prejudice
「prejudice」とは、偏見・先入観・不利益のことを意味する英語表現である。
「prejudice」とは・「prejudice」の意味
「prejudice」とは、「偏見、不利益、侵害」などの意味を持つ名詞の英単語である。prejudiceには根拠のない情報による「先入観」という意味で用いられる事もある。またprejudiceは動詞でもあり、「偏見を抱かせる、損害をもたらす」などの意味が含まれている。さらに法律の世界では「権利・利益の侵害」といった意味で使用される事がある他、「他の権利に影響を及ぼす事なく」などの意味合いがある「without prejudice to」という英熟語が英文の契約書で見かける事が多い。「prejudice」の複数形
「prejudice」の複数形は、prejudiceに「s」を付け加えた「prejudices」である。「prejudice」の発音・読み方
「prejudice」の発音記号は「prédʒudis」、音節は「prej・u・dice」であり、カタカナ読みは「プレジュディス」である。発音の仕方について、最初の「p」の部分は唇を閉じて息を止めた状態で、唇を破裂させるように「プッ」と発音する。「r」の所は舌先を内側に巻き、口に触れないように「ル」のような音を出す。「e」は唇を左右に大きめに開け、「エ」と発音する。「dʒ」は唇を前に突き出したまま、息だけで「ヂュ」と言う。「u」は唇を丸く突き出してから、弱めに「ウ」と発音する。「d」は舌先を前歯の裏の歯茎につけ息を止めてからその後、息を破裂させるように「ドゥ」という音を出す。「i」の所は、「エ」と「イ」を同時に言うイメージで「イ」と発音する。最後の「s」の部分は舌先を前歯の裏の歯茎に近づけ、その隙間から息を出すように「ス」と言う。「prejudice」の活用変化一覧
「prejudice」の主な活用変化は以下の通りである。・prejudices(三人称単数現在形)
・prejudiced(過去形・過去分詞形)
・prejudicing(現在分詞形)
「prejudice」の語源・由来
「prejudice」の語源は、「先入観」という意味があるラテン語の「praeiudicium」や「判決を下す」という意味を持つラテン語の「iudico」であると言われている。「prejudice」の覚え方
「prejudice」の覚え方としては、カタカナ読みである「プレジュディス」や意味の一つである「偏見を抱かせる」を利用して文章を作成し、暗記するという方法がある。例えば「プレジュディス」を「プレ痔です」に置き換えて「プレ痔ですという偏見を抱かせる」という文章を作れば、暗記しやすいだろう。「prejudice」と「bias」の違い
「prejudice」は、性別や人種、宗教などに対する差別や偏見を表現する際に使われる事が多い英単語である。一方、「bias」にもprejudiceと同様に「偏見、先入観」といった意味合いがあるが、prejudiceほどのネガティブなニュアンスはない。biasは、基本的に見方の偏りや思い込みを表す際に用いられる英単語と言える。「prejudice」を含む英熟語・英語表現
「prejudice against」とは
「prejudice against」とは、「偏見を持たせる、~に対する偏見」などの意味を持っている英熟語である。例えば「彼女はクラシック音楽に偏見を持っている。」を英訳すると「She has a prejudice against classical music.」となる。
「without prejudice」とは
「without prejudice」とは「偏見なく、分け隔てなく」などの意味を持つ英熟語であり、法律の世界では「権利を侵害せずに」という意味で使われる事がある。
「prejudice」の使い方・例文
「prejudice」を用いた主な例文としては、以下が挙げられる。・He had a prejudice against women politicians.(彼は女性の政治家に偏見を抱いていた。)
・Her opinion is free from prejudice.(彼女の意見には偏見がない。)
・She has a strong prejudice against abstract painting.(彼女は抽象画に対して強い偏見を持っている。)
・We should not be influenced in our decisions by our prejudices.(私たちは決定にあたって偏見に左右される事はない。)
・I don't have a prejudice against foreign workers.(私は外国人労働者に対して偏見は持っていない。)
・Sam has a prejudice against homosexuality.(サムは同性愛に偏見を持っている。)
・Her prejudice colored the way she viewed others.(彼女が他人を見る目は偏見で歪んでいた。)
「prejudice」の類語
「prejudice」の類語としては、「injustice(不正行為、不当、不公平)、discrimination(差別、不公平な扱い、区別)、racism(人種差別)」といった英単語が挙げられる。また「unfairness(不公平、不公正)、intolerance(耐えられない事、不寛容)、bigotry(偏見、意固地)」などの英単語もprejudiceの類語と言える。偏見
