【SPAS12】(すぱすじゅうに)
イタリアのフランキ社が製造した散弾銃。
同社の散弾銃PG80をベースに改良を加え、セミオートとポンプアクションのどちらでも装填可能にした珍しいモデルで、その名前は、Special Purpose Automatic Shotgun(特殊用途自動散弾銃)の略と、口径が12番ゲージであることに由来する。
最大の特徴は、装弾数が7発と多いこと、そしてセミオートとポンプアクション式手動装填を切り替える機能がついていることである。
また、連射で過熱した銃身で火傷しないよう、多数の放熱口が開けられた大型のハンドガードで銃身全体をカバーしており、これが本銃の特異なルックスを形作っている。
戦闘用としての能力が期待され、軍や警察、フランスやイタリアの対テロ組織などに採用された。
また、本銃は装弾数の多さやセミオート&リピーターという発射機構などの強力さのため「小型の大砲」の異名を持ち、アメリカの一部の州では所持および売買が禁止されている。
しかし切り替え機構は重いうえ故障の原因となり、また通常の散弾銃とは異なり給弾時にボタンを押さなければいけないなど、実用上の不便さが指摘され製造中止。現在は主力製品を後継のスパス15へとシフトさせている。
ただしその威圧的な外観は人気が高く、映画やゲームなどのフィクションでは多く活躍している。
スペックデータ
口径:12ゲージ
全長:1,041mm(ストックを伸ばした場合)
銃身長:546mm
重量:3.95kgまたは4.1kg(仕様によって異なる)
装弾数:6発+1または7発+1(チューブ型弾倉の長さによって異なる)
使用弾薬:12ゲージ(2.75のみ)
作動方式:ポンプアクション・ガス圧作動方式
フランキ・スパス12
(SPAS-12 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/27 15:44 UTC 版)
[3]フランキ・スパス12(英: Franchi SPAS-12)は、イタリアのフランキ社が設計した散弾銃。"Special Purpose Automatic Shotgun"[4]:13(特殊用途向け自動式散弾銃)の頭文字をとってスパスと呼ばれている。
- ^ チューブ型弾倉の長さによって異なる。
- ^ 仕様によって異なる。
- ^ 仙波健「環境(Ⅲ-102 ~ Ⅲ-110,Ⅲ-201 ~ Ⅲ-205)」『成形加工』第19巻第8号、プラスチック成形加工学会、2007年、455-455頁、doi:10.4325/seikeikakou.19.455_1、ISSN 0915-4027。
- ^ a b c d e f g h i j ラスベガス支局「スパス12 コンバット・ショットガンの極致」『Gun』第43巻第1号、国際出版、2004年1月、8-21頁。
- ^ a b 床井雅美『軍用銃事典 改訂版』並木書房、2007年、318頁。ISBN 9784890632138。
- ^ 軍での運用を前提としていたため、本来は耐久性を重視した設計がなされている
- ^ ただし、本銃に限らずチューブ型弾倉のリロードは時間がかかることは共通の問題であり、他のセミオート散弾銃でもチューブ型弾倉を採用しているものもあるため、この点については本銃特有の問題というわけではない
- 1 フランキ・スパス12とは
- 2 フランキ・スパス12の概要
- 3 登場作品
- 4 脚注
SPAS12
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 16:13 UTC 版)
「007 エブリシング オア ナッシング」の記事における「SPAS12」の解説
接近戦では非常に強力な散弾銃。攻撃力が高く、警備兵やごろつきを一撃で仕留めることができる。またトライアンフ・デイトナ600(バイク)に乗っている時も使用可能。実際はセミオートとポンプアクションの切り替えが可能だが、徒歩ではセミオート、トライアンフ搭乗時はポンプアクションで使用している。装弾数はセミオート時8発、ポンプアクション時無限。
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