イメージャーによる観測
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「ひまわり9号」の記事における「イメージャーによる観測」の解説
可視赤外放射計(AHI:Advanced Himawari Imager)は、可視域3バンド、近赤外域3バンド、赤外域10バンドの計16バンドのセンサーを持ち、ひまわり6号・7号の可視1バンド、赤外4バンドの計5バンドを大きく上回る。可視域の3バンド(赤:0.64 µm、緑:0.51 µm、青:0.47 µm)を合成することで「カラー画像」が作成可能となっており、(雲と区別できるため)黄砂や噴煙などの監視にも有用とされている。 静止衛星から見える範囲の観測に従来は約30分を要したが、ひまわり8号・9号では10分毎の観測が可能となる。これと並行して、特定の領域を高頻度に観測することができ、日本周辺なら2.5分毎の観測が可能である。水平分解能も従来に比べて2倍に向上させている。一方、データ量はひまわり7号比で50倍となった。AHIのセンサーはアメリカが次期米国気象衛星用に開発したABI(Advanced Baseline Imager)を一部日本向けに改良したものである。 これらの観測機能の大幅な強化によって、台風や集中豪雨をもたらす雲等の移動・発達を詳細に把握でき、また火山灰やエアロゾルの分布も高精度に把握することができるようになるとしている。
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イメージャーによる観測
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/13 06:18 UTC 版)
「ひまわり8号」の記事における「イメージャーによる観測」の解説
可視赤外放射計 (AHI: Advanced Himawari Imager) は、可視域3バンド、近赤外域3バンド、赤外域10バンドの計16バンドのセンサーを持ち、ひまわり6号・7号の可視1バンド、赤外4バンドの計5バンドを大きく上回る。可視域の3バンド(赤:0.64 µm、緑:0.51 µm、青:0.47 µm)を合成することで「カラー画像」が作成可能で(雲と区別できるため)、黄砂や噴煙などの監視にも有用とされている。 静止衛星から見える範囲の観測に従来は約30分を要したが、ひまわり8号では10分毎の観測が可能となる。これと並行して、特定の領域を高頻度に観測することができ、日本周辺なら2.5分毎の観測が可能である。水平分解能も従来に比べて2倍に向上させている。一方、データ量はひまわり7号比で50倍となった。AHIのセンサーは、アメリカ合衆国のボーイングが開発に関わった、次期米国気象衛星(GOES-R(16))用のABI(Advanced Baseline Imager)を一部日本向けに改良したものである。 これらの観測機能の大幅な強化によって、台風や集中豪雨をもたらす雲等の移動・発達を詳細に把握でき、また火山灰やエアロゾルの分布も高精度に把握することができるようになるとしている。 2014年12月18日、静止気象衛星としては世界初となるカラー画像の撮影と送信に成功した。2015年4月16日、気象庁は前年12月の初公開以降の試験運用中に撮影した画像及び動画を公開した。台風、積乱雲、桜島の噴煙などが、ひまわり7号と比べて詳細に記録されており、性能が格段に向上されたことが確認できる。 ひまわり8号の観測バンド波長帯番号略称中心波長(µm)赤道域水平解像度 (km)ひまわり7号相当チャンネル想定用途可視 1 V1 0.47063 1 - 植生、エアロゾル、カラー画像(青) 2 V2 0.51000 1 - 植生、エアロゾル、カラー画像(緑) 3 VS 0.63914 0.5 VIS 植生、下層雲・霧、カラー画像(赤) 近赤外 4 N1 0.85670 1 - 植生、エアロゾル 5 N2 1.6101 2 - 雲相判別 6 N3 2.2568 2 - 雲粒有効半径 赤外 7 I4 3.8853 2 IR4 下層雲・霧、自然火災 8 WV 6.2429 2 IR3 上層水蒸気量 9 W2 6.9410 2 - 上中層水蒸気量 10 W3 7.3467 2 - 中層水蒸気量 11 MI 8.5926 2 - 雲相判別、SO2 12 O3 9.6372 2 - オゾン全量 13 IR 10.4073 2 IR1 雲画像、雲頂情報 14 L2 11.2395 2 - 雲画像、海面水温 15 I2 12.3806 2 IR2 雲画像、海面水温 16 CO 13.2807 2 - 雲頂高度
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イメージャーによる観測
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「MTSAT」の記事における「イメージャーによる観測」の解説
光学系の観測装置で、可視・赤外(IR1, 2, 4)・水蒸気(IR3)にて観測する。観測は全球観測を最大24回/日実施し、北半球観測を20回/日、南半球観測を4回/日実施する。北半球の4回と南半球の4回は、雲の移動量から風速を解析するウィンドベクトル(クラウドモーション・ウィンドベクトル)を得るために行われる。この解析結果は、数値計算に用いられ、ゾンデや航空路(航空機による観測)のない洋上でも風速を得ることができる。また、観測した画像を基に多様な解析が行われる。海面水温観測もその一つ(少なくとも日本では、極軌道衛星による観測結果を用いられるので、あまり利用されない)である。 イメージャーについては、製造メーカーが異なっている。本来MTSAT-1Rは、MTSAT-1が打ち上げられていた場合、MTSAT-3として計画されていた衛星で、盛り込むセンサーの仕様が異なるためである。
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