都館・都劇場の時代とは? わかりやすく解説

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都館・都劇場の時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 15:14 UTC 版)

伏見都映画劇場」の記事における「都館・都劇場の時代」の解説

正確な成立時期は不明であるが、昭和初期遅くとも1940年昭和15年前後時期には京都府京都市伏見区墨染地区南部伏見都館として開館し1942年昭和17年)の時点では映画館として営業行っていた記録残っている。『映画年鑑 昭和十七年版以前伏見区あるいは伏見町ページには同館の掲載されておらず、1942年以降確定情報記述された『映画年鑑 昭和十八年版』に初め掲載されている。同資料によれば当時経営者森川新太郎、観客定員数は331であった当時第二次世界大戦始まった時期であり、戦時統制敷かれ1942年昭和17年)、日本におけるすべての映画同年2月1日設立され社団法人映画配給社配給になり、映画館経営母体かかわらずすべての映画館紅系白系2系統組み入れられるが、同資料には同館の興行系統については記述されていない。同館はかつて遊廓として知られ撞木町隣接し、すぐ東側京町通現在の京都府道35号大津淀線)と現在の国道24号交差する濠川琵琶湖疏水)沿いに位置した。 同館の創立者である森川新太郎(1893年 - 没年不詳)は、森川家当時家業としての貸座敷「都」を経営し、のちの衆議院議員中野種一郎1876年 - 1974年)の紹介立憲政友会所属1929年昭和4年)には伏見市会議員1933年昭和8年)からは京都市議会議員戦後京都府議会議員長年務めた人物である。 戦後は、1950年昭和25年)にはすでに復興しており、日本映画輸入映画洋画)の混映館であり、封切りから数週間遅れて上映する三・四番館であった。『映画年鑑 1951によれば当時の同館の経営中尾敏良の個人経営である旨が記載されており、支配人小田根庄三郎務め観客定員数は戦時中よりも増えて480名、鉄筋コンクリート造二階建映画館であったとされる。同資料によれば当時の同区内映画館は、戦前伏見帝國館であった伏見日活館(のちの伏見大手劇場経営日活支配人村田舜輔、新東宝三番館、伯耆町)、同じく伏見松竹館であった伏見映画劇場経営長谷川武次郎支配人木下安治東宝松竹二番館風呂屋町)の3館が早くも復興していたという記録残っている。翌年発行された『映画便覧 1952によれば、同館の経営森川新太郎に戻っており、支配人森川兼務した。1955年昭和30年)には、経営田中雪子個人経営移り、さらに1959年昭和34年)には、田中幸次郎経営移っている。田中同時期、西陣京極千中劇場(のちの千中ミュージック)、丹波橋通伏見キネマ経営した人物である。この時期伏見区内の映画館は、伏見日活館改め伏見大手劇場経営谷口真一)、伏見映画劇場改め伏見松竹劇場経営長谷川武次郎)、伏見キネマと同館に加え伏見大映(のちの伏見東劇経営同和興業東大手町)と伏見東映劇場(のちの伏見会館経営京阪興行新町4丁目)の2館が加わって合計6館になっていた。 同年当時の同館と同一経営であった千中劇場が、ストリップ劇場業態変更千中ミュージック改称している。同じく田中幸次郎経営した伏見キネマは、1961年昭和36年)に閉館した。そして1962年昭和37年)には、同館が映画館事業からストリップ劇場業態変更伏見ミュージック改称した業態変更以降の同館ならびに千中ミュージック経営母体については、不明である。千中ミュージックについては、1987年昭和62年6月11日火災により焼失閉館跡地駐車場月極千中パーキング」である。

※この「都館・都劇場の時代」の解説は、「伏見都映画劇場」の解説の一部です。
「都館・都劇場の時代」を含む「伏見都映画劇場」の記事については、「伏見都映画劇場」の概要を参照ください。

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