2024年度発行予定の新紙幣
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/15 15:24 UTC 版)
「千円紙幣」の記事における「2024年度発行予定の新紙幣」の解説
日本銀行券 額面 千円(1,000円) 表面 北里柴三郎 裏面 葛飾北斎筆 「神奈川沖浪裏」(富嶽三十六景より) 印章 〈表面〉総裁之印 〈裏面〉発券局長 銘板 国立印刷局製造 記番号仕様記番号色 黒色 記番号構成 記号:英字2文字+通し番号:数字6桁+記号:英字2文字 視覚障害者用識別マーク 右上隅・左下隅に斜線の連続模様(深凹版印刷) 寸法 縦76mm、横150mm 発行開始日 2024年(令和6年)上期予定 未発行 2024年(令和6年)上期を目処に、偽造抵抗力の強化やユニバーサルデザインへの対応など目的として一万円券・五千円券・千円券の3券種が同時に改刷される。これまでの例に従えば「F号券」と呼ばれると推測される。 刷新後の千円紙幣はD千円券・E千円券と同様の青色系を基調とした色合いで、表面の肖像は医学者の北里柴三郎、裏面は世界的に著名な浮世絵である富嶽三十六景の「神奈川沖浪裏」(葛飾北斎筆)に変更予定である。 表面の肖像画・透かし・額面の基本的なレイアウトは変更されていないものの、D号券・E号券では漢数字で額面が記載されていた箇所にアラビア数字で「1000」と大きく描かれ、漢数字による額面の「千円」は左上隅に、従来右上隅にあった「1000」の額面は右下隅に入れ替わる形で配置されている。裏面の右上隅のアラビア数字も非常に大きく描かれており、従来の日本銀行券とは印象が大きく異なる。またこの紙幣に使われている「1000」のアラビア数字の「1」の字体は新一万円券と異なり縦棒1本となっている。 記番号も9桁から「AA000001AA」のような形式の10桁に変更される。 公表されている新たな偽造防止技術としては、高精細すき入れ模様とパッチタイプのホログラムが導入される予定である。高精細すき入れは、北里柴三郎の肖像の透かしの背後に緻密な格子模様をすき入れたものである。ホログラムの図柄は3Dホログラムで、見る角度によってホログラムの図柄の北里柴三郎の肖像の顔の向きが連続的に変化して回転しているように見えるものであり、紙幣の偽造防止対策として採用されるのは世界初である。この他、E号券でも搭載されていた、マイクロ文字、特殊発光インキ、深凹版印刷、潜像模様、パールインク、すき入れバーパターン等の偽造防止技術も引き続き採用される。 視覚障害者のための識別マークは券種識別性向上のため形状が変更され、左右隅に深凹版印刷による斜線の連続模様が配置されている。また券種ごとにホログラムや透かしの位置を変えるなど識別マーク以外でも区別しやすいよう考慮されている。 寸法については、変更すると自動販売機やATMなどの紙幣取扱機器への影響が大きいため、従来通りとなっている。 2019年(平成31年)4月9日に改刷が発表され、2021年(令和3年)9月10日より新千円券の製造が開始された。発行予定日の5年も前に改刷が発表され2年半ほど前から製造されたのは、前回のE号券への改刷時に準備期間が短かったために自動販売機やATMの改修が間に合わず半数程度しか対応できなかった反省から、自動販売機やATMその他の新紙幣を扱う各種機器の改修の際にテストを入念にし、障害やトラブルが起きないようにするためとされる。 2021年(令和3年)9月に発表された新千円券の見本のデザインでは、2019年(平成31年)4月の改刷発表当時に公表された当初のラフスケッチからの変更点として、表面の額面金額の大きなアラビア数字「1000」の下の発行元銀行名「日本銀行」の文字の更に下に「BANK OF JAPAN」の発行元銀行名の英語表記が追加されているほか、視覚障害者のための識別マークの斜線が9本から11本に増やされている。
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2024年度発行予定の新紙幣
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「五千円紙幣」の記事における「2024年度発行予定の新紙幣」の解説
日本銀行券 額面 五千円(5,000円) 表面 津田梅子 裏面 藤の花 印章 〈表面〉総裁之印 〈裏面〉発券局長 銘板 国立印刷局製造 記番号仕様記番号色 黒色 記番号構成 記号:英字2文字+通し番号:数字6桁+記号:英字2文字 視覚障害者用識別マーク 上下隅に斜線の連続模様(深凹版印刷) 寸法 縦76mm、横156mm 発行開始日 2024年(令和6年)上期予定 未発行 2024年(令和6年)上期を目処に、偽造抵抗力の強化やユニバーサルデザインへの対応など目的として一万円券・五千円券・千円券の3券種が同時に改刷される。これまでの例に従えば「F号券」と呼ばれると推測される。 刷新後の五千円紙幣はD五千円券・E五千円券と同様の紫色系を基調とした色合いで、表面の肖像は教育者の津田梅子、裏面は日本固有種の植物である藤の一種のノダフジ(野田藤)の花が描かれた図案に変更予定である。 表面の肖像画・透かし・額面の基本的なレイアウトはD五千円券のものに似た配置に戻されたほか、D号券・E号券では漢数字で額面が記載されていた箇所にアラビア数字で「5000」と大きく描かれ、漢数字による額面の「五千円」は左上隅に、従来右上隅にあった「5000」の額面は右下隅に入れ替わる形で配置されている。裏面の右上隅のアラビア数字も非常に大きく描かれており、従来の日本銀行券とは印象が大きく異なる。 記番号も9桁から「AA000001AA」のような形式の10桁に変更される。 公表されている新たな偽造防止技術としては、高精細すき入れ模様とストライプタイプのホログラムが導入される予定である。