MATZとは? わかりやすく解説

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まつもとゆきひろ

別名:Matz
【英】Yukihiro Matsumoto

まつもとゆきひろとは、日本発のプログラミング言語として世界的に普及しつつあるRuby開発者である。1965年鳥取県米子市生まれ英語圏ではMatzの愛称呼ばれている。自他共に認めるプログラミング言語おたくとしても知られている。

1984年筑波大学第三学群情報学入学コンピュータ科学専攻した2年休学し末日聖徒イエス・キリスト教会宣教師として活動した大学復学してからは、中田育男教授研究室所属した大学卒業したのは1990年である。

まつもとゆきひろ
※肖像は御本人の許可を得て掲載しております。

Ruby当初、まつもとゆきひろの当時勤務先所有していたSONY NEWSワークステーション上に構築された。そのOSはBSD-UNIXがカスタマイズされたもので、そのUNIX環境の下に、C言語によって自分言語を動かすインタープリタ作成していた。

まつもとゆきひろは、コンピュータ設計・構造分野において世界的に名の知れた数少ない日本人ひとりとして4004嶋正利LHA吉崎栄泰TRON坂村健とともに名を馳せている。現在は、妻と4人の子と共に島根県在住している。1997年から株式会社ネットワーク応用通信研究所特別研究員として勤務している。


Matz

名前 マッツ

MATZ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/21 06:46 UTC 版)

MATZ(マッツ)は、日本のDJ音楽プロデューサーソングライター編曲家北海道出身。

作品

MATZのディスコグラフィ
リリースリスト
スタジオ・アルバム 1
コンピレーション・アルバム 2
EP 2
シングル 2

ディスコグラフィ

発売日 規格 タイトル アーティスト名 販売形態
2017年7月7日 EP Composite MATZ 音楽配信
2017年11月24日 I See You (feat. Ruby Prophet) [Remixes]
2018年3月28日 コンピレーション This Is It Supported by TGC MATZ vs Emma Jasmine CD
2018年9月14日 シングル I Don't Care (feat. THE BACKCOURT) MATZ 音楽配信
2018年12月14日 BASKET CASE (GREEN DAYカバー) MATZ vs. Celeina Ann
2019年3月27日 コンピレーション This Is It 2 Supported by TGC Various Artists
2020年3月6日 アルバム TIME MATZ

リミックス作品

  • Ryos「Discover Love (MATZ Remix)」(2017年10月9 日 - 配信開始)
  • ANTIME vs. MATZ「True Love Remix」(2017年10月20日 - 配信開始)[1]
  • Jamaster A「Heaven (Remix Pack)」(2017年10月20日 - 配信開始)[2]
  • 和田アキ子「Stay With Me (MATZ Remix) 」(2018年1月17日発売 アルバム「WADASOUL COVERS~Award Songs Collection」収録)
  • MACO vs. MATZ「PEEKABOO Remix」(2018年1月24日 - 配信開始)[3]
  • 倖田來未
    • 「SWEETEST TABOO (MATZ Remix)」「FREAKY (MATZ Remix)」(2018年3月28日発売 アルバム「Koda Kumi Driving Hit's 8」収録)
  • Brian Shinsekai「Lucy Can't Dance (MATZ Remix)」(2018年4月25日 - 配信開始)[4]
  • kolme「Hello No Buddy MATZ Remix」(2019年1月14日 - 配信開始)[5]
  • KAHOH「ONLY SEVENTEEN (MATZ REMIX)」(2019年6月7日 - 配信開始)

楽曲提供

  • KEMIO「どこまでいっても渋谷は日本の東京」作曲(2018年11月2日配信開始)
  • Kizuna AI「hello, alone (Prod. MATZ)」作曲(2019年5月15日発売 アルバム「hello, world」収録)[6]
  • 東京ゲゲゲイ「KIRAKIRA 1PAGE」作曲(2019年5月5日配信開始、2020年2月5日発売 アルバム「キテレツメンタルワールド WHITE」収録)[7]
  • YOSHI「VOICE」作曲(2020年3月20日配信開始)[8]パナソニック「完全ワイヤレスイヤホンRZ-S50W」CMソング
  • Noctyx「Stuck In The Abyss」作詞、作曲、プロデュース(2022年2月27日配信開始)

CM曲

脚注

出典


まつもとゆきひろ

(MATZ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/19 14:08 UTC 版)

まつもと ゆきひろ
まつもとゆきひろ(2007年撮影)
生誕 (1965-04-14) 1965年4月14日(58歳)[1]
大阪府[1]
国籍 日本
別名 Matz
教育 筑波大学第三学群情報学類卒業
島根大学大学院単位取得退学
業績
専門分野 情報工学
所属機関 ネットワーク応用通信研究所
成果 Rubyの開発
受賞歴 松江市名誉市民[1]The Award for the Advancement of Free Software (FSF, 2011)[2]
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まつもと ゆきひろ(本名:松本 行弘〈読み同じ〉[1]1965年〈昭和40年〉4月14日[1] - )は、日本ソフトウェア技術者株式会社ネットワーク応用通信研究所フェロー楽天株式会社楽天技術研究所フェロー、Rubyアソシエーション理事長[3]Heroku チーフアーキテクト[4]、株式会社ZOZOテクノロジーズ技術顧問[5]、Linkers株式会社技術顧問[6]島根県松江市名誉市民[1]

オブジェクト指向プログラミング言語スクリプト言語)「Ruby」の開発者として知られる。

氏名は一般に平仮名で表記されることが多い。通称はMatz(マッツ)で、英語圏などで広く定着している。血液型はO型[7]