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偏見(へんけん、英語: prejudice、bias)とは、客観的な根拠なしに共通の特徴をもつモノに対する画一的な見方をすること、特定の集団や属するモノに対して画一的な感情を抱くことをいう[1][2]。先入観、(アンコンシャス)バイアスやステレオタイプともいい[3][4]、差別と密接な関係を持つ。一般的に悪い意味として使われる。全ての人が持つとされ、「偏見がない」と主張する人は無自覚な偏見を持つ者として批判される[5][6]。
概要
偏見の言い換えとして、『バイアス』(意義的には感情バイアスあるいは認知バイアス。bias:本来『偏り』を意味する英語)という外来語が用いられる場合がある。ラテン語のpraejudiciumは経験に基づく判断を意味だったが、英語化されたprejudiceは未熟な・軽率な判断という意味の現在の偏見という言葉に当たる。 また『色眼鏡』で見る。『フィルタを通して見る』と言う言い回しも使われる。
2003年から始まった「大人のセサミストリート」と言われるパペット・ミュージカルアベニューQから「Everyone's a Little Bit Racist(皆多少は差別主義者)」という歌が出ている。この曲を、ガーディアンは本質的に誰もが、気づかないうちに、何らかの固有の偏見を持っているという事実を指摘する驚くほど洞察に満ちた曲と評価している[7][8]。
対策
精神障害者
精神障害者の障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳の表紙には『障害者手帳』と書かれ、一見して、何の障害の種類が分からないようになっている。2006年(平成18年)10月1日申請分からは証明写真を貼付されることになったが、それ以前は貼付されることはなかった。当初は貼付する予定であったが、紛失や手帳提示をしたことにより、差別等の不利益を得る可能性が大きいと、一部の精神障害者団体が反対したためである。今でも都道府県や政令指定都市によっては、本人の希望した場合は貼付け無しにすることが認められることがある[9]。
1950年代の後半に精神障害者家族会が、病院スタッフや市町村や保健所の職員の働きかけで結成している。滝沢武久によると家族会メンバーの多くは精神分裂病患者(現:統合失調症)の家族であり、さらに家族会の連合化も困難を極めた。1964年3月には駐日アメリカ合衆国大使のライシャワーが統合失調症の少年に刺される事件(ライシャワー事件)が起きた。アメリカと日本の間の重大な外交問題に発展しかねない大事件となったため、活動が停滞した。精神障害者家族会が家族側から自主的に設立されなかった背景について、滝沢は精神病患者に対する偏見が余りに強いため、家族は表面に出たがらなかったためとの意見がされている[10][11]。
脚注
- ^ 字通,世界大百科事典内言及, 最新 心理学事典,日本大百科全書(ニッポニカ),精選版 日本国語大辞典,ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典,デジタル大辞泉,世界大百科事典 第2版,普及版. “偏見とは”. コトバンク. 2022年5月4日閲覧。
- ^ “偏見(へんけん)の意味 - goo国語辞書”. goo辞書. 2022年5月4日閲覧。
- ^ 小項目事典,デジタル大辞泉, 日本大百科全書(ニッポニカ),精選版 日本国語大辞典,ブリタニカ国際大百科事典. “先入観とは”. コトバンク. 2022年5月4日閲覧。
- ^ “無自覚の偏見に立ち止まる”. 西日本新聞me. 2022年5月4日閲覧。
- ^ “「私は○○に偏見がないから」にモヤる理由【アルテイシア】|ウートピ”. ウートピ. 2022年5月4日閲覧。
- ^ “偏見がない人はいない。川内有緒さん×木ノ戸昌幸さん『わたしの偏見とどう向き合っていく?』イベントレポート | こここ”. co-coco.jp. 2022年5月4日閲覧。
- ^ February 23, Florida Weekly Staff | on (2022年2月23日). ““Avenue Q” musical kind of a Sesame Street for adults - Fort Myers Florida Weekly”. Fort Myers Florida Weekly -. 2022年5月4日閲覧。
- ^ “Everyone’s a little bit racist, sometimes | Dean Burnett” (英語). the Guardian (2014年5月29日). 2022年5月4日閲覧。
- ^ 精神障害者保健福祉手帳の項参照
- ^ 精神障害者家族会の組織と活動 滝沢武久 2010年3月31日閲覧
- ^ こころの病と家族のこころ 滝沢武久 中央法規出版 ISBN 9784805811665 199~203頁
参考文献
- G.W.オルポート 著、原谷達夫、野村昭 訳『偏見の心理』培風館、1961年。doi:10.11501/3028918。 NCID BN01071804。全国書誌番号:61009576。
関連項目
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