ゴーズ12
名称:ゴーズ12(GOES12)
小分類:気象衛星
運用機関・会社:アメリカ航空宇宙局/NASA
打ち上げ年月日:2001年7月23日
打ち上げ国名・機関:アメリカ
打ち上げロケット:アトラス2A 133号
打ち上げ場所:ケープカナベラル空軍基地
国際標識番号:01031A
ゴーズはアメリカで初夏から発生するハリケーンを観測する静止気象衛星です。アメリカ上空の静止軌道上、東方と西方に1機づつ置かれ、2機で全土をカバーします。12号はGOES-Mと呼ばれ、シリーズで初めて太陽X線撮像装置を搭載しました。この装置で太陽フレアが地球に及ぼす影響を調査します。2003年春に、8号に代わって米東部を観測する予定です。
1.どんな形をして、どのような性能を持っているの?
本体はスペースシステムズ・ローラル社製のFS-1300機をベースにし、大きさは2.0m×2.1m×2.3mで、4.8m×2.7mの大きさの太陽電池パネルが1枚あります。重量は2,300kgで、設計寿命は約5年です。太陽フレアを観測する高精度な太陽X線撮像装置が搭載されています。
2.どんな目的に使用されるの?
アメリカで発生するハリケーンの観測が主目的です。また太陽フレアを検知して、地球上の電子機器や無線通信への影響を調べます。
3.宇宙でどんなことをし、今はどうなっているの?
2003年春までバックアップ機として待機し、その後8号に代わって西経75度で米東部の観測を始めます。
4.このほかに、同じシリーズでどんな機種があるの?
1〜6、G、7〜13号の14機が打ち上げられました。
5.どのように地球を回るの?
西経90度の静止衛星軌道に位置しています。静止衛星軌道は赤道上空約3万6,000kmにある、自転と同じ24時間で地球を一周する軌道で、いつも衛星が同じ位置に静止しているように見えます。
GOES-12
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 16:34 UTC 版)
2001年に打ち上げられた衛星。GOES-12で初めてSXIイメージャーが搭載された。太陽をX線波長帯で直接観測出来るもので、太陽活動を常時監視する。 2003年10-11月にかけて大規模に太陽面爆発(X28のフレアーが観測された)発生した際、その直後からSXIイメージャーの一部故障。2006年9月に入ってフィルター制御系に障害発生し、イメージャー観測が出来なくなっているが、2006年10月頃から、テストモードで観測を再開したものの状態は良くなく、2007年4月19日より、SXIイメージャーによる観測を中止している。 2007年12月4日には、姿勢制御中に一台のスラスターから推進剤が漏れ姿勢制御が出来なくなった(後に当該スラスターへ供給するバルブを閉じ、使用できなくした)。この事故から姿勢制御が出来なくなり漂流、翌日(5日)からおよそ2週間の間、南アメリカ観測支援中のGOES-10に大西洋側の観測を一時的に肩代わり観測を実施。その間に原因究明を行った結果、LATVBが原因と言うことで使用しない措置を講じた。12月11日より正規位置に戻す姿勢制御を実施し、12月17日より運用を再開した。その後の調査で、推進剤供給ライン自体に深刻な問題を抱える結果になった。2008年12月14日には当初の予定では、姿勢制御を行う予定であったが、開始前にスラスターから推進剤漏れ出し中止となった。翌日から待機衛星として西経105度にあるGOES-13がGOES-12に代わって観測と、関係するデータの配信運用を開始している。2009年1月5日15UTCより、観測・データ配信を再開している。姿勢制御用の推進剤が漏れるため、運用計画を変更GOES-10が観測していた、南アメリカ向け観測に移行させる。2010年4月に大西洋側の観測をGOES-13に移行、2010年5月中旬から南アメリカ観測を観測していたが、2013年8月16日に軌道離脱した。
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