GSX1400とは? わかりやすく解説

GSX1400

GSX1400 GSX1400
GSX1400 SPECIFICATIONS
型 式 BC-GY71A
全長 / 全幅 / 全高 2,160mm / 810mm / 1,140mm
軸間距離/最低地上高 1,520mm / 130mm
シート高 / 乾燥重量 775mm / 226kg
定地燃費 28.0km/L(60km/h)
最小回転半径 2.8m
エンジン型式 油冷4サイクル直列4気筒 Y701型
方式 DOHC・4バルブ
総排気量 1,401cm3
内径×行程 / 圧縮比 81.0mm×68.0mm/ 9.5
最高出力 74kW〔100PS〕/ 6,500rpm
最大トルク 126N・m〔12.8kg・m〕/ 5,000rpm
燃料供給装置型式 電子式燃料噴射
始動方式 / 点火方式 セルフ式 / フルトランジスタ式
潤滑方式 / 潤滑油容量 ウェットサンプ式 / 5.7L
燃料タンク容量 22L
クラッチ形式 湿式多板コイルスプリング
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比 1速 2.916
2速 1.937
3速 1.526
4速 1.285
5速 1.136
6速 1.000
減速比(1次/2次) 1.509 / 2.277
フレーム形式 ダブルクレードル
キャスター/トレール 26°00′/ 105mm
ブレーキ形式(前/後) 油圧式ダブルディスク / 油圧式ディスク
タイヤサイズ(前/後) 120/70ZR17M/C (58W) / 190/50ZR17M/C (73W)
舵取り左右 37°
乗車定員 2名
エンジン出力表示は、「PS/rpm」から「kW/rpm」へ、トルク表示は、「kg・m/rpm」から「N・m/rpm」へ切り替わりました。〔 〕内は、旧単位での参考値です。※定地燃費定められ試験条件のもとでの数値です。実際走行は、この条件気象道路・車両・運転・整備などの状況)が異なってきますので、それに応じて燃費異なります。※この仕様は改良のため予告なく変更する場合あります。※車体色モニター表示のため、実物とは異な場合あります。※走行中は積載物が移動するなど運転の支障とならないようにしっかりと固定してください。※シート下の収納スペースには熱の影響を受けやすいもの貴重品危険物入れないください。※写真中の小物類撮影用に別途用意したものです。※ページ中のメーターパネル灯火類は、撮影用に点灯したものです。

スズキ・GSX1400

(GSX1400 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/16 14:30 UTC 版)

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スズキ・GSX1400
2004年仕様[1]
東京モーターショー2007 スペシャルエディション
基本情報
排気量クラス 大型自動二輪車
メーカー スズキ
車体型式 BC-GY71A
エンジン Y701型 1,401 cm3 4ストローク
油冷DOHC4バルブ直列4気筒
内径×行程 / 圧縮比 81.0 mm × 68.0 mm / 9.5:1
最高出力 74kW(100PS)/6,500rpm
最大トルク 126Nm(12.8kgf・m)/5,000rpm
乾燥重量 228 kg
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GSX1400(ジーエスエックスせんよんひゃく)は、スズキ2001年から2008年まで製造していた、1,400cc4ストロークエンジンを搭載した大型自動二輪車である。

概要

当時の大型ネイキッド市場はホンダ・CB1300SFヤマハ・XJR1300カワサキ・ZRX1100と各社から個性的なビッグネイキッドが販売されており、この市場に求められる中低速のビッグトルクを満たし、軽快なハンドリングを有し、上質な個性を持つ車両に対するスズキの選択が油冷エンジンを搭載したネイキッドの開発であった[2]

ネイキッドバイクに求められる中低速のビッグトルクは排気量の大きさが有利に働くが、軽快なハンドリングや足つき性への影響を考慮し、エンジン幅をむやみに拡大することはできなかった[2]。そこで、すでに市販されていたバンディット1200のエンジンを参考に、シリンダーピッチはそのままでありながらシリンダーブロックを新造することによってボアを81mmまで拡大、ストロークは軽快なハンドリングを損なわないホイールベース、エンジン前後長を計算した上で68mmが採用され、こうして新たに開発される排気量1,401.62ccのエンジンを搭載することが決定された[2]

構想段階ではGSX1300R隼で定評のある水冷1,300ccエンジンを搭載する案も提出されたが、隼のエンジンはフルカウルを前提とした前衛的なフォルムをしており、ビッグネイキッドの伝統的な風貌としては相応しくないという判断から冷却フィンの美しさを持つ油冷エンジンが最終的に採用された[3]。なお、このプロジェクトは後に前衛的な意匠を持つネイキッドバイクであるB-KINGという形で日の目を浴びることとなった。

