史跡・文化財など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 18:24 UTC 版)
天皇陵ー崇徳天皇白峯陵(すとくてんのう しらみねのみささぎ):保元の乱により、讃岐に配流されていた崇徳院(上皇)の亡骸が、荼毘にふされた所に営まれている。陵に隣接して白峯寺がある。白峯寺の境内に崇徳院の菩提を弔う「頓證寺殿」が建立され、檜皮葺の建物・前庭などは御所を模しているという。白峯寺所蔵の「木造頓證寺勅額」は、国の重要文化財であり>、頓證寺殿拝殿付近には県指定文化財の頓證寺型石灯籠、西行法師の腰掛石、歌碑などがある。明治維新直前の慶応4年(1868年)に、朝廷は崇徳上皇の神霊を京都に帰還させ、白峯神宮を造営した。 四国八十八箇所 第81番札所 白峯寺(しろみねじ):空海(弘法大師)が宝珠を埋め、円珍(智証大師)が本尊を刻み、伽藍を整備したと伝える真言宗の寺であり、白峰山の麓に所在する。門前の参道沿いに所在する2基の十三重石塔は国の重要文化財。他に建造物9棟(本堂、大師堂、阿弥陀堂、行者堂、薬師堂、頓証寺殿、勅額門、御成門、客殿、並びに附指定の七棟門と勅使門)が国の重要文化財に指定されている。その他多数の指定文化財を有し、境内には県の保存木に指定されている樅(もみ)の巨木が立っている。参道からは瀬戸内海の景色を望むことができ、県内最大級の落差を有する稚児の滝などがある。また、年間を通して花に囲まれ、特に春の桜、夏の紫陽花、秋の紅葉は有名で年中花を楽しめる寺として知られている。 四国八十八箇所 第82番札所 根香寺(ねごろじ):円珍(智証大師)の創建と伝える天台宗の寺であり、木々に囲まれた青峰の中腹に所在する。本尊の「木造千手観音立像」は、国の重要文化財に指定されている。かつて、99の末寺を持つ山岳寺院の巨刹は焼失し、髙松藩主の松平頼重らにより再建された。そして、新緑に加えて楓の紅葉は、県下有数の紅葉スポットとして知られる。 瀬戸内海歴史民俗資料館:瀬戸内海の歴史・民俗などに関する、資料の収集・保管・展示・調査・研究を行う県立の資料館である。「瀬戸内海及び周辺地域の漁撈用具」と「瀬戸内海の船図及び船大工用具」は、国の重要有形民俗文化財に指定されている。また、石積みを基調とした建物は、「日本建築学会賞」を受賞し、「公共建築百選」と「DOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築」にも選定されている。 遍路道:2013年(平成25年)10月17日、白峯寺と根香寺を結ぶ、道の歴史の面影を残す区間(根香寺道)が「讃岐遍路道」の名称で国の史跡に指定された。白峯寺の山門から約400メートルの遍路道に、結界を示す笠塔婆(摩尼輪塔)の下乗石と、添碑の下乗石がある。また、白峯寺の参道の入り口にも下乗石が残存する。
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