頓証寺殿
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 14:04 UTC 版)
勅額門【重要文化財】:延宝8年(1680年)建立。重要文化財の勅額は宝物館にあり、門にはレプリカが掛けられている。向かって左に源為義、右に源為朝の武者像が守護しているが普段は扉が閉められ見えない。なお、現在の像は新造で寄進された像で、元々の像は金刀比羅宮・白峰神社に明治31年に移管された。普段は非公開だが、修正会、正月大護摩法要、大般若お加持法要の際には開帳される。※スロープあり 頓証寺殿の拝殿と奥殿3棟【重要文化財】:延宝8年(1680年)建立。崇徳天皇の廟所である頓証寺殿の奥殿には、三つの社があり、中央に崇徳天皇が祀られ、向って左に鎮守白峯大権現相模坊、同右に念持仏十一面観世音菩薩が祀られている。拝殿に文殊菩薩を安置する。2014年9月21日と28日に50年ぶりの開帳があり、崇徳天皇の画像を拝することができた。 白峯大権現相模坊(前仏):本尊は秘仏。日本八天狗の一狗であり讃岐三天狗の一狗(他は八栗寺の中将坊と金毘羅の金剛坊)。相模国の大山から来た大行者で当山の山伏を率いて大権現と崇拝され当山の鎮守となり崇徳上皇の守護神となっている。 崇徳天皇白峯陵遥拝所:拝殿の向かって左奥にあり。上皇「濱千鳥あとは都にかよへども身は松山に音をのみぞなく」の歌碑が正面の柵の中にあり、左脇に頓証寺型石燈籠がある。 石造西行法師座像:西行が崇徳天皇を詣でた際に腰掛けたと云われる石に安置されている。傍らに西行「よしや君むかし乃玉のゆかとても かゝらんのちはなにかハせん」がサヌカイトに刻まれた歌碑がある。 御札場:修正会や縁日の際に開かれる御守授与所兼祈祷受付所。本尊として弘法大師座像の軸が掲げられている。 崇徳天皇 白峯陵(すとくてんのう しらみねのみささぎ):白峯寺境内の玉章の木の後ろ入口から約百m、頓証寺殿の後方約20mの所にあり、第75代崇徳天皇の陵墓で陵形は方丘。拝所内の前方一対の石燈籠松平頼恭奉献、後方一対は松平頼重奉献。また拝所下段右側に源為義(花崗岩製)、左側に源為朝(凝灰岩製)の供養塔が建っている。毎年9月21日に御正宸祭(ごしょうしんさい)の儀が執り行われ、この日に限り奥の柵まで解放され鳥居をくぐり参拝することができる。 参道沿いに石造十三重塔があり、駐車場の奥に稲荷社祠、修行大師像がある。山門をくぐり右に御成門、その先に勅使門があり、その後ろに客殿、本坊がある。左に茶堂と御手洗がある。そのままむと正面に護摩堂があり、中に納経所がある。護摩堂を前に見て左に進むと右に弁財天社祠、水子地蔵・手水舎があり正面に勅額門、その奥に頓証寺殿がある。そして右にはるか上に続く石段が見える。その石段を上って行くと左に薬師堂右に鐘楼堂、つぎは左に行者堂右に廻向堂があり、石段を全部で99段上り詰めた正面に本堂がある。本堂の右に大師堂、九社明神社祠、地蔵祠、善如龍王祠、左に石造瑜祇塔、阿弥陀堂がある。 宿坊:あり(16名以上の団体のみ宿泊可能:最大80名まで)※現在はコロナ禍のため休業中 駐車場:無料(門前P約30台、石塔横P約10台、第2P約80台、第3P約80台:合計200台)
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