尾張旭検車支区
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尾張旭検車支区(元・尾張旭検車区)は、瀬戸線車両の保守・検査を行う瀬戸線唯一の車両基地であり、尾張旭駅の西方に位置する。元々は輸送力増強に伴う6000系の増備の為、2000年のダイヤ改正時に夜間滞泊用留置線4本で発足した。瀬戸線では60年以上に渡り喜多山駅隣接の喜多山検車区が保守・検査を担ってきたが、施設の老朽化と喜多山駅の高架化事業の影響により、代替として2006年(平成18年)8月より整備が開始され、2007年(平成19年)6月30日から供用を開始した。 敷地面積は約18,000平方メートルであり、検修棟(平屋建、3,735平方メートル)、管理棟(3階建、227平方メートル)、土木・電気総合詰所(2階建、175平方メートル)などを擁する。構内には4両編成対応の検査線4本と留置線6本、洗浄線1本(自動洗車機付き)、保線車両用留置線1本があり、4両編成9本の留置が可能である。検修棟では全般検査や重要部検査も行われるが、台車や床下機器は取り外して岡崎市の舞木検査場へ陸送の上検査される。検査線4本のうち2本は仕業検査や交番検査用、残り2本には車体を吊り上げることなく台車を取り外すリフターなどが設置されており、全般検査や重要部検査に対応している。 当検車支区では揮発性塗料の車体塗装設備が設置されておらず、検査の際に普通鋼製車両へ塗装する場合は水性塗料が用いられた。これは周囲の環境に影響を与えにくいことと、将来的に塗装が不要なステンレス車に統一する計画があったことによる。2012年にステンレス鋼製車両への統一が行われた(ただし、一部車両の前頭部は鋼製)。また検車区開設以前に現在地にて6000系が瀬戸線へ搬入される際のトラックから線路へ下ろす作業や、3730系・3770系・3780系の解体作業が行われたことがある。2008年の4000系の搬入はここで行われた。 構内入換用にアント工業製の車両移動機(機械扱いで無車籍)が配置されている。喜多山検車区だった頃はデキ370形電気機関車が構内入換用に配置されていたが、検車区移転の際に廃車され、置き換えられた。 検車支区入口 構内の様子
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