会社で本シリーズを運航している会社を以下に示す [4]
- アジア・中東・オセアニア
- 欧州
- 北米
リパブリック航空
シャトル・アメリカ
ジェットブルー航空
エア・カナダ
コンパス航空
アエロメヒコ・コネクト
- 南米
- アフリカ
日本国内での動き
開発と製造
派生型のエンブラエル 175、エンブラエル 190-100/200、エンブラエル 195も含め、エンブラエル 170の開発段階から、日本の川崎重工業も参加し、170/175の中央翼、主翼前縁、主翼後縁、動翼、エンジンパイロンの設計、190/195の中央翼と主翼全体の設計、複合材製の動翼を中心に製造している[42]。
E170/175


JALグループが、2007年2月に導入を決定し[43]、同年6月に確定12機、追加購入オプション7機として正式発注された[8]。各地方路線の需要規模への対応、2009年度以降の東京国際空港の再拡張による発着枠拡大などが主な理由である。2008年10月4日に第一号機 (JA211J) が引き渡され[44]、2009年2月より名古屋(小牧) - 福岡・松山で運航を開始した。EMB-110以来、またターボファン機のエンブラエル機として初めて日本の空を飛んだ。2017年12月末時点における同社の導入機数は、E170が17機である[4]。運航は日本航空の連結子会社(グループ会社)であるジェイエア(J-AIR)が担当している。
2007年9月、静岡空港を拠点として航空事業への参入を表明した鈴与がE170を確定2機、追加オプション1機を発注し[8]、翌年に事業会社としてリージョナル航空会社フジドリームエアラインズ(FDA)を設立した[45]。ジェイエアが伊丹空港に移転し発着枠が空いた県営名古屋空港(中部空港開港後の旧名古屋空港)に実質的に拠点機能を移し、2015年春に開設した名古屋(小牧)―出雲線及び名古屋(小牧)―北九州線も含めて小牧空港発着国内9路線を運航するまでとなっている。同社の運航するERJシリーズは、2005年の中部国際空港開港後に新たに整備された県営名古屋空港のリージョナルジェット専用搭乗ブリッジ施設の使い易さも相まって中部地方のビジネス客の利用が増加傾向であるとされる。なお、FDA社保有のエンブラエルのフライトシミュレータはジェイエアにも貸し出されている[46]。同社の導入機数は2017年10月末時点でE170が3機、E175が9機の合計12機である[4]。
FDAは2015年前半にE-JETシリーズ9号機を受領し、同社の実質的な運航拠点として機能している名古屋空港(小牧空港)から四国や山陰地方などリージョナル路線国内9路線を運航する。機体ごとに塗装が異なるFDAのカラフルな機体は航空機に興味を持っていない層に対する認知度の向上に一役買っている。現在の名古屋市は日本の政令指定都市として、最も頻繁にERJ機を目にする事ができる都市でもある。また同社は、2016年をめどに中部国際空港への進出を発表をしており、FDAは2016年以降発注済の第10号機を受領次第、中部国際空港国内線ターミナル発着での新規路線開拓を行う予定である。2013年7月7日に同社のエンブラエル170が札幌丘珠空港でテストフライトを実施した。同空港に民間のジェット旅客機が離着陸したのは初である。
E190

2014年8月28日、日本航空はエンブラエル社のE-Jetシリーズ(胴体延長型エンブラエル190を含む)を確定15機、オプション12機を確定分がカタログ価格で6億7700万ドル(約701億4400万円)で発注、2015年から追加導入する購入契約を締結[47]した。
しかし、エンブラエル社の最新機種E-Jet E2ではなく、同じ日にライバル機の三菱航空機のMitsubishi SpaceJetシリーズ32機をカタログ価格1,500億円での発注に合意していて、2021年から導入する計画[48]で現行の運用機数よりSpaceJetの発注数が多いため将来的に全てSpaceJetに移行する見込み[49]と報じられたが、SpaceJetの開発は中止されたため、この計画は実現不可能となった。
2016年4月20日に、日本航空グループのジェイエアで運用するエンブラエル190がエンブラエル工場のある空港を出発、カーボヴェルデ、スペイン、キプロス、アラブ首長国連邦、インド、ベトナムを経て、24日午後伊丹空港へ到着。5月10日から伊丹=鹿児島線にてクラスJが15席と普通席80席の2クラス95席で運航開始した[50]。2017年12月末時点における同社の導入機数は、E190が11機である。
2025年2月25日、全日本空輸は、国内線の需給調整を目的として、エンブラエルE190-E2を20機(確定発注15機・オプション5機)発注し、2028年度から2032年度にかけて受領することを発表[51]。
E195
シリーズで唯一日本国内での採用がなかった機材である。これは日本の航空法では定員100名以上の航空機については客室乗務員を追加で乗務させる必要が生じるため、E190と比べてこの機材を採用するメリットが乏しいことなどが理由に挙げられる。
脚注
注釈
出典
- ^ a b 青木 2014, p. 17.
