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だいじょう‐ぶっきょう〔‐ブツケウ〕【大乗仏教】

読み方:だいじょうぶっきょう

大乗1


大乗仏教

作者広坂光則

収載図書閑話百題―ショートショート集
出版社新風舎
刊行年月2007.3


大乗仏教

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/10 09:20 UTC 版)

大乗仏教(だいじょうぶっきょう、: महायान, サンスクリット語ラテン翻字: Mahāyāna: Mahāyāna Buddhismタイ語: พุทธศาสนาฝ่ายมหายาน, タイ語ラテン翻字: Phuthṭh ṣ̄ās̄nā f̄̀āy mh̄āyān)は、伝統的にユーラシア大陸の中央部から東部にかけて信仰されてきた仏教宗派出家者に限らず在家者を含めた一切の衆生の救済を掲げる仏教宗派の総称であり、単一の派を指しているわけではない[2]


注釈

  1. ^ 図では漢訳仏典に基づく東アジア仏教圏は大乗に、チベット仏教は金剛乗(密教)にラベリングされている。チベット仏教とは密教であると誤解されることがあるが、実際のところチベットの仏教観では、金剛乗は釈尊が段階的に説いた教えのひとつであり、声聞乗・大乗・金剛乗のすべての教えの完備が尊重されている[1]
  2. ^ アルダマーガディー語に近縁するプラークリットであるパーリ語では mahā jana は「大勢の人々(大衆)」という意味。[4]
  3. ^ Vetullavada - Wisdom Library
  4. ^ 平川彰は Vetullavāda を方広派、Vetulyaka を方広部と翻訳している[5]パーリ語 vetulla はパーリ語文献では異端という否定的意味で用いられ、これに対応するサンスクリットの vaipulya (方広)、vaidalya (広破)、vaitulya (無比)は大乗側では自称として用いられたものである[6]。cf. 付録3 「大乗」のニュアンス─世親、親鸞に通づるもの - 真宗大谷派 西照寺
  5. ^ 波羅蜜という用語が現れたのは、かなり後に編纂された部派仏典のわずかな経論や[17]ジャータカ系・仏伝系の経典から[18]
  6. ^ 融通念仏宗では、『華厳経』・『法華経』を正依とし、「浄土三部経」を傍依とする。