当初は国内販売だけの予定であったが、開発途中で輸出も行われることが決定したため、時速200kmを越えるような巡航速度での快適性を検討するためにプロトタイプはフランスへ持ち込まれ、高速道路、市街地、ワインディングを様々な場所でテスト走行は行われた[4]。なお、シート下の収納スペースが最長部で600mm確保されており、容量も10.8Lと恵まれた収容力を備えていた。

車両解説

搭載されるY701エンジンにはビッグネイキッドとしての質感を高めるために余計な振動を解消する一軸二次バランサーが搭載されており、余計な振動が解消された結果、エンジン最前部を除いてリジッドマウントとすることが可能になった[5]。そのため、エンジンをストレスメンバーとして利用することが可能になり、フレーム単体で剛性を確保する必要が無くなった[5]。これはフレームの軽量化にもつながり、油冷エンジンの特性と相まって1,400ccという大排気量にあって228kg[注釈 1]と比較的軽量な車体に仕上がった[5]

燃料供給にはスズキの油冷エンジンとして初の燃料噴射装置が採用され、水冷エンジンラジエーターと見まごうほどの10.8kw(9,300kcal/h)の大型オイルクーラーには電動ファンが装備されていた。

他車が5速ミッションを搭載する中、6速であっても豊富なトルクを生かしたゆとりあるクルージングが可能と判断し、5速までを一般的なギアレシオで、その上に3,000rpmで時速100kmに達する6速を加えたギアレシオのトランスミッションが搭載された[5]

モデル一覧

2001年仕様

2001年2月28日、以下のカラーバリエーションで発売された[6]

  • パールスティルホワイト×パールスズキディープブルー
  • キャンディグランブルー
  • ギャラクシーシルバーメタリック

2003年仕様

2003年3月19日、予め登録されたキー以外ではエンジンが始動しないイモビライザー機能が搭載されるとともに、カラーバリエーションが以下のように改められた[7][8]

  • パールスズキディープブルー×グラススプラッシュホワイト
  • パールヘリオスレッド×ソリッドブラック

2004年仕様

限定仕様としてGS1000の意匠を模したクーリーレプリカが発売された。

2005年仕様

マイナーチェンジが行われ、インジェクションのマッププロファイル修正とともにサイレンサーがメガホンタイプの1本出しマフラーになり、カラーバリエーションが以下のように改められた[9]

  • パールスズキディープブルー×グラススプラッシュホワイト
  • パールクリスタルレッド×パールネブラーブラック

また、特別仕様車として専用色が施されたGSX1400Zが1,068,900円(税込)で販売された[10]

  • パールネブラーブラック×ゴールドホイール(GSX1400Z専用色)

2006年仕様

2006年イギリスでバンディットと並んで油冷ファイナルエディションが発表されたことによりGSX1400、ひいては油冷エンジンの存続に対して関心が高まったが、国内での販売は継続された。 カラーバリエーションが以下のように改められた[11]

  • パールスズキディープブルー×グラススプラッシュホワイト
  • パールネブラーブラック

2008年仕様

2008年、スペシャルエディションとして専用カラーリングが施された限定仕様車が発表され、生産を終了した[12]

  • パールスズキディープブルー×グラススプラッシュホワイト

参考画像

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 後に行われるマイナーチェンジで226kgまで軽量化される。

出典

  1. ^ GSX1400 諸元”. 2004年11月22日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2012年12月1日閲覧。
  2. ^ a b c GSX1400 スペシャルサイト”. 2004年11月22日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2012年12月2日閲覧。
  3. ^ GSX1400 スペシャルサイト”. 2004年11月22日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2012年12月2日閲覧。
  4. ^ GSX1400 スペシャルサイト”. 2004年11月22日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2012年12月2日閲覧。
  5. ^ a b c d GSX1400 スペシャルサイト”. 2004年11月22日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2012年12月2日閲覧。
  6. ^ GSX1400 スペック”. 2002年2月2日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2012年12月1日閲覧。
  7. ^ GSX1400 諸元”. 2003年10月5日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2012年12月1日閲覧。
  8. ^ 2003年3月19日 ニュースリリース”. 2010年6月28日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2012年12月2日閲覧。
  9. ^ GSX1400 諸元”. 2005年12月16日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2012年12月1日閲覧。
  10. ^ 2005年2月21日 ニュースリリース”. 2010年5月24日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2012年12月2日閲覧。
  11. ^ GSX1400 諸元”. 2006年11月29日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2012年12月1日閲覧。
  12. ^ GSX1400 スペシャルエディション”. 2009年2月23日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2012年12月1日閲覧。

参考文献

関連項目

  • カワサキ・ZZR1400 - 2012年現在の直列4気筒最大排気量エンジン搭載車
  • 平成19年排出ガス規制 - 2003年10月に制定、2007年10月より施行された排気ガス規制

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