かえりみられない‐ねったいびょう〔‐ネツタイビヤウ〕【顧みられない熱帯病】
顧みられない病気
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/26 01:19 UTC 版)
顧みられない病気(英語: Neglected Disease)とは、途上国で貧困層を中心に流行している病気を指して、日本においては国境なき医師団(以下MSF)などが用いる用語である。特に熱帯地域の途上国で貧困層を中心に流行している感染症については、WHOにより顧みられない熱帯病(英語: Neglected Tropical Diseases)とされ、2007年以降、それらの感染症に対する「目覚ましい成果」がWHOにより毎年報告されている[1]。
- 1 顧みられない病気とは
- 2 顧みられない病気の概要
- 3 具体的な疾患
- 4 参考
顧みられない熱帯病
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/05 04:33 UTC 版)
熱帯病の流行地域にある発展途上国や内戦地域では、病気が流行しても施設や物資が十分ではなく、それらの状況の改善の見通しが立たない。また治療薬や治療法のない病気に対して、患者の大部分が貧困層であることから、治療薬などの開発のための投資が進まない。そのためこういった病気は顧みられない病気と呼ばれる。このうちの一部に対しては、世界保健機関 (WHO) が1975年からアフリカ、アジア、中央アメリカ、南アメリカで行っているプロジェクトで対応が進められている (Special Programme for Research and Training in Tropical Diseases, TDR)。現在の対象となっているのは以下の病気である。 シャーガス病 デング熱 寄生虫 アフリカ睡眠病 リーシュマニア症 ハンセン病 象皮病 マラリア 糸状虫症 (オンコセルカ症) 住血吸虫症 性感染症 HIV関連結核 (HIV と結核の二重感染、en) 結核 TDR の対象とはなっていない顧みられない病気としては、以下のものが挙げられる。 鉤虫感染症 鞭虫症 トレポネーマ症 ブルーリ潰瘍 アフリカ睡眠病 メジナ虫症 レプトスピラ症 桿虫症 (糞虫症) 吸虫 神経嚢虫症 疥癬 フラビウイルス
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