経歴

大阪府に生まれ、4歳の時から鳥取県米子市に育つ。鳥取県立米子東高等学校を経て、1990年(平成2年)筑波大学第三学群情報学類卒業。島根大学大学院博士課程単位取得退学。

静岡県浜松市に居住していた1993年(平成5年)2月頃、効率的に記述できるプログラム言語の実現を目指し、Rubyの開発を始めた[8]。Rubyを用いて「Hello, world!」という文字列を出力するために半年を要して苦労したが、その後は「Ruby言語の開発で飽きたり、辛く感じたりすることはなかった」と言い切っている[9]1995年(平成7年)12月、株式会社トヨタケーラム[注 1]在籍時にRubyを公開した[10] 。Rubyは、その後、2004年に発表されたフレームワーク「Ruby on Rails」の流行に伴い日本国外にも普及した[11]

1997年から島根県松江市に在住し、同市のネットワーク応用通信研究所 (NaCl) にフェローとして勤務している。2007年(平成19年)6月より楽天の楽天技術研究所のフェローも兼務している。Rubyの普及を目的として設立された一般財団法人Rubyアソシエーション」の理事長も務める。

2020年9月8日現在、RubyのCコード509,802行のうち、まつもとがコミットしたのは36,437行で1割以下になっている[12]

評価等

経済評論家勝間和代は、2009年(平成21年)に発した首相官邸経済危機克服のための「有識者会合」』向けの提言の中で、20代から30代の若者らによる新規事業の顕著な例として、東京ガールズコレクションを発起した永谷亜矢子、『小悪魔ageha』を発起した中條寿子、ならびにオトバンクを発起した上田渉とともに、Ruby開発者としてのまつもとの名を挙げている[13]

同年にはRuby開発の功績への評価から松江市の名誉市民に選ばれた[14]

2012年、国際社会で顕著な活動を行い世界で『日本』の発信に貢献したとして、内閣府から「世界で活躍し『日本』を発信する日本人[15] の一人に選ばれた。

私生活

落ち着いた地方の方が東京などの都会よりも居心地が良いといい、鳥取県で育った後も茨城県つくば市、静岡県浜松市、島根県松江市で暮らす[16]末日聖徒イエス・キリスト教会の信者[17]。大学在学中に2年間休学し、宣教師として奉仕している[18]

Perlの開発者、ラリー・ウォールを尊敬する人物として挙げている[19]

受賞歴

The Award for the Advancement of Free Softwareを受賞した際にリチャード・ストールマンと並ぶまつもと

著作

脚注

注釈

  1. ^ 現在は株式会社トヨタシステムズ

出典

  1. ^ a b c d e f 松江市名誉市民”. 松江市役所. 2017年1月30日閲覧。
  2. ^ a b 2011 Free Software Awards announced” (2012年3月26日). 2012年10月29日閲覧。
  3. ^ 「コミュニティとビジネスのかけ橋に」、財団法人Rubyアソシエーション設立
  4. ^ Ruby Creator Yukihiro Matsumoto Joins Heroku
  5. ^ http://vasily.jp/2014/06/matz/
  6. ^ リンカーズ株式会社
  7. ^ 「たのしいRuby」第2版監修者紹介より。
  8. ^ Matz「日本経済新聞夕刊『拓くひと』」『Matzにっき(2009-10-16)2009年10月16日
  9. ^ まつもとゆきひろが語る"Hellow World"までの辛さ”. 転職ならDODAエンジニアIT (2014年2月24日). 2017年2月2日閲覧。
  10. ^ ruby 0.95 - object-oriented script language (0/7)” (1995年12月21日). 2019年3月1日閲覧。
  11. ^ 「Rubyについて」『Rubyアソシエーション:Rubyアソシエーションについて Archived 2009年11月24日, at the Wayback Machine.』Rubyアソシエーション
  12. ^ Rubyレベルのプログラミング言語はどのくらいの部分が発明者だけによるコードなのでしょうか?”. Quora (2020年9月8日). 2022年4月19日閲覧。
  13. ^ 『雇用・人材開発に向けた緊急提言 ~若者への投資を強化せよ』 (PDF) 2009年3月 勝間和代 経済危機克服のための「有識者会合」首相官邸
  14. ^ “松江市:名誉市民に3氏 10年ぶり選定 /島根”. 毎日jp (毎日新聞社). (2009年10月8日). オリジナルの2009年10月11日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20091011055554/http://mainichi.jp/area/shimane/news/20091008ddlk32010480000c.html 
  15. ^ 世界で活躍し『日本』を発信する日本人 プロジェクト』(PDF)(プレスリリース)内閣府国家戦略室、2012年9月。 オリジナルの2013年1月5日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20130105105512/http://www.npu.go.jp/policy/policy09/pdf/20120918/20120918.pdf#page=102013年1月21日閲覧 
  16. ^ まつもとゆきひろの履歴書|仕事中にこっそり作ったRubyが世界を驚かせるまで”. ぼくらの履歴書 (2016年9月26日). 2022年8月23日閲覧。
  17. ^ こんにちは,わたしはまつもとゆきひろです。”. 末日聖徒イエス・キリスト教会大管長法人. 2017年1月30日閲覧。
  18. ^ スーパーハッカー列伝 第2回 まつもとゆきひろ氏”. Webエンジニア武勇伝.net. 2017年1月30日閲覧。
  19. ^ “Rubyist Hotlinks【第1回】まつもとゆきひろさん”. Rubyist Magazine. http://magazine.rubyist.net/?0001-Hotlinks 2014年11月10日閲覧。 
  20. ^ 2005年度OSS貢献者賞”. 情報処理推進機構. 2017年1月30日閲覧。
  21. ^ FIT船井業績賞-情報処理学会”. 情報処理学会. 2019年8月19日閲覧。

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