ネチケット(ねちけっと)
ネットワークとエチケットを合成してできた造語。他人に迷惑をかけないよう、インターネットを利用するときには、守るべきいくつかのマナーがある。
インターネットの世界では、相手の顔や表情が分からない。電子メールやチャット・掲示板の利用は、文字を中心とするコミュニケーションとなるため、ささいな火種から思わぬトラブルに発展してしまうことも少なくない。
また、不特定多数の人間がインターネットに接続しているので、プライバシーに関わる個人的な情報の管理にも気をつける必要がある。利用者の中には、コンピュータ・ウィルスや不正アクセス、ネット詐欺などで、意図的に悪事をはたらく者もいるので、適切な対応を知っておくべきだ。
ネチケットは、インターネット上のさまざまなサイトで自主的に公開されている。人間同士のコミュニケーションに加えて、インターネットに特有のマナーもある。他人に迷惑をかけないよう常に心がけ、快適なインターネットを楽しみたいものだ。
(2001.08.24更新)
ネチケット
ネチケット
【英】netiquette, network etiquette
ネチケットとは、インターネットに代表される電子ネットワークの利用に際し、守るのが良いとされている礼儀作法(エチケット)のことである。
ネチケットは一般社会における、いわゆるエチケットと同様、法的拘束力を持つものではない。利用者と関係者にとって互いに快い関係を維持できるために成立し、善意によって遵守されている規範である。ネチケットを顧みずに自分勝手な行動を取ると、他のユーザーやコミュニティに対して、不快、不便、あるいは損害などを与えることがある。
ネチケットとして認識されている代表的なものとしては、「個人的なやりとりを相手の許可なく一般公開しない」、「掲示板などで趣旨や話題と無関係なコメントを書き散らさない」、「電子メールで事前の連絡もなく巨大なサイズのデータを添付して送り付けない」といったものがある。なおネチケットに関するガイドラインとしては、IETFがRFC 1855として発表した文書「Netiquette Guidelines」が有名である。
ネチケットの中には、普遍的なものもあれば、ネットワークに固有の機能や事情を前提した独特のものもある。ネチケットの内容は、通信インフラの高度化によって微妙に変化することも考えられる。また「運営者の許可なくWebサイトへリンクしない」のような、賛否両論のあるネチケットもある。
参照リンク
Netiquette Guidelines - (英文)
ネチケット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/12 02:05 UTC 版)
ネチケット(英語:netiquette)とは、インターネットや電子メールなどのネットワークを利用する上でのマナーのこと[1][2]。日本ではパソコン通信が盛況だった1980年代後半から使われた[1]。ネットワーク(network)とエチケット(etiquette) を組み合わせたかばん語で、「ネットマナー」、「ネチケ」などとも呼ばれる。現実世界でのマナーを基本に、ネット上の特性を追加したエチケットなので、ネチケットの中には挨拶やことば遣いなどの実生活のマナーも含まれるが[1]、本項では特にインターネット上のネチケットについて解説する。
注釈
出典
- ^ a b c d e 日本大百科全書(ニッポニカ),IT用語がわかる辞典,知恵蔵,ASCII.jpデジタル用語辞典,ホームページ制作用語集,DBM用語辞典,デジタル大辞泉,世界大百科事典内言及. “ネチケットとは”. コトバンク. 2022年2月24日閲覧。
- ^ “守っていますか?ルールとマナー 警視庁”. www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp. 2022年2月24日閲覧。
- ^ “rules and manners for networkers”. www.iajapan.org. 2022年3月23日閲覧。
- 1 ネチケットとは
- 2 ネチケットの概要
- 3 関連項目
「ネチケット」の例文・使い方・用例・文例
- 皆さんネチケットはしっかり。
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