373系
373形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 04:21 UTC 版)
詳細は「イギリス国鉄373形電車」を参照 1994年の開業時に投入された車両はフランスの高速鉄道車両であるTGVをベースとしたもので、イギリス国鉄のTOPSにより373形の形式が付与されている。フランス、イギリス、ベルギーの3カ国で共同開発された。 3000番台は英国、3100番台はベルギー、3200番台はフランスが所有する。3200番台のうち4編成はTGVとしてパリ〜リール間の短距離区間で使用されている。また3300番台の7編成は、将来のイングランド北部・スコットランド方面への乗り入れに備えて2005年12月まで英国のGNERがリース契約で借り受け、車色をGNERのコーポレートカラーであるダークブラウンに変更し、ロンドンのキングス・クロス〜リーズ/ヨーク間を実験的に営業運転を行っていた。しかし、航空機との競争等による採算性の問題から延伸は中止となり、現在はロンドン、ストラトフォードにあるテンプル・ミルズ車両基地にて一時的に保管されている。また、増結用寝台車として製造されたナイトスター(英: Nightstar)は結局のところ一度も営業運転で使われることはなく、カナダのVIA鉄道に売却された。 3種類の電源対応(フランス所属の一部編成のみ4電源対応)交流25,000V 50Hz(各国高速新線用) 直流3,000V(ベルギー国内在来線用) 直流1,500V(フランス国内在来線用:一部編成のみ) 直流750V(イギリス国内在来線用:第三軌条方式) 3カ国の信号システム対応 海底トンネル対策 基本編成:20両(動力車2両+客車18両)但し3300番台は16両(動力車2両+客車14両)連接台車を採用しているが、動力車と客車の間、編成中央の客車の間は非連接式であり、連結器を解結すれば容易に4分割できる。これは海底トンネル内で火災などの事故が発生した際に損傷した車両を切り離して脱出するため(トンネルは信号回路も含めて並列単線方式のため、双方向に走ることができる)。 車両高:3,410mm 車両幅:2,810mm(イギリスの車両限界に合わせて小さい) 軌道:標準軌(1,435mm)
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