1982年度版とは? わかりやすく解説

1982年度版(IIBの「代数・幾何」「基礎解析」「確率・統計」への分割)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/24 04:46 UTC 版)

数学II」の記事における「1982年度版(IIBの「代数・幾何」「基礎解析」「確率・統計」への分割)」の解説

この学習指導要領では大規模な変更が行われた。これまでのIIA及びIIBの違い残しつつ、IIBの系統を更に分割するカリキュラムとられるようになった。こうしてIIA系統のみが数学IIとなり、IIBは「代数・幾何」「基礎解析」「確率・統計」の3科目分割された。さらに数学III確率分布統計的な推測を「確率・統計」に移行し残り内容は「基礎解析」の後に履修する科目微分・積分」に移行され、「基礎解析」だけでも履修すれば整式微分・積分とそれらの応用履修できるようにされた。このIIBの改定以降ローマ数字系(方程式不等式関数中心とした解析学内容)とアルファベット系(方程式不等式以外の代数学幾何学論理学統計学などの内容)の改定走りであった。こうして新たに数学II標準単位数 3 単位)として位置付けられたものの内容次のとおりである。 確率統計順列・組合せ 確率 統計 ベクトルベクトルとその演算 ベクトル応用 微分と積分微分係数の意味 導関数とその応用 積分の意味 数列等差数列 等比数列 いろいろな関数指数関数 対数関数 三角関数 電子計算機流れ図電子計算機機能 アルゴリズム流れ図 標準単位数は 3 単位であったが、実際はほとんどの高校電子計算機流れ図を除く全ての内容履修していた。そしてIIBおよび数学III一部は以下のように分割された。 ベクトル行列二次曲線空間図形は「代数・幾何」へ。 三角関数指数関数対数関数数列微分法積分法は「基礎解析」へ。 場合の数確率資料整理確率分布統計的な推測は「確率・統計」へ。 この改定により、公理系削除されたが、対数などは2年次以降内容舞い戻っている。また、1979年から実施され大学共通一次試験(以下、共通一次)とそれを受け継いで1990年から実施され大学入試センター試験(以下、センター試験)では数学II受験科目とした。しかし、共通一次でもセンター試験でも、出題範囲上記漢字3科目との重複分野のみと規定され電子計算機流れ図出題されなかったため、「簡易版」のIIA、「進学系」のIIBという傾向変化はなかった。このことを示す例として当時チャート式中でもいわゆる赤チャート」に数学IIはなかったこと、当時センター試験赤本において数学II分野と「代数・幾何」「基礎解析」「確率・統計」との対応を掲載していたことなどが挙げられる

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1982年度版

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数学I」の記事における「1982年度版」の解説

1982年度から施行されたものでは幾つかの点で再び大きな転換なされている。 1973年度版追加され内容は、2年次以降履修する代数・幾何」・「基礎解析」に移された。 設置されてから一貫して数学I内容であった三角関数指数関数対数関数は「数学II」(2~3年次相当)・「基礎解析」(2年次相当)へ、場合の数確率は「数学II」・「確率・統計」(3年次相当)へ移された。 弧度法および三角関数加法定理とその応用は「基礎解析」へ移行した逆関数および集合現代化カリキュラムでは中学校内容だったが、この版で数学I移行された。

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