出典

  1. ^ 吉村均「チベット・ネパール仏教の実践」『仏教の事典』 末木文美士・下田正弘・堀内伸二編、朝倉書店、2014年。
  2. ^ a b c d e 保坂俊司監修 『決定版 よくわかる世界三大宗教―キリスト教・イスラム教・仏教』 学研パブリッシング、2012年、118頁。
  3. ^ 佐々木閑『別冊NHK100分de名著 集中講義 大乗仏教 こうしてブッダの教えは変容した』(NHK出版)
  4. ^ 『パーリ仏教辞典』 村上真完, 及川真介著 (春秋社)1487頁。
  5. ^ 平川彰 『インド仏教史 上』 春秋社、新版2011年(初版1974年)、170頁、322頁。
  6. ^ 馬場紀寿「上座部仏教と大乗仏教」『シリーズ大乗仏教2 大乗仏教の誕生』高崎直道監修、桂紹隆・斎藤明・下田正弘・末木文美士編著、春秋社、2011年、167頁・註(20)、169頁・註(44)。
  7. ^ 小乗 (阿含部) - 大正新脩大蔵経テキストデータベース。
  8. ^ a b 平山朝治「大乗仏教の誕生とキリスト教」『筑波大学経済学論集』第57号、筑波大学社会科学系 (経済学)、2007年3月、139-185頁、doi:10.15068/00137861ISSN 03858049NAID 120000833674 
  9. ^ a b c 朴点淑「大乗仏教起源に関する一考察 (特集 : 日本における韓国仏教思想の研究の成果と展望)」『韓国仏教学』第8巻、韓国留学生印度学仏教学研究会、2000年7月、283-299頁、doi:10.15054/00001068CRID 1390290699513740032 
  10. ^ シリーズ大乗仏教 第2巻 第3巻 | ブログ | 護山 真也 | 教員紹介 | 信州大学 人文学部
  11. ^ 下田正弘『仏教とエクリチュール』(東京大学出版会、2020年)
  12. ^ 植木雅俊『今を生きるための仏教100話』平凡社新書、2019年pp.180-250)
  13. ^ 山口益「大乗仏教について -- その精神史観への一試考 --」『佛教学セミナー』第1巻、大谷大学佛教学会、1965年5月、2-10頁、ISSN 0287-1556CRID 1050564288453574912 
  14. ^ a b 唯識派 - コトバンク
  15. ^ 東京大学仏教青年会 再考仏教伝来7 大乗仏教の展開
  16. ^ 『バウッダ』 中村元・三枝充悳著. 小学館. 337-339頁。
  17. ^ 波羅蜜 (阿含部・毘曇部) - 大正新脩大蔵経テキストデータベース。
  18. ^ 波羅蜜 (本縁部) ※鳩摩羅什以前の漢訳で訳者が明白な経典のみ表示。- 大正新脩大蔵経テキストデータベース。
  19. ^ 如来蔵(にょらいぞう)とは - コトバンク”. 朝日新聞社. 2017年8月7日閲覧。
  20. ^ デジタル大辞泉「浄土教」
  21. ^ デジタル大辞泉「禅宗」
  22. ^ 『大辞林』第三版「禅宗」
  23. ^ デジタル大辞泉「密教」
  24. ^ a b 薗田香融「東アジアにおける仏教の伝来と受容 : 日本仏教の伝来とその史的前提」『関西大学東西学術研究所紀要』第22号、関西大学東西学術研究所、1989年、1-36頁、ISSN 02878151 
  25. ^ ベトナムの仏教
  26. ^ 森祖道「スリランカの大乗仏教について」『印度學佛教學研究』第38巻第1号、日本印度学仏教学会、1989年、425-420頁、CRID 1390001205376930432doi:10.4259/ibk.38.425ISSN 00194344 
  27. ^ ペン・セタリン「カンボジアと日本の仏教説話にみる布施」『国際日本学』第6巻、法政大学国際日本学研究所、2009年3月、151-164頁、CRID 1390290699807226496doi:10.15002/00022607hdl:10114/00022607ISSN 1883-8596 


「大乗仏教」の続きの解説一覧

大乗仏教 (Mahayana)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 14:00 UTC 版)

ナーランダ僧院」の記事における「大乗仏教 (Mahayana)」の解説

ナーランダ僧院学究進められ、その成果ヴェトナム中国韓国日本伝わった

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大乗仏教(諸行無常)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/22 23:36 UTC 版)

行 (仏教)」の記事における「大乗仏教(諸行無常)」の解説

大乗仏教における三法印一つ諸行無常の「諸行」は、上記の元々の意味から変質し現象世界生滅変化している全存在意味するようになった

※この「大乗仏教(諸行無常)」の解説は、「行 (仏教)」の解説の一部です。
「大乗仏教(諸行無常)」を含む「行 (仏教)」の記事については、「行 (仏教)」の概要を参照ください。

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大乗仏教

出典:『Wiktionary』 (2021/08/14 23:39 UTC 版)

名詞

大乗 仏教だいじょうぶっきょう

  1. 西暦紀元前後ころから数世紀にかけて北インド起こった革新的仏教思想とその運動シルクロード通じて中国ベトナム朝鮮半島日本へと伝わった初期仏教以来の他の仏教部派禁欲的な生活の実践などによる自己救済目的とするのに対して一切衆生救済目的とすることから、「偉大な乗り物」という意味の呼称用いた
思想教義の面で旧来の仏教異なる点は、ほとけ)についての考え方修行についての考え方をはじめ、多岐にわたる結果として、大乗仏教は多数の仏(如来)の存在主張する

発音(?)

ダ↗イジョーブ↘ッキョー

語源

大乗」の語源サンスクリットの महायान(マハーヤーナマハー摩訶)は「大きい、偉大な」、ヤーナは「乗り物」)。

関連語

翻訳


「大乗仏教」の例文・使い方・用例・文例

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