GOES-4から7まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 16:34 UTC 版)
GOES-4から7号機もスピン安定方式を採用。日本もアメリカからこのタイプの設計を導入したため、ひまわり(GMS-1から5号)と外観が似ている。このシリーズより、VAS(Visible Infrared Spin Scan Radiometer (VISSR) Atmospheric Sounder)に切り替えられたため、高度毎の温度・湿度を測定する事が出来るようになったが、サウンダーは、イメージャーとは独立しておらず、同時に観測する方式だった GOES-4までは順調に観測が行われていた。1981年に打ち上げられたGOES-5は、運用開始当初からVASの状態が良くなく、観測される画像に障害が出ていた。後に判明したのは、スキャン開始位置を特定するためのランプのフィラメントが切れたのが原因。この影響で画像の開始点を決定づける同期信号の抽出ができなくなり、観測画像が得られないことから、1984年6月29日に観測をやめている。GOES-6となる予定だったGOES-Gは、1986年に打ち上げられたが打ち上げに失敗。GOESの大西洋側・太平洋側の2器での観測が出来なくなり、衛星を移動させる等して綱渡りの運用を行うことになる。1990年代になって、GOES-8以降のイメージャー開発の遅延もあって、寿命末期にきていたGOES-4,GOES-6が相次いでダウン、1991年にはヨーロッパの気象衛星METEOSAT-3を借りて、大西洋側をMETEOSAT-3(50W)にて、太平洋側(83W)にGOES-7を配置して観測を行うことになる(GOES-8の運用開始までの間)。GOES-8の配備によって、大西洋側・太平洋側での観測が行われた(GOES-9の運用開始まで)。
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