3730系・3770系とは? わかりやすく解説

3730系・3770系

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/10 04:43 UTC 版)

名鉄3700系電車 (2代)」の記事における「3730系・3770系」の解説

両車の仕様同一のため、併せて記す。HL車で最多両数占めたグループで、両車合わせて77両(2749は欠番)が在籍した1964年に、3700系から車体仕様変更の上増備されたのが3730系である。出力性能車体基本寸法3700系大差ない2扉車であるが、高運転台や1,400mm幅の両開き扉を採用したことが大きな特徴である。車体仕様変更当時名鉄における通勤輸送への対応策見てよい。側面の扉・窓配置d2'D'4'D'2で、'の戸袋部には窓がない。この改造で、旧愛知電気鉄道電7形等の、初期の半鋼製車両が第一線退いた制御電源については、本系列から大型東芝CLG-107電動発電機制御車搭載し当初からHB制御当の仕様投入された。 なお、モ3749はク27023700系)と編成組んでいた。このク2702は3704Fとともに3700系中でも最後に製造され、扉こそ片開きだが高運転台やアルミサッシ窓を採用し、3730系への過渡的車両である。そのため、ク2730形のうち2749は欠番である。 その後1966年以降増備12両は車体仕様変更はないものの、全席転換クロスシート装備移行し新しく3770系を名乗るようになった。もっとも1969年以降、3730系も一部 (3752F - 3763F) がオールクロスシートに改装され(扉間の座席数は3730系12脚のち8脚、3770系10脚。取付ピッチはともに900mm)、さらに1984年からはオールロングシートへ再度改造が行われたため、実質的に差はなくなった。ク2762で転換リクライニングシートテスト行ったこともあるが、試用のみで終わっている。また、一部クロス車は扉横に3780系同様の1人掛け固定クロスシート設置した時期もあった。なお、新製時は扉付近車両中心部スタンションポールがあったが、数年全車撤去された。 1978年瀬戸線昇圧の際は3770系2両が移籍した。側窓は3700系含めて2段上昇式で全開も可能であったが、本系列の瀬戸線転属車は下段の上昇幅を抑制したその後、3770系全車と3730系の一部瀬戸線転属している。瀬戸線では1990年までに全車引退本線系でも1996年全車廃車となった。やはり車両限界屋根高さ)の関係などから最後まで冷房化改造行われなかった。代わりに1978年頃から、他の非冷房形式共々扇風機が、また本系列の瀬戸線転属車に限り6600系同様の補助送風機(ラインデリア)が追設された。 1981年豊橋鉄道渥美線譲渡された2両(3755F、同社1750系)は、1981年12月5日から試運転82年1月1日から営業運転開始し1990年冷房化されて1997年の1500V昇圧まで運用された。同社では初の転換クロスとなったほか、冷房化の際に低運転台化され3700系似た前面になっている1996年廃車時には最後まで残った2編成のうちロングシートの3751Fが名鉄主催常滑へ、クロスシートの3757Fがファン有志主催内海へと同日に2本のさよなら列車運転され最後飾った。 なお、本系列に機器供出した一部の旧愛知電気鉄道電7形制御車2320形形式改め瀬戸線転属その後瀬戸線昇圧際し、ク2323・2326の2両が揖斐線系統転属し、1997年まで現役運用された。車体更新車である3730系が前年全廃となったのに対しタネ車である電7形車体老朽化しながら、更新車よりも1年程度ではあるが長命を保つという、珍しい現象起きていた。

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