大乗仏教における位置づけ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/07 08:46 UTC 版)
縁覚と声聞をあわせて二乗という。大乗仏教においては、声聞乗と縁覚乗の二乗は小乗の立場を表し、大乗(菩薩乗)よりも劣るとされる。ただし、この三乗すべてが一乗(一仏乗)に帰すことも強調される。縁覚と声聞はそれぞれ、天台教学で体系化された十界の一つにも数えられる。 縁覚としての階位を辟支仏地と呼び、支仏地と略す。辟支仏地は、三乗を通じて10に分けた仏者の階位(通教の十地)において第八に位するとする。 天台の教義では、十二因縁を観じて迷いを断ち理法をさとる縁覚を「仏の世」のことであるとし、飛花落葉(ひけらくよう)などの天地自然の変化といった外縁によってさとる縁覚を「無仏の世」のことであるとする。天台の教義では後者を独覚とする。
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