- ^ a b c d e f 橋本 & 屋井 2011, p. 44.
- ^ a b 日本航空宇宙工業会 2007, p. 48.
- ^ a b c d Flightglobal 2013, p. 18.
- ^ a b c d 青木 2014, p. 139.
- ^ a b c d e f g 青木 2014, p. 137.
- ^ Embraer(公式サイト).
- ^ a b c 前田 2008.
- ^ 日本航空宇宙工業会 2007, p. 329.
- ^ FAA 2012.
- ^ FAA 2011.
- ^ EASA 2011.
- ^ EASA 2013.
- ^ 国交省 2008.
- ^ EASA 2011, p. 4.
- ^ FAA 2012, p. 2.
- ^ EASA 2011, p. 10.
- ^ FAA 2012, p. 4.
- ^ a b 青木 2014, p. 138.
- ^ EASA 2013, p. 4.
- ^ FAA 2011, p. 1.
- ^ EASA 2013, p. 12.
- ^ FAA 2011, p. 11.
- ^ J-AIR 機材情報.
- ^ a b c d e f g h BSジャパン 2010.
- ^ Flybe 2007.
- ^ 「クラス J」を設定した国内線新機材「エンブラエル190」がデビュー
- ^ Kirby 2010.
- ^ Sobie 2010.
- ^ “E175-E2、初飛行に成功 三菱スペースジェット競合”. Aviation Wire. (2019年12月18日) 2019年12月18日閲覧。
- ^ エンブラエルE175-E2開発、3年間停止 スコープ・クローズの影響
- ^ “エンブラエル、E190-E2が形式証明取得 4月就航へ”. Aviation Wire. (2018年3月5日) 2019年4月17日閲覧。
- ^ “E190-E2、ヴィデロー航空へ初号機納入”. Aviation Wire. (2018年4月6日) 2018年7月15日閲覧。
- ^ “エンブラエル、E195-E2ロールアウト 数カ月以内に初飛行”. Aviation Wire. (2018年3月8日) 2019年4月17日閲覧。
- ^ Embraer 170.
- ^ a b Embraer 175.
- ^ Embraer 190.
- ^ Embraer 195.
- ^ エンブラエル公式商業旅客機紹介
- ^ EASA 2011, p. 13.
- ^ a b “Orders and deliveries”. 2024年4月18日閲覧。
- ^ 共同開発・分担生産機種 エンブラエル170 - 川崎重工業航空宇宙システムカンパニー
- ^ 日本航空 2007.
- ^ 日経 2008.
- ^ 鈴与 2008.
- ^ “「山伏ジェット」を飛ばす異色の航空会社 地方空港同士を結び成長、フジドリームエアラインズ”. 2017年2月1日閲覧。
- ^ エンブラエル170の追加導入、ならびにエンブラエル190の新規導入を決定
- ^ JALグループ、次世代リージョナルジェット機としてMRJの導入を決定
- ^ JAL、E170など最大27機発注 CRJ200など置き換え
- ^ ジェイエアのE190、初号機が伊丹到着 国内初導入、5月就航
- ^ “ANA、過去最多77機発注 E190-E2国内初導入、超長距離A321XLRをピーチに”. Aviation Wire. 2025年2月25日閲覧。
参考文献
- 青木謙知『旅客機年鑑2014-2015』イカロス出版、2014年2月25日。ISBN 978-4-86320-820-9。
- 橋本安男; 屋井鉄雄『リージョナル・ジェットが日本の航空を変える』成山堂書店、2011年6月18日。 ISBN 978-4425861910。
- 日本航空宇宙工業会 編『平成19年度版 世界の航空宇宙工業』日本航空宇宙工業会、2007年3月31日。 ISSN 09101535。
- “World Airliner Census 2013”. Flightglobal Insight (2013年8月14日). 2014年4月5日閲覧。
- 青木謙知『旅客機年鑑 2010-2011』イカロス出版
- 前田一郎「ブラジルにおける商社の取り組み ブラジルの翼、日本の空へ−ブラジル・エンブラエル社製ジェット旅客機の日本向け輸出」『日本貿易会月報』第662巻、2008年9月、40-41頁。
- “EASA Type-Certificate Data Sheet TCDS No.: EASA.IM.A.001, Issue: 07” (PDF) (English). European Aviation Safety Agency (EASA) (2011年12月20日). 2014年3月13日閲覧。
- “EASA Type-Certificate Data Sheet TCDS IM.A.071, Issue: 12.0” (PDF) (English). European Aviation Safety Agency (EASA) (2013年7月4日). 2014年3月13日閲覧。
- “Type Certificate Data Sheet No. A56NM, Revision 8” (PDF) (English). Federal Aviation Administration (FAA) (2012年3月22日). 2014年3月22日閲覧。
- “Type Certificate Data Sheet No. A57NM, Revision 9” (PDF) (English). Federal Aviation Administration (FAA) (2011年10月25日). 2014年3月22日閲覧。
- Embraer. “Embraer Commercial Aviation”. 2014年3月23日閲覧。
- Embraer. “E170”. 2014年3月26日閲覧。
