青森歩兵第5聯隊とは? わかりやすく解説

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青森歩兵第5聯隊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/16 09:42 UTC 版)

八甲田山死の彷徨」の記事における「青森歩兵第5聯隊」の解説

神田大尉 青森歩兵第5聯隊の中隊長で、雪中行軍責任者神成文吉大尉モデル将校士族華族が多い中、平民出身の彼は自らの努力により、聯隊屈指の有能な将校認められていた。責任感ある聡明な軍人であり、徳島大尉との約束を非常に大切に思っていた。が、大隊の上官である山田少佐不適切干渉抵抗することができず、悲劇防げなかった。中隊散開した最後に江藤伍長送り出し雪原孤立した万一生還したとしても軍を追われるであろうことに絶望し、舌を噛み切る直接死因ではなかったが、そのまま凍死した山田少佐 大隊長山口鋠少佐モデル行軍計画立てた神田大尉に対して指導的立場から助言を行うが、最終的に指揮権奪取した同然の形になってしまった。行軍前には第31聯隊意識するあまり、神田大尉急かし充分に計画練りこまれないまま出発させた。行軍中の命令には不適切なものが多く深夜に突然の行軍再開発する進藤特務曹長妄言信じきって行路間違えるなどして、中隊遭難させることとなる。部下犠牲によって生き残ったものの、自責の念から収容され病院自決した倉田大尉 中隊長山田少佐以下の教導将校団一員として雪中行軍参加毛糸の手袋やゴム長靴など恵まれた装備所持していたため体力消耗抑えられ神田大尉山田少佐正常な判断ができなくなった後も冷静さ保ち残され数少ない兵を率いて生き残ったモデル倉石一大尉は黒溝台会戦戦死永野軍医 医官初日多数兵隊食料を凍らせたことで食事が摂れないことに加えて低気圧襲来によって天候悪化することを懸念して行軍中止撤退進言する山田少佐聞き入れなかったことで結果的に彼の危惧はすべて的中してしまった。モデル永井源吾三等軍医最後まで隊員治療行いながら炭焼き小屋にたどり着くものの、倒れた隊員救出するために再び外に出て凍死している。 三上少尉 最初に編成され救助隊指揮務める。埋まっている江藤伍長救出するが、自分含め多数隊員凍傷罹患し撤収余儀なくされ、大規模な編成による捜索切り替えることを強硬に主張するモデル三神定之助少尉江藤伍長 神田大尉最後まで行動を共にしたが、自分はもう動けないと悟った神田大尉によって斥候命じられる(=自分置いて進み生き残れということ)。直立したまま凍りついた仮死状態発見されるが、辛うじて意識取り戻し救助隊惨劇第一報伝えた村山伍長と共に山間部出身1人であり、互いに会話する場面いくつか見られる結果として村山も共に生還しており、知恵活かしてさまざまな寒さ対策古新聞を服に挟んで保温したり、唐辛子靴下入れて血行促進するなど)を行ったことが、2人の命を救ったと言えるモデルとなった後藤房之助伍長故郷帰って村会議員務め1924年死去村山伍長 最後に発見された“生存者”である。江藤同じく山間部出身者であり、寒さ対策心得ていた。出発前に、他隊員冬山対す警戒心低さ見て江藤伍長と共に危惧していた。田代元湯発見され唯一の生存者であり、四肢切断しつつも生還したモデル村松文哉伍長である。実際の事件においても最後の生存者で、一時危篤陥った生還しており、小説において比較忠実な描写為されたことがわかる。 進藤特務曹長 行軍中に現地出身ということ由来する誤った情報(「このブナの木には見覚えがある、この木からこう進めば田代たどり着く」というような妄言)を振りまいてしまう。神田大尉地図見てそれが誤りだと気づくものの、山田少佐信用してしまったため、隊はさらに迷走することとなる。中隊散開後は山田少佐と共に駒込川のほとりで救出を待つことになったが、最後錯乱果てに川に飛び込んで凍死モデル佐藤特務曹長だが、実際佐藤遭難にどう影響したのかは不明出身岩手長谷部一等卒 神田大尉従卒で、弘前歩兵第31聯隊所属所属する斉藤伍長の弟。幼いうちに養子出されたため兄と違い雪山知識無かった神田大尉絶望叫び聞くと力尽きて凍死した

※この「青森歩兵第5聯隊」の解説は、「八甲田山死の彷徨」の解説の一部です。
「青森歩兵第5聯隊」を含む「八甲田山死の彷徨」の記事については、「八甲田山死の彷徨」の概要を参照ください。

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