高精細すき入れは、津田梅子の肖像の透かしの背後に緻密な格子模様をすき入れたものである。ホログラムの図柄は3Dホログラムで、見る角度によってホログラムの図柄の津田梅子の肖像の顔の向きが連続的に変化して回転しているように見えるものであり、紙幣の偽造防止対策として採用されるのは世界初である。この他、E号券でも搭載されていた、マイクロ文字、特殊発光インキ、深凹版印刷、潜像模様、パールインク、すき入れバーパターン等の偽造防止技術も引き続き採用される。 視覚障害者のための識別マークは券種識別性向上のため形状が変更され、左右隅に深凹版印刷による斜線の連続模様が配置されている。また券種ごとにホログラムや透かしの位置を変えるなど識別マーク以外でも区別しやすいよう考慮されている。 券面の寸法については変更すると自動販売機やATMなどの紙幣取扱機器への影響が大きいため、従来通りとなっている。 2019年(平成31年)4月9日に改刷が発表され、2021年(令和3年)11月26日より新五千円券の製造が開始された。発行予定日の5年も前に改刷が発表され2年半ほど前から製造されたのは、前回のE号券への改刷時に準備期間が短かったために自動販売機やATMの改修が間に合わず半数程度しか対応できなかった反省から、自動販売機やATMその他の新紙幣を扱う各種機器の改修の際にテストを入念にし、障害やトラブルが起きないようにするためとされる。 2021年(令和3年)9月に発表された新五千円券の見本のデザインでは、2019年(平成31年)4月の改刷発表当時に公表された当初のラフスケッチからの変更点として、表面の額面金額の大きなアラビア数字「5000」の下の発行元銀行名「日本銀行」の文字の更に下に「BANK OF JAPAN」の発行元銀行名の英語表記が追加されているほか、視覚障害者のための識別マークの斜線が9本から11本に増やされている。
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「一万円紙幣」の記事における「2024年度発行予定の新紙幣」の解説
日本銀行券 額面 壱万円(10,000円) 表面 渋沢栄一 裏面 東京駅(丸の内駅舎) 印章 〈表面〉総裁之印 〈裏面〉発券局長 銘板 国立印刷局製造 記番号仕様記番号色 黒色 記番号構成 記号:英字2文字+通し番号:数字6桁+記号:英字2文字 視覚障害者用識別マーク 左右隅に斜線の連続模様(深凹版印刷) 寸法 縦76 mm、横160 mm 発行開始日 2024年(令和6年)上期予定 未発行 2024年(令和6年)上期を目処に、偽造抵抗力の強化やユニバーサルデザインへの対応など目的として一万円券・五千円券・千円券の3券種が同時に改刷される。これまでの例に従えば「F号券」と呼ばれると推測される。 刷新後の一万円券はD一万円券・E一万円券と同様の褐色系を基調とした色合いで、肖像が実業家の渋沢栄一、裏面は2012年(平成24年)に復原されたJR東京駅丸の内駅舎に変更予定である。日本銀行券において民間企業が管理運営する営利施設が紙幣のデザインとなるのはこれが初めてである。 表面の肖像画・透かし・額面の基本的なレイアウトは変更されていないものの、D号券・E号券では漢数字で額面が記載されていた箇所にアラビア数字で「10000」と大きく描かれ、漢数字による額面の「壱万円」は左上隅に、従来右上隅にあった「10000」の額面は右下隅に入れ替わる形で配置されている。裏面の右上隅のアラビア数字も非常に大きく描かれており、従来の日本銀行券とは印象が大きく異なる。 記番号も9桁から「AA000001AA」のような形式の10桁に変更される。 公表されている新たな偽造防止技術としては、高精細すき入れ模様とストライプタイプのホログラムが導入される予定である。高精細すき入れは、渋沢栄一の肖像の透かしの背後に緻密な格子模様をすき入れたものである。ホログラムの図柄は3Dホログラムで、見る角度によってホログラムの図柄の渋沢栄一の肖像の顔の向きが連続的に変化して回転しているように見えるものであり、紙幣の偽造防止対策として採用されるのは世界初である。この他、E号券でも搭載されていた、マイクロ文字、特殊発光インキ、深凹版印刷、潜像模様、パールインク、すき入れバーパターン等の偽造防止技術も引き続き採用される。 視覚障害者のための識別マークは券種識別性向上のため形状が変更され、左右隅に深凹版印刷による斜線の連続模様が配置されている。また券種ごとにホログラムや透かしの位置を変えるなど識別マーク以外でも区別しやすいよう考慮されている。 券面の寸法については変更すると自動販売機やATMなどの紙幣取扱機器への影響が大きいため、従来通りとなっている。 2019年(平成31年)4月9日に改刷が発表され、2021年(令和3年)9月1日より新一万円券の製造が開始された。発行予定日の5年も前に改刷が発表され2年半以上前から製造が開始されたのは、前回のE号券への改刷時に準備期間が短かったために自動販売機やATMの改修が間に合わず半数程度しか対応できなかった反省から、自動販売機やATMその他の新紙幣を扱う各種機器の改修の際にテストを入念にし、障害やトラブルが起きないようにするためとされる。 一万円券製造開始時に発表された新一万円券の見本のデザインでは、2019年(平成31年)4月の改刷発表当時に公表された当初のラフスケッチからの変更点として、表面の額面金額の大きなアラビア数字「10000」の下の発行元銀行名「日本銀行」の文字の更に下に「BANK OF JAPAN」の発行元銀行名の英語表記が追加されているほか、視覚障害者のための識別マークの斜線が9本から11本に増やされている。
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