- “Embraer 170 Weights” (2013年6月). 2014年3月26日閲覧。
- “Embraer 170 Performance” (2013年6月). 2014年3月26日閲覧。
- “Embraer 170 Engine”. 2014年3月26日閲覧。
- “Embraer 170 Cabin” (2013年6月). 2014年3月26日閲覧。
- Embraer. “E175”. 2014年3月26日閲覧。
- “Embraer 175 Weights” (2013年6月). 2014年3月26日閲覧。
- “Embraer 175 Performance” (2013年6月). 2014年3月26日閲覧。
- “Embraer 175 Engine” (2013年6月). 2014年3月26日閲覧。
- “Embraer 175 Cabin” (2013年6月). 2014年3月26日閲覧。
- Embraer. “E190”. 2014年3月26日閲覧。
- “Embraer 190” (2013年6月). 2014年3月26日閲覧。
- “Embraer 190 Performance” (2013年6月). 2014年3月26日閲覧。
- “Embraer 190 Engine” (2013年6月). 2014年3月26日閲覧。
- “Embraer 190 Cabin” (2013年6月). 2014年3月26日閲覧。
- Embraer. “E195”. 2014年3月26日閲覧。
- “Embraer 195 Weights” (2013年6月). 2014年3月26日閲覧。
- “Embraer 195 Performance” (2013年6月). 2014年3月26日閲覧。
- “Embraer 195 Engine” (2013年6月). 2014年3月26日閲覧。
- “Embraer 195 Cabin” (2013年6月). 2014年3月26日閲覧。
- Embraer. “E170”. 2014年3月26日閲覧。
- 日本航空『JAL、新小型機としてエンブラエル170の導入方針を決定!』(プレスリリース)2007年2月22日 。2014年3月21日閲覧。
- ジェイエア (J-AIR). “機材情報”. 2014年3月22日閲覧。
- Kirby, Mark (2010年1月26日). “Proposed stretch dubbed E-195X by Embraer”. 2014年3月21日閲覧。
- Sobie (2010年5月13日). “Embraer kills 195X over range concerns”. Flightglobal Insight. 2014年3月21日閲覧。
- Flybe (2007年). “About our fleet”. 2008年2月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年5月23日閲覧。
- 国土交通省(国交省)『報道発表資料:エンブラエル式ERJ170系列型航空機に対する型式証明書の交付について』(プレスリリース)2008年10月27日 。2014年3月22日閲覧。
- “ブラジル・エンブラエルの日航向け1号機、完成で引き渡し”. 日本経済新聞. (2008年9月). オリジナルの2008年10月8日時点におけるアーカイブ。
- 鈴与 (2008年6月). “富士山静岡空港を拠点とするリージョナル航空会社 株式会社 フジドリームエアラインズを設立”. 2014年3月23日閲覧。
- "機体の美学「JALエンブラエル170」". THEフライト 翼の時間 第13回. 10 April 2010. BSジャパン。
外部リンク
- E-JETS. The Business Warrior Archives - 公式サイト(英語)
- E-JETS E2. The Profit Hunter Family Archives - 公式サイト(英語)
- 共同開発・分担生産機種 エンブラエル170 - 川崎重工業航空宇宙カンパニー]
- エンブラエル170 EMBRAER170(E70)航空機コレクション - JALによる導入機材紹介。
- エンブラエル190 EMBRAER190(E90)航空機コレクション - JALによる導入機材紹介
「エンブラエル 170」の例文・使い方・用例・文例
- 「背の高さはどれぐらいですか」「170センチです」
- イングランドとスコットランドは1707年に合併した
- 福音伝播協会は1701年に英国で設立された。
- 千七百二十九万八千(1700,298,000)
- 彼女が小学5年生のとき、すでに彼女の身長は170センチメートルもあった。
- このまま順調に進めば前年比170%ほどの売上高が達成されます。
- スコットランドとイングランドの連合 《1707 年》.
- 初期の英語は1476年から1700年に印刷された書類に表されている
- 初代モールバラ公爵とサヴォイのウジェーヌ王子は、スペイン継承戦争の1704年にフランス軍を破った
- ヨーロッパにおける全面戦争(1701年−1714年)で、ルイ14世が自分の孫をスペイン国王に就任させたときに勃発した
- 170よりも5多い
- 170よりも10多い
- 順序を数える際の序数170
- (非ドイツ人の)プロシア人の死語(1700年以後に絶滅した)
- ドイツ系アメリカ人により1708年に設立されたバプティスト宗派
- 1701年のプロシアの王国になるために拡大した(神聖ローマ帝国の)有権者の領地
- 英国の数学者で、その名前がベイズの定理の命名の由来となった(1702年−1761年)
- 1162年から1170年までのカンタベリーの大司教
- スイスの数学者(1654年−1705年)
- スイスの物理学者で、流体力学および数理物理学に貢献した(1700年−1782年)
- エンブラエル 170のページへのリンク