1970年代 - 南米王者2連覇、初の世界王者
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「ボカ・ジュニアーズ」の記事における「1970年代 - 南米王者2連覇、初の世界王者」の解説
1970年シーズン、ボカはナシオナルの決勝戦でCAロサリオ・セントラルを2-1で下して優勝した。これにより1969年、1970年とナシオナル2連覇を達成した。しかしその数年後、アンヘル・ロハス、マルソリーニ、ローマら主力が退団や引退をした為に、再び優勝するのに5年の歳月を費やした。また1971年3月17日、コパ・リベルタドーレスの試合でボカはペルーのスポルティング・クリスタルと対戦した際、試合終了間際に乱闘となり双方合わせて19選手が退場となり無効試合となるという歴史的大乱闘事件を起こした。 1971年シーズン、ボカで最多出場試合記録を作るロベルト・モウソがデビューした。 1976年にワールドカップでアルゼンチン代表を2大会指揮した経験を持つ名将フアン・カルロス・ロレンソが監督に就任した。そして新監督就任に伴いチームの大刷新が行われた。エルネスト・マストランヘーロ、ウーゴ・ガッティ、フランシスコ・サ、カルロス・ベグリオ、マリオ・サナブリア、ホルヘ・リボルシなど多くの選手が入団した。そしてルーベン・スニェも古巣であるボカに復帰した。そしてこの影響を受けて、チームのエースであったオズバルド・ポテンテは退団する事になった。この後、ポテンテに代わりサナブリアが司令塔として定着して行った。 ロレンソ監督は就任1年目から優秀なチームを作り、ボカは1976年メトロポリターノの優勝決定リーグを全11試合無敗(8勝3分0敗)で終えて5年ぶりの優勝を果たした。更に同年ナシオナルでも好調が続き、決勝戦まで勝ち進んだ。そして決勝の対戦相手はリーベル・プレートで、決勝戦でスーペルクラシコが行われる事となった。そして、この試合の後半27分、ボカはフリーキックを得た。このFKの時にスニェはリーベルのゴール・キーパーのウバルド・フィジョールが仲間に壁を作る指示を出している隙を突きいきなりシュートを撃って、得点した。これが決勝点となりボカは1-0で勝利してナシオナル優勝を果たした。この特別な決勝戦で決めたゴールは、ボカの歴史上で最も重要なゴールの1つとされている。この優勝によりボカは1976年シーズン、メトロポリターノ、ナシオナルで2期連続優勝をして2冠を達成した。 1977年シーズン、ボカはコパ・リベルタドーレスで決勝まで勝ち進み、ブラジルのクルゼイロECと対戦した。第1戦、第2戦、両チーム共にホーム・ゲームで1-0で勝利した。この為、第3戦プレイ・オフが中立地、ウルグアイのエスタディオ・センテナリオで行われた。この試合は延長戦を戦っても0-0で決着が着かずペナルティ・キック戦に突入した。このPK戦でゴールキーパーのガッティが活躍して、ボカはクラブ史上初の南米王者に輝いた。 翌1978年の3月21日と8月1日、ボカは南米代表として世界一の座をかけてインターコンチネンタル・カップを戦った。この大会が開催される前、1977年シーズン欧州チャンピオンズ・カップ優勝チームのリヴァプールFCは出場辞退を表明していた。その為、準優勝チームのボルシア・メンヒェングラートバッハが代わりに欧州代表として大会に参加する事になった。ボカは第1戦、ホームで2-2でボルシアMGと引き分けてしまった。5カ月後、第2戦がドイツで行われた。アウェーの試合なのでボカの劣勢が予想されたが、それを覆し3-0で大勝してボルシアMGを下した。この優勝によりボカは初の世界王者に輝いた。 1978年シーズン、ボカはコパ・リベルタドーレスで再び決勝まで勝ち進み、コロンビアのデポルティーボ・カリと対戦した。ボカは第1戦のアウェー・ゲームは0-0で引き分け、第2戦はボンボネーラで4-0と圧勝してデポルティーボ・カリを下した。この結果、ボカは大会2連覇を達成した。しかし、同年のコパ・インテラメリカーナではメキシコのクルブ・アメリカに敗れた。そして1978年シーズンのインターコンチネンタル・カップは、開催前に欧州2連覇を達成して、この年も欧州代表チームであったリヴァプールFCが昨年に引き続き出場辞退を表明した。その結果、この年は準優勝チームが代わりに参加する事もなく、結局、世界一を決める大会は開催中止となった。 1979年シーズン、ボカは3年連続でコパ・リベルタドーレス決勝に進出し、オリンピア・アスンシオンと対戦した。しかし、ボカは第1戦、アウェーで0-2でオリンピアに敗北した。第2戦、ホーム・ゲームは0-0の引き分けで終了した。2試合合計、0勝1敗でボカはオリンピアに敗北した。ボカの南米3連覇の挑戦は失敗に終わった。 1979年シーズン限りで、ロレンソ監督は退任した。僅か3シーズンの間に、ロレンソ監督はリーグ優勝2度、国際タイトルを3つ獲得した。彼はボカの歴史に黄金時代を築いた。この1970年代後半の黄金時代に活躍した選手はガッティ、スニェ、マストランヘーロ、モウソ、サナブリアの他にダリオ・フェルマン、アルベルト・タランティーニ、ビセンテ・ペルニア、ウーゴ・ペロッティ、ホルヘ・ホセ・ベニテスなどがいた。 1970年代、ボカは国内リーグの優勝回数は少なかったが、国際舞台で大成功を収めた。
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