Push-To-Talkとは? わかりやすく解説

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プッシュツートーク

別名:プッシュトゥトーク
【英】Push to Talk, PTT

プッシュツートークとは、音声通話における通話機能一種で、ボタンを押す操作によって交互に音声通話やり取りする機能のことである。

プッシュツートークは、トランシーバーのように一方向通話相互に行う、半二重通話方式である。多く場合は、ボタン押している間だけ通話可能となる。電話などにおける一般的な通話とは異なり交互に一方的な通話しか行うことはできないが、複数回線同時に接続して通話内容全員同時送信できるという特徴がある。発言者は、話し終える際に「どうぞ」などと言って、他の人へ発話を譲るというマナーがある。

携帯電話実現されているプッシュツートーク機能は、特にPoCPush to talk over Cellular)と呼ばれている。PoC指して単にプッシュツートークと呼んでいる場合も多い。

プッシュトゥトークは、米国2002年頃からサービス開始されその後普及していった。日本でも2005年11月NTTドコモから「プッシュトーク」の名称で、FOMA 902iシリーズ発売同時にサービスの提供開始された。また、auも、同時期にHello Messenger」の名称でプッシュトゥトークサービス提供している。これらのサービス利用するには、専用ボタン搭載した対応端末用意する必要がある

なお、2009年3月から5月にかけて、au2009年8月をもってNTTドコモ2010年9月をもってそれぞれPoCサービス提供終了する発表している。


参照リンク
プッシュトーク - NTTドコモ

プッシュ・ツー・トーク

(Push-To-Talk から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/06 02:06 UTC 版)

プッシュ・トゥ・トーク (PTT : Push to Talk) は、送信ボタンを押している時に音声送信状態となる音声通話の方式である。プレストーク(Press Talk)、単信通信とも。半二重通信の一種である。無線電話第三世代携帯電話の付加サービスなどの他、一部のインスタントメッセンジャーの通話方式として使用されている。

自分の通話が終わり、相手に送信権を与える時には「どうぞ」や「送れ」(英語ではover)、通信を終了する時には「以上」や「終わり」(英語ではout)と明確に伝える必要がある。また、多人数での会話(一斉送信、多数受信)が可能なものも多い。

無線電話

無線電話のトランシーバーの通話方式として、業務無線自動車運転中にボタンを押すだけの簡単な操作で利用できること、一斉同報通信が可能なことを生かして利用されている。また、アマチュア無線でも機器が単純となるため用いられている。

主なシステムとして次のようなものがある。

交信範囲が日本を含む世界
交信範囲が日本国内

第三世代携帯電話

第三世代携帯電話では、PoC (Push-to-Talk over Cellular) と呼ばれる、定額制のVoIPサービスで使用されている。無線IP電話との差は、半二重通信であることと、音声の遅延時間が大きいことである。

機能としては、事前に登録した通話相手との会話・登録グループへの一斉同報通信などがある。通話相手を変更しない限りダイヤル操作が不要で、専用ボタンを押すのみで通話できるため、自動車運転中の危険も比較的少ないとされる(なお、日本国内での法規制については携帯電話の項を参照)。

ネクステル・コミュニケーションズが2002年に、スプリントPCS、ベライゾン・ワイヤレスなどが2003年に米国で開始した。主に業務向けに広く利用されている。また、オレンジが2004年イギリスで開始している。

「Open Mobile Alliance」で、「Push-to-Talk over Cellular Phase One」として標準化が検討されているが、 2005年現在完了していないため、事業者間の相互接続の障害となっている。

日本でのサービス

NTTドコモが「プッシュトーク」という商標[1]2005年11月に開始。プッシュトークの通話に関して定額制の料金プランを適用可能。 auは、同年12月に「Hello Messenger」という、テキスト画像をやりとりするチャットベースのサービスにPTT機能を加えたサービスを開始した。なお、通話定額制は適用されなかった。ちなみにauのW53Sを除く2007年秋冬モデル以降の新機種からはこの「Hello Messenger」に対応した機種は殆ど登場していない。 ソフトバンクモバイル(現ソフトバンク)は、2006年冬発表の一部機種からサークルトーク(後にS!一斉トーク)という名称で開始した。PTTサービスとしての定額制はないが、パケット定額制オプションを適用できた。

若者の間でメールが基本的な通信手段として使用されているうえ、キャリアによるユーザ囲込み施策として音声通話定額制が定着しつつあり、需要が業務用に限られる可能性があるとの指摘があった。

利用者の減少などを理由に、 NTTドコモは「プッシュトーク」を2010年9月30日 [2] に、auは「Hello Messenger」を2009年8月31日 [3] に、ソフトバンクモバイルは「S!一斉トーク」を2011年9月30日 [4] にサービスを終了した。

その後、SkypeLINEなどのインスタントメッセンジャーのボイスチャットや、IP電話が普及したため、これらに取って代わられている。

関連項目

脚注

  1. ^ 商標登録第503187号
  2. ^ 「プッシュトーク」サービスの終了について NTTドコモ報道発表資料2009年5月8日
  3. ^ au携帯電話における「Hello Messenger」の提供終了について KDDI・沖縄セルラー電話 ニュースリリース2009年3月18日
  4. ^ 「S!ともだち状況」「S!一斉トーク」「着デコ」のサービス終了について ソフトバンクモバイル プレスリリース2011年4月22日

「Push to Talk」の例文・使い方・用例・文例

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